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学ラン

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がくらん

学ランとは、男子中高生が着用する詰襟タイプの制服。また、ドラマ「マジすか学園(1・2)」でのキャラクター名でもある。ここでは前者について説明する。

概要

男子中高生が着用する詰襟タイプの学校制服

高校になると制服は学ランよりブレザーの割合が高くなる。

「ラン」とは「オランダ」を意味し、江戸時代では洋服「蘭服」と呼んでいたことに由来する。

つまり「学生が着る蘭服(洋服)」という意味になる。

主にボタンで留めるタイプのものと、ファスナーで開閉するタイプのものがある。

元々は、近代化以降ヨーロッパのエリート養成学校の理念に沿って定められ、陸軍・海軍士官の制服が高く評価されていたことから手本とされて導入された。

ちなみに女子中高生制服でも詰襟タイプの学校も存在する。

フィクションの要素として

前述の通り現実ではややブレザーに押され気味な学ランではあるが、フィクションでは「日本人の青少年学生」を表すわかりやすいアイテムからか、まだまだ根強い人気を誇る。

不良漫画はもちろんのこと(現在もブレザーは少なめ)、近年でも「現実の中高生が非日常に巻き込まれる」系のバトル漫画で、主人公が学ランを着たまま超常バトルを行うというシチュエーションも昔から根強く存在する。

BL作品では強い人気を誇り、硬派なイメージが強いことから、昭和の不良漫画のパロディなどでも使われ、特に小学生キャラが、回想を含め進級や続編で身に纏うパターンはよくあることである。ぐるぐる眼鏡とセットでガリ勉を強調しているイメージも圧倒的に多い。

一方で萌え系ギャルゲーでは女子の制服が現実離れした派手なデザインの一方で、男子の制服は地味な黒学ランという作品も多い。

オーソドックスな黒学ランや白ランが人気だが、カラー学ランやあからさまに実在しないSF風の学ランも存在している。「中二病」を強調する為か、異能バトルものの主人公が着ている率も高い。

ブレザーとの区別が付きづらい制服(詰襟ではなく、ワイシャツ風の襟、襟無しであるなど)も存在し、女性制服でいうセーラーブレザーに似ている。

襟部分について

学ランの詰襟部分は、昭和の時代は型崩れしにくく取り外し可能なプラスチックの板(カラー)を襟につけるのが一般的であった。導入当初は存在せず、学ランの下にシャツを着ているか否かで貧富の差がわかりやすかったため、見た目の差をなくすべく付けられるようになった。当時はこの板を外すのは校則違反となるため、外していると不良扱いされることもあったらしい。

初期のプラスチック製カラーは柔軟性がなく割れやすいため、首を動かしたときに首筋に擦り傷ができるのは学ランの学生にはよくあることだったという。

しかし最近ではラウンドカラーと呼ばれる、最初から襟に布が織り込まれているためカラーを付ける必要がないタイプが主流となっている。

ちなみにこのプラスチック製カラーの製造をしている会社は、唯一生産を続けていた会社が2021年頃に生産を取りやめたとされているため、現在は残っていないとされている。

ただし海上自衛隊の制服でプラスチック製カラーが使用され続けているため、自衛隊の制服製造会社では生産が継続されている模様である。

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