男塾名物
おとこじゅくめいぶつ
『魁!!男塾』及びその派生作品に登場する男塾で開催される特別講義やイベントの総称。
男塾は普段は数学の基礎反復や国語の音読授業などの勉強や普通の体育などの授業も行っているのだが、男を磨くために明らかに塾生の人権を無視した無茶な授業や研修、課外活動を行う。それが男塾名物である。
大体どれも過激かつ暴力的、あと毒劇物取締法や銃刀法に違反しまくりであり、ともすれば死人が出ていてもおかしくないようなものばかり(というかアニメ版の台詞からすると結構頻繁に出ている可能性がある)である。ウチワだけでやるならまだしも、民間人にも被害が及ぶ物が数知れない。
こうした男塾名物は教官や寮長、更には上級生などの思い付きで実行されているフシがあり、そうでなくとも塾長が奉弓の儀(要するにダーツの弓矢版)で決める。
因みに男塾のライバル校である風雲羅漢塾にも、「羅漢塾名物」というものが存在するらしい。
なお、これらの男塾名物をいかに考えるかは『僕!!男塾』というギャグ漫画で掘り下げられている。
総合学習編
入塾初日に入れられるヤキ。校庭で一列に並んでケツを出し、棍棒で30発殴る。
刀を倒した方角に向け一直線に行進する。障害物(民家やヤの付く自由業の事務所)があったら木製ハンマーや鶴嘴などで破壊してでも押し通り、敵が攻めてきても前にしか進めない。電柱があれば、迂回せずによじ登って頭から降りる。最後は飛行帽の家(ローンがまだ残ってる)に、一号生全員でお礼参りに向かった。
『暁』では裏箱根地獄駅伝にて同じような競走が行われたが「方位磁針が狂っていた」という救済措置があった。
男塾の歴史の中でも5人と達成した者がいない根性試し。転入してきた秀麻呂がけしかけたが、これに応じた富樫が油を張った窯の上で胡坐をかき、浮かべた蝋燭を立てた笹舟が倒れないよう煮えたぎる油の灼熱地獄を耐え抜いた(その後卒倒したが。)。
剣山地獄腕立て伏せ
剣山の上での数百回もの腕立て。ヘバった者には教官が重しをプレゼント。
アニメでは剣山腕立てではなく火炎背筋になっていた。
かの清王朝の毒婦西太后が行ったとされる地獄の決闘法。針山を敷き詰めた土俵での相撲。
座禅を組んで首に総員で縄をかけ、頭の上に硫酸を入れたティーカップをのせる。少しでも動けば連帯責任で全滅、ないしは大やけど必至である。
『暁!!男塾』で新しく考案された名物。青信号の中ビュンビュン通る車の間をすり抜ける。殺す気だろ。
罰則編
義呂珍(ぎろちん)
停学明けに帰ってきた二号生筆頭赤石剛次が開催した名物。復帰式に遅刻したアホな一号生代表(富樫)と、そのアホを御対面式や魍魎サバイバルなどでいいようにのさばらせていた弛んだ二号生筆頭代理(江戸川)を断頭台にかけ、口にその縄を咥えさせる。ワハハ北斗の拳のマネしとるぞー!
