概要
『魁!!男塾』内で行われた戦い。
驚邏大四凶殺とは異なり、三年に一度開催される男塾の格闘行事である。
参戦チームは2つ、1チーム8人の団体戦で、プロレスのタッグマッチのように2人1組で戦うシステムになっている(そのためバトルの回数は計4回)。
行われる場所は信州奥地の八ヶ岳連峰に存在する八竜の長城。
由来
八竜の長城は今から一千年前、中国・宋より渡った落彪大師が拳法を日本全土に広めるため築城した。
剣術・柔術・空手道あらゆる武芸修行の総本山であったと伝えられる。
常に堅い秘密主義の元歴史の表面には決して姿を見せぬが、歴史にその名を残す多くの武人達がこの伝説の長城を修行の場として鍛錬したという。
この長城の存在は二十世紀にになってからは文献に現れることもないが、現代にもまだ存在するという一部学者の説もある。
興陽大学名誉教授歴史学博士 中津川大観・著 時源出版『二十世紀の秘跡』より
ちなみに八竜というのは(作中での)中国の伝承であり、長きに渡り人々を苦しめてきた八匹の邪竜を八人の格闘家がそれぞれ調伏したという「八辺竜伝説」に基づいている。
ステージ
磁冠百柱林闘(じかんひゃくちゅうりんとう)
第1ステージ。無数の特殊合金「塩鉄鋼」の柱が連なる林の上で100万ガウスの磁力を放つ靴「青陽磁靴(チンヤオチイシェー)」を履いて戦う。参加チームには事前に「遮鉛板(しゃえんばん)」という鉛の板が各一枚配られ、それを踵に入れることで靴の磁力が遮断され戦うことが出来る。両チームとも戦えるのは一名のみで、遮鉛板の受け渡しが選手交代の鍵となる。
中国宋代に四川省の拳法家たちが枝を落とし頂部を切断した森林で戦っていたのが起源だが、後に強力な磁石の鉱山が見つかってからはこのような試合方法が考案された。
竜盆梯网闘(りゅうぼんていもうとう)
天界降竜闘神像という巨大な神像の中に作られた第2ステージ。
ロープで中空から吊るされた直径30mの盆の中に落ちれば一瞬で骨になる濃硝酸をなみなみと満たし、その上に置かれた梯子の上で戦う。この梯子は老柔杉(ラオロウすぎ)と呼ばれる脆い木で作られているため、3人以上乗ればすぐにへし折れる。
両軍1名ずつになった場合には、盆の中に灰雲岩(かいうんがん)という酸面に浮くが徐々に溶解する岩を投げ込み、その上で戦う。灰雲岩が全て溶解すると濃硝酸が溢れて盆を吊っているロープを溶かし両軍の選手とも転落死することになる為、灰雲岩が全て溶解する前に決着をつけなくてはならない。
もともとは中国明代末期に行われたタッグマッチが由来。
燦燋六極星闘(さんしょうろっきょくせいとう)
第3ステージ。石油の湖の中に浮かぶ塩砂岩(えんさがん)で作られた四角い島の上で戦う。戦闘開始と同時に湖に火が放たれ、時間の経過とともに島は徐々に溶けて沈んでいくため、最終的には島に無数に建てられた棘付の柱の上で戦うことになる。
天雷響針闘(てんらいきょうしんとう)
最終ステージ。周囲を螺旋状の階段で覆った山頂に存在する闘技場での戦い。周囲を八闘神の像がグルリと囲んでおり、この像の頭部にある避雷針の上に雷が落ちると、その電力を利用して闘技場に空いた800の穴のうちのいずれかからランダムで100本の槍が飛び出す。
宙秤攣殺闘(ちゅうびんれんさつとう)
桃と邪鬼の最終決戦の際、江田島の命によって行われた、事実上の真の最終ステージ。
二つの巨大な鉄檻の中に一号生・三号生をそれぞれ収容し、別個に闘神像の指を支点とした巨大天秤に掛ける。
天秤は全員の合計体重を計算した反対側の分銅の重さによって水平を保たれているが、分銅の底には穴が開けられ中に詰められた砂鉄が砂時計の如く零れ落ちる様になっており、全て無くなるまでの30分の間に決着を着け、それぞれの闘技者に飲み込ませた自陣側の鍵を奪取し、その鍵で開く鉄扉の先にある大天秤固定レバーを倒して救出しなければならない。
時間切れになると鉄檻は500mの高さから落下して中に居る一号生・三号生は全員死亡となる。
元々は明朝末期の1615年の二月二十九日に格闘技の聖地と云われた雲南省青牙山の火口にて、当時雲南地方で二分に分かれ抗争をしていた南陽拳と北陰拳の派閥間で終止符を打つべく皇帝の命で一度だけ行われた試合。
関連項目
死亡確認 実は魁‼︎男塾の本編でこれが使われたのは、この闘いでの3回だけである。