勝てばよかろうなのだァァァァッ!!
かてばよかろうなのだぁぁぁぁっ
言わずと知れたカーズ様の名台詞。
リサリサは駆け引きによりジョセフ・ジョースターはワムウと、自身はカーズと1VS1の勝負に持ち込む事に成功。
最終決戦でジョセフは大きく疲弊しながらもワムウを撃破する事に成功し、今度はリサリサがカーズとの一騎打ちを繰り広げる…はずだった。
しかしカーズは端から正々堂々と戦う気は無く、自身の影武者と戦わせ、その隙をついて背後からリサリサの急所を刺し戦闘不能に。疲弊したジョセフを追い込み、一気に状況を圧倒的優位に持ち込んだ。
「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」とはこの時のセリフであり、その他にも重体となったリサリサをエアギターに見立ててウィンウィンしジョセフを挑発している。
その卑劣ぶりはジョセフに「カーズ!てめーの根性はッ! 畑にすてられ カビがはえて ハエもたからねー カボチャみてえにくさりきってやがるぜーーッ!!」とまで罵らせたほど。さらに「そしてその行為は仲間であったワムウの「意志」をも裏切ったんだッーッ!!」とも批判している。
目的のためには手段は選ばず、結果そのものを最重視するジョジョ各部のラスボスの特徴を示す台詞でもあり、「恐怖を乗り越える勇気」「真実に向かおうとする意志」といった「結果に至るための過程」を尊重する「人間賛歌」とは相反する思想だといえる。
また、この台詞のインパクトの強さのせいで、カーズに対して「卑怯者」「姑息」というイメージを抱いてしまう読者は多い。しかしこれはジョジョのラスボス達に共通している部分でもあり、この姑息さこそが作者・荒木先生の定義する「悪」の本質なのかもしれない。
とは言え、カーズにしてみればエシディシの犠牲に報いる意味も含めて「何としてでも大願たる究極生命体に至らなければならない」状況であった事は留意しておきたい。
実際に究極生命体になった後も「ワムウやエシディシの仇として(あれ、あと一人は…?)」ジョセフを狙うなど、根本的には仲間思いな点もあるのだが…。
フレイザード:ジャンプ他作品で「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ…勝つのが好きなんだよォォッ!」という似たり寄ったりの名言を残した悪役。
駈斗戦士仮面ライダーズ:かつてコロコロイチバンで連載されていた漫画にて、主人公である龍騎が初回において「勝負は勝てばいいんだよ!!」と上記の台詞を彷彿とさせる暴論を放った。