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魔女狩り

まじょがり

魔女狩りとは近世ヨーロッパなどで行われた魔女に対する迫害である。
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概要

魔女と思しき人物を追求し、場合によっては処刑などを行う一連の行動のことである。

魔女という言葉は魔法使いの女という意味合いであるが、この魔女狩りにおいては必ずしも対象は女性だけに留まっておらず男の魔法使いも引っくるめている。

また広義的に転じて、一定の集団の中で理不尽な思想的偏見による排除や糾弾、スケープゴートなどを「魔女狩り」と喩えることがある。更にそこから転じてカツアゲ紛いの行為をオヤジ狩りオタク狩りホームレス狩りなどと呼ぶようになった。

歴史

元来、魔女というものは薬草を煎じて一般人を助けたり、まじないを用いて未来を予知したり悪魔を追い払ったりすることが出来るという一般的には善人のイメージが強く、中には悪い行いをする魔女も居る、程度のものであった。教会の聖職者も、まじない(もちろん、信徒を助けるためのもの)を普通にしていたくらいである。ローマ教皇庁としても、魔女や魔術に関しては寛容に扱った(そもそもカトリックの教義では魔術は迷信であり、教皇庁は魔女の存在を認めていない)。したがって、俗説に反して、中世の魔女狩りは極めて稀であった。

中世末期になるとキリスト教ローマ教会背く宗派が多量に登場し出した。カトリックは彼らを異端として弾圧した。異端審問が生まれ、拷問によって異端者を改宗させる、あるいはそのまま火あぶりにする、といったことが広く行われるようになった。このメソッドが時を経て魔女狩りに転用される。※

ルネサンス時代に入ると、中世では迷信だったはずの魔術が復活し、魔女のイメージもまた、他人の子どもを攫って殺す、悪魔などと交流する、という負のイメージが強くなった。
近世は激動の時代であった。華やかなルネサンスのイメージとは対照的に、地球全体の寒冷化によって飢饉が頻発し、戦乱が相次いだ。村は焼かれ、人々は難民となって都市に流入した。治安は悪化し、流行り病は相次ぎ、人々は不安におびえていた。誰かが生贄になる必要があった。

ちょうどそのころは、活版印刷の普及で人々が安価に本を手に入れられる時代だった。そして人々の間にバラまかれたのは、魔女・悪魔の恐怖を喧伝するビラと、魔女狩りの指南書だった。
『魔女の槌』に代表されるこれら指南書には、魔女の実在を疑うなかれ、と繰り返し書かれている。皮肉なことに、魔女を信じていたのは平民ではなく、これらの著者である当代一流の文化人だった。やがて魔女の存在は人々にとって自明のものとなり、魔女狩りが始まる。

当時の常識では、魔女とは魔法を使う者に限らず、悪魔と契約した者でもあった。どんな理由でも悪魔との契約にはこじつけられた。口汚い、目つきが悪い、どんなものでも魔女を告発する理由になりえた。
そして、いざ、告発されると拷問尋問により有罪にもっていかれることは常であり、裸で手を後ろに縛った上で水に沈め、浮かんできたら魔女(当然沈んだらそのまま溺死する)という無茶な判別法まで用いられることさえあった。
クリトリスがあることが魔女であるという理由にさえなった。(悪魔の乳首)
この告発合戦はどんどんエスカレートしていき、魔女を告発した者がまた誰かに告発され、また告発された者も誰かを告発し返し、と際限なく続いていった。はては魔女狩りの裁判官が魔女として処刑されることさえあった。一方で、魔女の告発人が商売として成り立ち、人々を火刑台に送っては財産を没収して私腹を肥やしていた。魔女の火刑は見物として人を集めたから、見物料や入場料を徴収する者もいた。明らかにおかしい、と当時の人たちも思っていた。どうにかしてやめる必要があった。

最終的には、魔女狩りは規制された。「魔女であろうが何だろうが、問答無用で火あぶりにするのはおかしい」という、しごく真っ当な意見によって。

こうして18世紀に入ると魔女狩りは廃れていったが、魔女狩りによる死者は数万人に上ると言われている。

※厳密には魔女狩りと異端審問は別物で、お互いに関係はない。魔女狩りは「大衆が」「魔女に」行うものであり、異端審問は「教会として(一部の場合は政府として)公式に」「キリスト教徒の異端者に」行うものである。
詳しくはWikipedia「魔女狩り」Wikipedia「異端審問」を参照のこと。

創作での魔女狩り

創作(特にファンタジー世界)では、魔法が大衆的である作品では魔女狩り(というか魔術師狩り)というものが起きる事はあまり無いが、魔術師が強圧的な支配者だった場合、その地位から転落すると魔女狩りが発生する事が多い。魔法が邪悪なものとみなされている世界なら、その邪悪視が慣習的なものなら魔女狩りが起こるが、公式なものなら異端審問や単なる迫害・弾圧になる。
魔法少女作品のように限られた人物のみが魔法を用いることが出来る世界であれば、魔女狩りというものが起きる場合もある。
SF世界でも、類似の現象として超能力者狩りがある。フィクションにおいては超能力は先天的能力で「学べば使える能力」の類ではないため、ミュータント狩りのような形で起こりうることがある。

創作としての魔女狩りのイメージを作り出したのは19世紀の小説家ラモト=ランゴンとされている(Wikipedia)。

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関連イラスト

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