概要
硝酸とは、窒素のオキソ酸である。一価の強酸性の液体(常温)。化学式はHNO3。密度は1.5g/cm^3。様々な化合物の元となるため、人間にとって重要な化合物の一つである。
硝酸を使った化合物には、硝酸鉄などの硝酸塩があり、主に火薬、肥料などに用いられる。
化学的性質
酸化作用が強く、希硝酸でも水素よりイオン化傾向の小さい金属を溶かすことができる。また、ベンゼンなどと反応してニトロ化させる。
濃硝酸と濃塩酸を混ぜることによって王水ができる。王水は硝酸ではとかせない金など多くの金属を溶かすことができる。
製造法
一般的にはオストワルト法で製造する。オストワルト法は以下の工程である。
アンモニアを白金触媒とともに加熱して一酸化窒素が得、一酸化窒素は自発的に空気中の酸素と反応し二酸化窒素となり、二酸化窒素を水と反応させると硝酸と一酸化窒素が発生する。これを繰り返す。