~男塾三訓~
ひとつ 塾生は忠節をつくすべし!!
ひとつ 塾生は武勇を尚ぶべし!!
ひとつ 塾生は質素を旨とすべし!!
概要である!
江田島平八によって作られた学校であり、全国のゴンダクレ供を集めて将来日本のかじ取りをする真のエリートに鍛え上げる学校である!
「魁!!男塾」「暁!!男塾」、ならびに「極!!男塾」「真!!男塾」「魁!!令和の男塾」の舞台ともなっておる!
真面目な概要である!
全国津々浦々の学校を退学させられて行き場のなくなった札付きの不良を集めてスパルタ教育を施し、一人前の漢に育てる架空の教育機関。全寮制で、生徒数はおよそ300人。
生徒は「塾生」、教員は「教官」と呼ぶ。基本的に女人禁制(教官含む)の男子校だが、過去に女子塾生が男達に混じって学んでいた事がある。
入塾資格は15歳以上(私立極道高校2011より)で、入塾の可否は塾長である江田島の独断で決定される。
人種も問わず、『魁』ではアメリカ人留学生や天挑五輪大武會に参加した各国の武道家や拳法家を受け入れ、『暁』ではワールド男杯の各国の代表選手の一部を受け入れた事により、かなり国際色豊かな学校となった。
規則は厳しく、上記の通り女人禁制である上に恋愛も禁止。『暁』では携帯電話やパソコンといった文明利器の持ち込みも厳禁(ただし寮内でのテレビの持ち込みや視聴は許されている)。制服は学ランで西洋的な物は一切禁止され、軍歌・君が代・塾歌以外の歌を歌うことは許されない。
下着もフンドシ以外は厳禁とされているが、唯一髪型やファッションは自由で、モヒカンやリーゼント等、様々な髪型の塾生の姿が見える。
三年制で、各学年生を「一号生」「二号生」「三号生」と呼ぶ。基本的に下級生が上級生に逆らったり、塾生が塾長や教官に逆らったりすることが許されない絶対封建主義体制を敷いているが、三号生の権力は筆頭大豪院邪鬼の力によるものなのか教官をも上回っており、手を出したり命令したり出来るのは塾長の江田島のみ。
仮に下級生が教官や上級生に歯向かった場合は上官反逆罪として地下の「獄悔房」に幽閉される場合もある。
特に塾生間のヒエラルキーは厳しく、上級生と下級生の立場を例えて「奴隷の一号・鬼の二号・閻魔の三号」という言葉があるほど。
『魁』の邪鬼を含む三号生の面々や、『暁』の江戸川の様に十年以上在籍している塾生が少なからずおり、進級や卒業の基準は不明。
無茶苦茶且つ苛烈なスパルタ教育や奇妙な行事(通称「男塾名物」)が大変多く、上級生の下級生に対するイビリや制裁、命懸けの武闘大会への参加や、警察や自衛隊でも手に負えない不良チームや過激派テロ組織といった武装集団との抗争、並びに中東といった内戦地域での実戦訓練などにより、過去には少なからぬ数の塾生が死傷している。塾生が3年間暮らす学生寮「男根寮(アニメでは怒根性寮)」でも気を休める暇はなく、寮長である権田馬之助による食事はゲテモノ料理で、規律違反は即体罰と油断ならない。
基本的に塾長の江田島を始めとする教官は「真の男は生死を賭けた戦いの中で磨かれていく」「生きて男塾を卒業できるかは運次第」という方針のため、塾生同士の揉め事や死傷には一切関与はせず、塾側は精々慰霊碑や墓や銅像を立てる程度の事しかせず、いくら塾生が死のうが全くといっていいほど問題視していない。(仮に教官の血縁者が男塾の塾生となった場合も例外は無く、入塾すればその瞬間、血縁関係は事実上抹消される(いわば「血縁であって血縁ではない」状態)事を、自己責任として受け入れなければならない。)
ただし度の過ぎた虐待行為が起きたり、上下関係を無視した行為に走る塾生に対しては(上記の獄悔房行きを含め)無期停学や退学といった処分が下される事がある。
元々各地の高校から爪弾きにされた問題児を受け入れている故に、授業料をきちんと納めている塾生は誰1人居らず、更にその苛烈なスパルタ教育から入塾志望者が滅多に現れずに定員割れを起こす年も珍しくない事から、慢性的な赤字経営となっている(教官側から塾生に対する授業料の徴収などは行われている様子も無く、塾長のコネや男塾OBなどから授業料を寄付してもらうといった方法も、塾長のプライドが許さないので行っていない。恐らくは補助金なども受けていないと思われる)。
この経済的危機を脱したり、新塾生募集のため、殺シアムや愕怨祭といったイベントを度々行い一般から見物料として運営資金を集めたり、油風呂といった一部の男塾名物を紹介も兼ねて一般人に見せたり、上記の抗争を行った不良チームから入塾を推薦する事もある。
普通の授業も一応行われているが、塾生の大半が碌に勉強をしていなかった不良であるためか、内容は小学生レベルのものばかりで、九九を暗唱できるなら塾生間では英雄扱いな程(とは言え、一部のインテリを除いて、喧嘩に明け暮れて碌に授業を受けてない者がほとんどなので、『何事も基本が大事』という事で勉強の基礎を徹底的に叩き込むという意味では、あながち間違った教育方針ではない)。
