概要
太平洋戦争
戦中の1943年3月、アーサー・カーペンター中将指揮下の南西太平洋軍海軍部隊を改組して創設。しかし、カーペンターと直属上司である南西太平洋軍司令官ダグラス・マッカーサー陸軍大将の折り合いが悪かったため、トーマス・キンケード中将が新司令官となり終戦まで率いられた。
以降はマッカーサーの戦略に乗っ取り、ニューギニア島の攻略に携わったのち、1944年10月には護衛空母や旧式戦艦の増援を受けたうえで、フィリピン攻略を担当する陸軍部隊の支援にあたることになった。
ただややこしいのが、海軍部隊ではあるものの第7艦隊の上位にはマッカーサーの南西太平洋軍があり、太平洋の全海軍部隊を握っているチェスター・ニミッツ大将の太平洋艦隊の指揮下には入っていないことである。この命令系統のややこしさが、レイテ沖海戦での第3艦隊の暴走を呼び、あやうく第7艦隊と上陸部隊が壊滅させられる危機を呼ぶことになった。
フィリピンの攻略終了後は、蘭印のボルネオ島攻略に転じ終戦を迎えることになった。
戦後
戦後は軍縮の影響で第3・5艦隊が解散する中、冷戦を睨んで西太平洋防衛のため第7艦隊は残されることとなり、占領下の横須賀を母港に、佐世保や韓国の釜山、シンガポールに基地を置いた。
朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸戦争ではアメリカ海軍の派遣部隊を指揮下に収めてが、1995年に中東を作戦域とする新生第5艦隊が編成されて以降は、インド以東から日付変更線以西の太平洋が作戦域と定められた。