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ゆうきまさみ作の漫画究極超人あ~る』に登場するロb

「やは。ロボットじゃないよ、アンドロイドだよ」

…アンドロイドである。

概要

通称あ~る。正式名称「R・28号」もしくは「R-28」。

常に学生服(冬服)を幾重も着込んでいる。もちろん夏でも。アール・デコというがいる。

手先は器用らしく、愛車の整備をしていたり、幽霊部員を捕まえる部員ホイホイを作成したり、のちほど触れるカメラも同じく。

一応、成原成行が学会への復讐と世界征服のために作った、人間離れした身体能力と人間に近い思考を備えた高性能アンドロイドだが、かなりの大ボケ。このため、生みの親の成原博士にお化け屋敷に売り飛ばされた。

しかし所属する光画部員をはじめ、周囲にも負けず劣らずの変人が多いため溶け込んでいる。鳥坂先輩にはいいように扱われている。

女生徒には結構モテる。修学旅行時には手足を外す様を見せるなど、女生徒にモテて(というか、遊ばれて)いた。バレンタインにはチョコレートを贈られた事もあったり、後述するまともになった時などは、サインをせがまれた事も。

生誕秘話において、「成原博士の息子が車にはねられたので代りに作った」と言うのと、世界制覇とアレな気がするが、気にすると負けるのでやめよう(元ネタの人も原作では似たようなもんだし。ちなみに成原博士の息子は今もピンピンしており、後に文化祭で不良を追い払ったあ~るとまちがわれて襲われケガをしている)。

時々

「私は世界を征服し、丸ごと父にささげよう!」

と言う気になる。

この時にはシリアスキャラと化しており、非常にカッコよく、世界征服もできそうな切れ者な一面を見せる。しかし長続きはせず、いつもの大ボケキャラに戻るのもお約束。

アニメ・CDドラマ等でのCVは塩沢兼人氏。キャラ設定から「水鳥拳のレイ」が繋がったときの状態として、それがボケたら・・・と割り出したため、レイを演じた塩沢氏の起用となった。原作者のゆうきまさみ氏は「塩沢氏が亡くなったので再アニメ化する気はない」と後に語っている。

人物像

言葉づかい

  • ところどころ言い回しがおかしい。というより戦前の旧仮名遣いで書いた文章を、そのまま現代の人間が古い文章と知らずに現代語読みしてしまったかのような発音をする。だいたい開発者・成原成行の世代のせい。
  • 口癖は気の抜けたVサインをしながらの「やぁ」。この挨拶は部員が後に真似しており、さらに「各マンガのキャラクターを集めて作る話」において、アルフォンスも真似している。これはメカの性能が良いのと中の人の器量による。
  • 他者に対しては「〇〇の人」という呼称をよく使う(例:用務員=用務員の人)。人間以外にも、兎を「うさぎの人」といったように用いる事も。
  • 偉そうな態度で接してこられたら、すぐに言う事を聞いてしまう。鳥坂は「とにかく偉そうに、なおかつ強いノリと押しで言い切れば、言う事を聞かせられる」と気付き、あ~るに命令し従わせていた。鳥坂以外にも、偉そうにしていた後輩のレオナルド根岸にも卑屈になっていた。
    • ただし、自分の方が(部長など、何かしらの肩書を有している事で)偉いと判断すると、途端に態度を変化させる。上記レオナルド根岸も、彼が後輩と知ると「自分は先輩、先輩の方が偉い」と判断し、すぐに態度を変えていた。

成績

  • 学業の成績は人並み以下。頭脳はコンピューターであるにもかかわらず、この成績に部員から「良くできてるなあ」と感心されている。OVAでは豊橋駅近辺にて買い出しの途上迷子になり、たまたま豊川稲荷に迷い込んだので企画の成功を祈り瓦を奉納したが、「祈願」と書くべき所「折願」と洒落にならない書き間違いをした(かろうじて成功したのではあるが)。
  • ちなみに計算する際には、人間の様に指を折って数を数えている。ただし劇中で、コンピューターなのに二進法じゃないのかとツッコまれた(ついでに、数えていたのも国語の試験中だった。本人もなぜ自分は計算していたのかと疑問に思っていた)。
  • 3学年次の成績が足りておらず特別補習を受けていたが、その最後に行われる試験の結果には本人も自信がなかった。その後、2015年9月14日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ42・43合併号に掲載された読み切りスペシャルにて、週刊少年サンデー連載最終回で一時的に行方不明になっていたため正式に卒業できず、その後も春風高校に在籍していることが判明している。

