「ふふふふ…サイコミュが引っ張ってくれるから逃がしゃしないよ!」
カタログスペック
型式番号 | NZ-333 |
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頭頂高 | 58.4m |
全長 | 108.26m |
本体重量 | 128.6t |
全備重量 | 267.4t |
ジェネレーター出力 | 19,830kW |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
スラスター総推力 | 2,217,500kg |
機体説明
シャア・アズナブル率いる新生ネオ・ジオンが開発したニュータイプ専用大型モビルアーマー。
「α・アジール」の読み方は「アルファ・アジール」ではなく、「アルパ・アジール(アルパージール)」である。
名称の「アジール」とは一般的には「聖域」「避難所」の意(英語ではアサイラム)。
ヤクト・ドーガと並行して開発されていたサイコ・ドーガを始祖に持ち、デラーズ紛争期のノイエ・ジール、第一次ネオ・ジオン抗争期のクィン・マンサなど、ジオン〜ネオ・ジオンのニュータイプ専用機の集大成とも言うべき機体である。
しかし、多機能を突き詰めた結果全長100m超の巨体になってしまい、通常サイズの艦船には格納することは出来ず、非戦闘時には艦船に曳航されて移動する。
MAらしい大推力とサイコミュによってコントロールされる火器を全身に装備し、圧倒的な戦闘能力を有する。
コクピットは頭部にあり、操縦用インターフェースはサザビーやヤクト・ドーガと同系のものである。
スカートアーマーから伸びている二本の足のような物は大型プロペラントタンクとスラスターが一体化した強襲用シュツルムスラスターユニットであり、基本的に戦域到着後はデッドウェイトになるため切り離される。
前垂れ状の腰部装甲裏には着地のための脚も存在し、降着姿勢を取る際使用する。
機体外装は従来のジオン軍機と違い、ほぼ全身クリーム色に塗装され、スラスター部などに赤色のアクセントが入っている。
機体そのものは巨体相応に堅牢で、後方からジェガン部隊の一斉射撃を浴びた際も衝撃でコクピット内のエアバッグは作動したものの、何ら問題なく戦闘を継続できた。
劇中での活躍
アクシズ落とし作戦の切り札の一つとして投入され、ニュータイプの少女クェス・パラヤが搭乗。その大火力を活かしてロンド・ベルのMS部隊をギュネイのヤクト・ドーガと共に蹂躙。
アムロのνガンダムも一時は追い詰めるも、フィン・ファンネルのバリアーを駆使した戦法で形勢を逆転された。結果、ギュネイを失い、首元の急所部分をνガンダムのライフルで損傷させられてしまう。
ギュネイを撃墜したアムロを追うが、そこにハサウェイのジェガンが説得に現れ、接触する。
ハサウェイとの会話中に現れたチェーンの損傷したリ・ガズィが発射した二回目のグレネードランチャーを損傷部に受け、轟沈した。また損傷部位に攻撃が直撃したのはクェスがハサウェイを庇った為であった。
なお、富野監督自身による「GUNDAM_EVOLVE」のショートフィルムではif展開が描かれ、アムロとの交戦中に彼と和解、武装を解いている。
武装
メガ粒子砲
頭部の口にあたる部位に装備された、出力19.5メガワットの大型メガ粒子砲。
戦況により収束モードで遠方の敵機を薙ぎ払ったり、敵機に接近された際拡散モードで発射し殲滅する、という使い分けが可能。
大型メガ粒子砲
胸部の凹みにある赤い部分に装備されたメガ粒子砲。「逆襲のシャア 公式記録全集」を始めとした公式の資料に記載されているが、劇中では頭部のメガ粒子砲のみを使用している。
有線サイコミュ式メガアーム砲
ジオングやノイエ・ジールの有線アームの発展型にあたる武装。
有線制御によるオールレンジ攻撃を行う。
一基あたり5門の砲身を持ち、それぞれの砲身はサイコミュによって制御され、別々の目標を狙い撃つことも可能。
1門だけでも12.6メガワットの出力を持ち、威力も非常に高い上かなりの高速で連射することも可能。
ファンネル
スカートアーマー後部に9基のファンネルを装着している。
