概要
『魁!!男塾』の留学編に登場する男塾名物の一つで、起源は古代ローマの暴君ネロが発案したとされるピカレスク・マッチにある。
基本は棘付きの金属製グローブを着けてボクシングの様に殴り合うが、ボクシングとは異なり足や頭など、身体のあらゆる部位での攻撃が容認される。時間無制限で、たとえ千まで数えても立ち上がる見込みはないためダウンしてもカウントはとらない。
かつてはマフィアの地下闘技場などで賭け試合が行われ、莫大な利益を挙げていた様だが、試合の度に死人が出過ぎて選手がいなくなり、現在では滅多に行われなくなったとされる。
『紅!!女塾』内での解説によると、勝者には牛肉を用いたしゃぶしゃぶが褒美として与えられ、撲針愚の名手はみな左手で素早く食した事から「左シ(ジ)ャブを制する者は世界を制す」と称されたという。
作中での動向
『魁』では男塾一号生と、米国海軍士官学校(アニメ版ではスーパーポリスアカデミー)との対決の場となり、第1試合は富樫源次VSブライアン・ジョーンズ、第2試合は松尾鯛雄VSキース・ジャクソン、そして第3試合に剣桃太郎VSJだった。
アニメ版では富樫の対戦相手がミック・コングに、キース・ジャクソンの対戦相手が秀麻呂に変更された。
実写映画版ではJが登場しないのでカットされた。
『女塾』においてはJK(Jの孫娘)以外は登場せず、富樫源子(富樫の孫娘)を前座の如く片付け、桃子(桃の孫娘)との対決と相成った。
余談
- 漫画『バキ』最凶死刑囚編では本当にこれとほぼ同じ戦いが登場する。
- またゲーム『龍が如く』シリーズには撲針愚のグローブを用いて戦う「ゲイリー・バスター・ホームズ」という人物が登場する。
- ゲーム『エルデンリング』ではトゲグローブの「棘球拳」という武器が登場する。「悪漢どもの決闘で使われた」らしく、見た目どころか設定までもが撲針愚を意識した武器になっている。また、初期バージョンの「棘球拳」のフレーバーテキストには現在のバージョンでは削除された「ピカレスクマッチ」に言及する一文がある。