装備

  • 愛機(自転車)の名は轟天号。あ~るが乗れば高速道路でも「へっちゃら」とのこと。修学旅行のエピソードでは、東京・京都間を轟天号で走破した。
    • しかも大量の荷物を背負った状態で、バイクに乗った鳥坂先輩よりも明らかに速く、東京駅で見送った新幹線に京都駅で追いついてしまった。良い子は決してマネをしてはイケないよ。
    • 撮影旅行の際には鰯水との二人乗りで高速道路に乗り込んだこともある。もちろんマネをしてはいけない。
    • さらにOVAでは、そこらにあった廃材の板をロープで括りつけ、即席で座席を増設。それに光画部全員を一度に乗せた十人乗りの状態で、上伊那のJR飯田線田切駅から伊那市駅までの約17㎞を1時間で疾走した。当然ながらマネをしてはいけない(劇中でもパトカーに追われていた)。
  • 自作のオートフォーカス付カメラは、普通はピント合わせ用に赤外線が出るところが、レーザー(改造後は、謎の怪光線)を発射するため、もはやビーム砲である。危険すぎて鳥坂から「不許可」にされている(逆に成原博士が1980円で作ったレーザー兵器からは、なぜか赤外線が出ていた。布団をかけてコタツ代わりに使っている)。OVAに登場したカメラは、再改造後または別のカメラらしく、伊豆某所の浜茶屋を撮影しようとした。しかし、やはり怪光線を発射してしまい、それを受けた茶屋はあえなくその場から消滅している。宇宙戦争でもおっぱじめる気か(ちなみに浜茶屋は山奥に転送されており、峠の茶屋と勘違いされていた)。
    • ちなみにドラマCDでは、改良型のカメラ「許可一号くん」が登場。こちらも転送光線を発射し、被写体になった鰯水を成原博士の元に転送させている。転送された鰯水は、皿洗いをさせられていた。名前の由来は「鳥坂に不許可にされないため(実際はすぐに不許可にされたが)」

機械としての特徴

  • コンセントを一口備えており、炊飯器の使用等に胸元から出して使っている。
    • このコンセントは日本における一般向けの交流100V(周波数の50/60Hzは不明)で、他の家電製品なども使用可能。光画部も撮影時に、照明の電源にも用いていた。
    • 過電流でブレーカーが作動するが、自身の動力と共用している為その際は自身まるごと動けなくなってしまう
  • ご飯を食べてエネルギーを摂るが、とその加工品以外を食べると調子が悪くなったり故障したりする。そのため、白米または具なしのおにぎりを常食している。
    • 他に劇中では、餅や煎餅を口にしていた。また、「白米におかゆをかけた『おかゆライス』」なるメニューも作って口にしている。
    • なお、元が米であるために甘酒も口にできる。しかし飲んだ後に酒乱となり暴れまわったらしい。
    • この米好きな事を利用され、劇中で警察による「おにぎりを使って、檻へと導く罠」に簡単に引っかかってしまった事もある。
    • ちなみに米ならなんでも好きらしい。イメージアルバム収録の歌「はっぴぃ・ぱらだいす」内の自身のパートでは、ごはんおよび米の各銘柄だけの歌詞を歌い上げていた。
  • 着ている学生服は、脱がす事が出来ない。というか、脱がしても下から学生服が出てくるため(原理は不明)、脱がせられるかは不明。本人も嫌がっている。
  • また、履き物は下駄を着用している。校舎内でも上履き用の下駄を用意し、それを履いている。
  • 初期の頃、ブロック塀にぶつかった拍子に首が180度回ってしまい、癖になったそれを直そうとして首が外れてしまう。
    • 以降はたびたび首を外すようになる。修理されてもそれは変わらない。
    • ちなみに素肌部分の手足も外す事が出来る。
    • また、頭の中にネジが入り込み、動かすたびにカラカラ響くようになった事もある。その際には粉砕バットを自分の頭に叩きつけ、ネジを外に出している。
  • 肌部分は夏の日光を浴びる事で、かなり高温になる。光画部夏の合宿時にはこれを利用し、サンオイルを塗った顔の肌部分に肉を置いて焼肉を行うという、ホットプレート代わりに用いられたこともあった。
  • 落雷の影響で暴走状態になることもある。
  • 水に浸かった事で、風邪を引いたことも。その際は鼻水の代わりに銅線につながった部品を鼻から垂らしていた(ちなみに風邪というより「内部の部品が錆びていた」様子)。くしゃみをしたら、錆びた細かい部品を周囲に飛び散らせていた。
  • 足をぶつけて痛がっていた。ただし痛覚があるわけではなく「足をぶつけたら痛いに決まってるじゃないですか」と、知識で知って実践してるだけ。

その他

  • 春高の「男子ミス春高コンテスト(男子生徒が女装して一番を競う)」にて、メイクし鹿鳴館風の服を着こんで出場。一位になった。しかしその後、土木研究会の労働力となり、数日働いた後に戻ってくる(その際、給料は米穀通帳でもらっている)。
  • 世界征服に関しても、一応は自分なりに行おう……とは思っていても、具体的な行動に移った事はまれ。上記のまともになった際、生徒会長になって春高を支配=征服しようとしたが、すぐに元の大ボケキャラに戻ったためうやむやに。
  • また、世界征服は具体的にどういう事なのかを問われても「世界中どこに行っても制服を着る事かもしれない」「世界中の人たちが制服を着る事かもしれない」「制服は黒いから、世界中の人たちが制服を着たら地球が真っ黒になったりして」などと答えていたり。
  • 西園寺まりいに対して、喋るうさぎのぬいぐるみを贈ったが「いりません!」と拒否された。ちなみにこのぬいぐるみは「あたしうさちゃん、パパはリビアで大佐をしてるのよ。意味はないけど」と喋っている。なおリビアで大佐といえばかのカダフィのことである。

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