サザビーやヤクト・ドーガの物とは違いジェネレーター内蔵型の大型ファンネルを有しており、20.4メガワットというファンネルとしては桁外れの大出力と稼働時間を両立している。
頭部バルカン砲
額に2門、左右側頭部に連装の合計6門。
額の大型バルカン砲はMS用の携行マシンガン程度の大口径機関砲であり、バルカン砲とは名ばかりの代物。
頭部の武装のみで敵MSを粉砕することも十分可能である。
Iフィールドジェネレーター
対ビーム用兵装。
書籍によっては胸部の凹みにある赤い部分に装備されているとされているが、同じ資料内で大型メガ粒子砲の搭載ともあるため、搭載箇所の詳細は不明。
「逆襲のシャア 公式記録全集」では、この装備はパイロット保護のためにコクピット周辺に展開されると記載されている。
しかし、劇中でこの機能でビーム兵器を防御する場面は無く、むしろνガンダムのビーム兵器がコクピット周辺の首の付け根に命中し、内部機構に傷がつく場面が存在した。
Iフィールドジェネレーターを作動させていなかった、あるいは何らかの理由で作動しなかったのかは不明。
資料によっては、頭部のメガ粒子砲を発射する瞬間はバリアに穴を開けてしまう隙が出来てしまうとされ、バリアの穴が閉じる前にビーム兵器で被弾してしまったとのこと。
関連動画
パイロットについて
劇中ではクエスが搭乗したが、彼女がシャアのネオ・ジオンに参加したのは偶然の結果で、時期もα・ジール建造開始より後で、元々誰が乗ることを想定していたかについては明らかにされていない。
普通に考えれば、ネオ・ジオンにはギュネイかシャアしかNT専用機を扱えるパイロットがいないので、どちらかになるのだろうが。
バリエーション
サイコ・ドーガ
α・アジールのプロトタイプ。型式番号NZ-222。
詳細はサイコ・ドーガを参照。
β・アジール
ナイチンゲールを参考としたα・アジールの発展機。型式番号NZ-444。
詳細はβ・アジールを参照。
ネオ・ジオング
第二次ネオ・ジオン抗争後、ネオ・ジオン残党「袖付き」が開発・運用した大型モビルアーマー。型式番号NZ-999。
詳細はネオ・ジオングを参照。
余談だが、企画段階でのα・アジールの仮称が「ネオ・ジオング」であった。
アハヴァ・アジール
『機動戦士ガンダムTwilightAXIS』に登場。マハラジャ・カーン記念研究院で開発されていた大型モビルアーマー。形式番号AMA-X4。
詳細はアハヴァ・アジールを参照。
エビル・ドーガ
『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場。ブッホ・コンツェルンが回収したα・アジールの残骸を基に、ネオサイコミュ等の最新技術を投入して開発したクロスボーン・バンガードの試作型モビルアーマー。型式番号XMA-02。
詳細はエビル・ドーガを参照。
ディガンマ・アジール
『ガンダムトライエイジ』に登場。α・アジールを改修し、重力下での運用を前提とした大型モビルスーツ。型式番号NZ-333。
詳細はディガンマ・アジールを参照。
立体物
1/550スケールの模型としてラインナップ。劇中同様、起動状態⇔降着状態への切り替えが可能で、サブアーム展開、プロラントタンクの脱着が可能。展示用のスタンドと1/550スケールのνガンダムが同梱する。
マシンビルドで1/144でラインナップ。上半身のみとなっているが、それでも全幅約760mm、全高約470mmとなっている。
ガシャポン戦士fシリーズのEX06としてラインナップ。
外部出演
『スーパーロボット大戦』シリーズでは大抵は敵ユニットとして登場するが、一部の作品では隠し機体として入手する事が可能。
『ヒーロー戦記』ではラストダンジョンに登場するザコ敵として登場するが、ジ・Oやサイコガンダム同様巨大でそれらの様な倒れ方をするので最早ザコ敵と言うよりボスキャラである。
『ロストヒーローズ』ではガーディアンと言う特殊なエネミーキャラとして登場し、ストーリー上最後のステージであるジェノサイド・キューブの外壁に生息する。動きが一回動くと止まるタイプの為簡単に逃げ切れるが気をつけておきたいのが重力床の存在である。これを踏むとα・アジールは通常のガーディアンのように動いてしまう為油断すると捕まってしまうのでそこに注意して攻略をしたい。