普段の過激な行動から、世間一般にも広く知られており、殺シアムの際には「あそこ(男塾)ならやりかねんな」といった台詞がある(実際、『極』では警視庁勤務の刑事・ボギーが「男塾の連中には迷惑を掛けられた」などと発言している)。
愕怨祭では一般の客で賑わっており、普段「直進行軍」や江田島の祝砲の誤射などで迷惑をかけられている割には、地域には好意的(?)に受け止められてはいる模様。
ただし、本格的に警察が介入してきた時には江田島が「映画のロケーション」「タレント養成学校」と誤魔化している他、直進行軍など塾外で行われる行為については、捕まっても決して男塾の名前を出さないよう口止めされる事もある。
私立校であるのは間違いないのだが、学校としてはどの部類に入るのかは作者の宮下あきら氏でさえ特に決めていなかったとされる。ただ、原作第一話で教育省と言う国家機関が内偵を行い、その教育方針について激しく抗議している事から、学校教育法による学校(いわゆる「一条校」)ではなく私塾なのは確かである。
ただし、前述の武闘大会で致命傷を負った塾生が一般の病院に担ぎ込まれたり、教官殺しの凶行に及んだ塾生までいたにも拘らずまったく警察沙汰にはなっていない。
下記の進路の通り、卒業生の多くは政治家や実業家等、江田島の目論見通り日本や世界の舵取りをするエリートとなっている事から並の教育機関ではなさそうである。
西日本には江田島のライバルである熊田金造が創立した、もう一つの男塾こと『風雲羅漢塾』も存在し、シリーズを通して2度対決が行われた。
シリーズ開始当初とはかなり設定が変わっており、当初は「江戸時代より続く武士を育成するための寺子屋塾で、それが300年続いている伝統のある学校」という触れ込みで「戦時中学徒出陣により32人の塾生が藤堂兵衛の毒牙に罹った」という設定もあったが、その後は江田島平八が創立者ということになっている。無理やりにでも整合性を取ると、元々男塾の前身となる学校はあったが、戦時中~戦後の混乱で事実上廃校になっており、江田島が再興した、ということであろう。
「暁」と「極道高校2011」の間に江田島の死去に伴い廃校となり、跡地には「江田島記念格闘技館」が建てられたが、実際は富士山で力を蓄えていただけだった江田島が復活すると、極道高校そのものが次の男塾として再出発した。
シリーズの最新作として漫画ゴラクで戦後復興期を描いた『真!!男塾』が連載されていた。この作品の最終回では「魁」のパラレルとして、政府によって男塾が壊滅させられ、「魁」の一号生たちがレジスタンスとして必死の抵抗を行っているという世界が描かれた。
卒業生の進路である!
- 剣桃太郎→東京大学に進学し、卒業後はハーバード大学に留学。その後順調にキャリアを重ね政治家となり、後に内閣総理大臣に就任
- 富樫源次→江田島の秘書兼ボディーガードに
- 伊達臣人→裏社会の沈静化のため、関東極天漠連合会長・伊達組組長に
- 松尾鯛雄→「ホテルMATSUO」を経営、世界のホテル王に
- 田沢慎一郎→最大手ゼネコン会社「田沢建設」社長に
- 極小路秀麻呂→IT会社「日本ABMK」社長に(名字が「綾小路」に変わっており、解説本では婿養子説を提げている)
- 虎丸龍次→大手金融会社「虎丸ファイナンス」会長に
- 飛燕→外科医兼全日本青年医師会理事長に
- J→元世界ヘビー級チャンピオン、引退後は海軍第7艦隊司令官になり、後に在日米軍総司令官に昇格
- 藤堂豪毅→父の後を継ぎ、藤堂財閥総帥に
- 赤石剛次→民族派系政治結社の会長に
- 大豪院邪鬼→防衛庁長官に(『曉』では死亡扱いになっている)
- 卍丸→伊達組の組員に
江田島の予言通り多くの塾生が日本と世界の各分野でかじ取りを執る逸材となっている。
この事をもっとアピールすれば入塾者は増えるかも知れないが、そもそも上記の通り生きて卒業できるかどうかは別問題なので……。
リアル男塾である!
かつてリアル男塾とまで呼ばれた超スパルタ校が実在していた。その名は「日生学園」。男塾のような奇天烈な教育方法ではなかったが、全寮制で上下関係は徹底的に厳しく校内暴力は日常茶飯事、生徒の自由時間は無きに等しい文字通り超スパルタ校だった。
内部告発によりその実態が明らかになり、現在では校名も校風も変わっており、往年の面影はない。
男塾と違うのは男子だけでなく女子もいる共学だった点だが、男子は男子、女子は女子と完全に隔離されていた。
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風雲羅漢塾…ライバル校