「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず」
「操縦者の技のみで決まらず」
「「ただ、結果のみが真実!!」」
概要
『機動戦士ガンダム水星の魔女』にてアスティカシア高等専門学園内での決闘前に行う口上を締めくくる言葉である。
あらゆる勝負事に通じる汎用性の高い言葉ではあるのだが、作中では勝つためならあらゆる裏工作がまかり通ったり、決闘相手が決闘で使用が禁止されていたはずのGUND-ARMを使用していたことが発覚しても勝てなければホルダーの地位は戻ってこないといった事が起きているため、それなりに理不尽な言葉でもある。
一度通ってしまった不正、それはイカサマでも何でもない正義であり、勝者の栄光は取り消せても敗者の泥は拭えず、覆しようがないのである。
言い換えれば、「終わりよければ全てよし」「勝てば官軍」という事なのだ。
※以下、『水星の魔女』第17話「大切なもの」ネタバレあり
そして、ホルダーとして戦い続ける以上、この言葉の重みは主人公であっても逃れることは出来ない…。
スレッタの敗北によりホルダー及びミオリネの婚約者の座はグエルに移譲し、そのまま期限であるミオリネの17歳の誕生日を迎えたが、
プロスペラの暗躍により地球のクイン・ハーバーで多数の死者を出し平和的解決はご破算になり、更にはクワイエット・ゼロによって議会連合の艦隊が壊滅し、ミオリネは自身の責任に押しつぶされ部屋に閉じ籠ってしまう。
プロスペラを止めるためベネリットグループ本社フロントにスレッタ一行が到着し、グエルはそれを出迎えたものの、今ミオリネの婚約者は自分でありスレッタにミオリネには会わせないと言い、対してスレッタは真っ直ぐ話をしたいと求める。
グエルは「俺と〈決闘〉するか?」とその場でミオリネを懸けて〈決闘〉を持ち掛け、フェンシングによる〈決闘〉を開始。
フェンシングの決闘の結果は最終的にスレッタの刃先がグエルの胸に当たりスレッタが勝利。ホルダーの座を明け渡した。
「バカだな、俺は」
17話の件で見せた複雑な表情とは正反対に、晴れやかな表情のグエルの心遣いにスレッタは深々と頭を下げた……。
やや唐突にフェンシングでの決闘が始まったこともあり(ガンダムシリーズではよくあることだが)、双方のフェンシングの本来の実力は分からず、グエルが手を抜いたのか本気だったのかは不明である…。
…ただ、結果のみが真実。