日本で海軍兵学校といえば広島県江田島に置かれた大日本帝国海軍のものを指すことが多いが、日本以外の同様の教育機関も便宜的に「海軍兵学校」と訳されることが多いようである。
概要
一般的に出願資格は10代後半 - 20代中頃の若年者向けで、陸軍などの士官学校に相当する。
つまり、卒業後は少尉に任官し艦船や基地などの現場に赴くことになる。
佐官や将官向けのより高度で専門的な教育機関は別に存在する(海外のこの手の教育機関を「海軍兵学校」と訳すことは余りない)。日本では海軍大学校と呼ばれる機関で、東京の上大崎に置かれた。
各国の兵学校
アジア
ヨーロッパ・アメリカ
日本の海軍兵学校
明治2年に東京・築地に設立された海軍操練所が前身である。翌年に海軍兵学寮に改称、明治9年に海軍兵学校となった。
明治21年には呉鎮守府に程近い江田島に移転した。
同地の赤煉瓦の校舎は昭和20年の終戦後も残り続け、現在でも海上自衛隊幹部候補生学校として現役である。
日本では、海軍士官への道は海軍兵学校の他に、専門的な知識を学ぶ海軍機関学校(舞鶴)と海軍主計学校が存在した。