国防総省
こくぼうそうしょう
所属国 | アメリカ合衆国 |
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長官 | 国防長官 |
管轄 | アメリカ合衆国連邦政府 |
創設 | 1947年9月(業務開始) |
所在地 | アメリカ合衆国 バージニア州アーリントン郡 |
職員数 | 287万235人(2022年6月) |
構成省庁 | 陸軍省・海軍省・空軍省 |
予算 | 8420億ドル(2024年度) |
アメリカ国防総省(アメリカこくぼうそうしょう、英語:United States Department of Defense、略称:DoD)は、アメリカ合衆国の行政機関の1つ。アメリカ軍を構成する6軍の中で陸軍・海軍・空軍・海兵隊・宇宙軍の5軍を統括する機関で、庁舎を上から見ると巨大な五角形(Pentagon)である事から、ペンタゴン(The Pentagon)の通称で呼ばれる事が多い。所在地はワシントンD.C.と勘違いされがちであるが、ポトマック川を挟んだ対岸のバージニア州アーリントン郡にある。
経緯
1945年12月にアメリカのハリー・S・トルーマン大統領は、連邦議会の下院に対する特別教書で国防に関する統合部門の設立を提案した。1946年4月にこの提案は下院に上申されたが、権力の集中に対する反対に遭って海軍事務委員会での公聴会によって遅れた。1947年2月にトルーマンは下院に対して新たに提案し、それは数か月に亘って討議・修正された。
1947年7月にトルーマンは国防法案に署名し、この法案によって同年9月に国家軍政省が創設され、ジェームズ・フォレスタルが最初の国防長官に就任した。しかし略号のNME(ナショナル・ミリタリー・エスタブリッシュメント)がエネミー(敵)の発音に似ていた為、1949年8月に国家軍政省は国防総省に改称され、国防長官には陸・海・空の3軍に対する強大な権力が付与された。
1789年8月に設立された旧陸軍省が1947年9月に継承された陸軍省・1798年4月に設立された海軍省・1947年9月に新設された空軍省を傘下に持ち、それ故にアメリカの行政機関で唯一省の内部にもう1つの省を有する官庁である。更なる詳細は下記の関連リンクを参照するように。
9.11
2001年9月にアメリカ同時多発テロ事件が発生した時は標的の1つとなり、テロリストにハイジャックされた4機のうち1機が激突した。この時国防総省の職員125名・乗員と乗客59名が死亡し、多数の重傷・軽傷者が出た。離着陸時の事故と違って高速で建築物に激突・炎上したので機体の残骸はほとんど原形を留めず、その瞬間の映像はペンタゴンの駐車場の監視カメラによって記録され、付近を通行中の多くのドライバー・歩行者によって激突の瞬間が目撃された。