ちなみにアニメ版では刃が石になって"岩義呂珍"になっていた。いや、それでも死ぬわい。
獄悔房連(ごくかいぼうれん)
上官反逆罪に問われたバカ塾生が送り込まれる反省室。
鬼ヒゲによると部屋ごとに仕掛けが色々と用意されているらしい。
作中で判明したものは男塾の地下にて200㎏の天井を支え続けるというもの。前掲の虎丸がここに半年叩き込まれていた。トイレや睡眠はどうやるんだ。
アニメ版では天井の重さは1tにされ、桃もある事件で仲間を庇って一晩この責め苦を受けた。
似たような苦行は三島仁八も経験している。
盥支蠟(かんしろう)
頭の上で蝋燭笹舟を浮かべた油を満たした金タライを支え続ける。要するに上下逆になった油風呂。「バカモン! 廊下に立ってろ!」が男塾だと命に関わる。実際これをやられた(原作では授業に遅刻したことが原因だったが、アニメ版では授業中に堂々と早弁をしたことが原因)虎丸は三号生のキセルタバコの燃えカスを油満ちるタライに捨てられたため、髪を燃やされる羽目になった。
課外活動編
御対面式
二号生による一号生の新入生歓迎会。大変かわいがっていただける。
魍魎サバイバル
1学期に行われる遠足。サファリパークに夜中に無許可で潜入し、猛獣だらけの中で一晩過ごす。6人以上(アニメでは4人以上)で班を組むことは禁止。
アニメ版の教官殿の発言によれば「一人も死傷者が出ないのは極めて稀」らしい。
殺シアム
講堂での決闘。前述の二号生筆頭赤石と、一号生筆頭桃が復帰式において斬り合いに発展したため、江田島塾長の提案「男塾の経済的危機脱出」に乗じて行われた。入場料を取るほか、出店・勝者投票券・勝者予想を開くなどして収入を上げようとしていた。
大海島巡り
夏の臨海学校。浜辺から300㎞かけて手漕ぎボート(水や食糧、海図やコンパスなどは一切積んでない)で無人島に向かい、鬼畜な教官が集う3つの島でアホみたいな研修を行う。
撲針愚(ぼくしんぐ)
2学期に米軍士官学校(アニメではスーパーポリスアカデミー)との交流活動で開催。かつて皇帝ネロが行ったとされるトゲ付き金属グラブによるボクシング。
詳細はリンク先参照
毎年秋に開催される地域住民との交流を兼ねた、恵まれない方々(主に教官)への募金活動も兼ねた様々なパビリオンの開催。
以下、パビリオンの一覧
「拳の館」
普段ぶっとばしてやりたいと思っている相手に富樫(アニメでは秀麻呂)を見立て、一発1000円で殴ることができる。
特典として一発でKOした人には金10万円が進呈される。
作者も挑戦した。
「腕力の館」
一回千円で松尾演じる腕相撲マシーンに挑戦し、勝てば賞金10万円が貰える。
松尾の手には+極の電極が、台には-極の電極が仕掛けられており、万が一負けてしまうと十万ボルトの電流が流れる仕組みになっている。
アニメでは大相撲からの連想か「国技館」に名前が変更されている。
Jとの勝負イベント
Jと勝負して勝てば賭け金が10倍になって払い戻される。掛け金は最低1000円から自由。
Jには素人へのハンデとして両手足に一つずつ100kgの重り(鎖で繋がれた鉄球)がついている。
客寄せパンダにされたJはすこぶる不服そうで「くだらねえ、やっぱり国に帰るんだったぜ」と愚痴を漏らしている。
劇中では関東豪学連の斥候・大入道が上記の2つのパビリオンで獲得した20万円を賭け金にして挑戦するも、返り討ちにされて下記の鬼の館のアトラクションにされた。
「鬼の館」
愕怨祭で乱暴狼藉を働いた関東豪学連の斥候・大入道を捕らえて即製のアトラクションにしたもの。一個100円で鬼のコスプレをした(させられた)大入道に石をぶつけることができる。
さすがにえげつなさすぎるたのか、アニメ版では「うさちゃんハウス」として斥候にウサギの着ぐるみさせてハムスターが走るやつで延々と走らされた。
「流血の館」
箱に入った秀麻呂(アニメでは富樫)に、鬼ヒゲがドスを突きまくる見世物小屋。
もちろんトリックであり、刃が引っ込む手品用のドス(アニメでは手品用の剣)にニワトリの血をつめたビニール袋を仕込んでいる。
うっかり豪学連の森田に渡された本物のドスで刺されたが。
羅惧美偉(らぐびい)
愕怨祭で関東豪学連相手に開催されたデスゲーム。
ルールは選手みんなで劇毒「塩酸バリトリウム」を回し飲みし、毒が回って死ぬ20分以内に解毒剤「鉱素ミナトリウム」を奪い合うラグビー。
解毒剤は双方のゴール下に有る金庫の中に入っており、金庫の鍵は鋼鉄製のボールの中に入っている。
あまりにも危険なため、開催には塾長の許可が必要となる。
武器の使用は自由。ただ、作中では塾長が不在だった為、鬼ヒゲの提案で飲まされたのは毒ではなくしびれ薬だった。これにはさすがに飲まされた一号生のほとんどが黙っておらず、しびれ薬の後遺症で身体が勝手に教官へ暴行するに至った(加えてアニメ版では桃が「しかるべきところに募金は寄付する」と言って愕怨祭・羅惧美偉の売り上げを持ち去っている。)。
該当項目参照。
桃たちの一個下の一号生が受けた入塾試験。会場は小便の海になったという。
総代決定戦
二号生(旧一号生)と新一号生が心技を競うバカイベント。
ちなみに心は剣座天虣耐という義呂鎮を更にひどくしたような根性試しで行う。