概要
水死とも言われる。主として川や海などでの水難事故として起きうるが、乳児や老人だと洗面所や風呂場での溺死という事も有り得る。
死体の肺や腸などの内臓に水が入っていれば,溺死と診断される。
水難事故の死因としては非常に多くを占め、その性質上死亡率が高い。夏になるとレジャーで水場に出掛ける人が増えるため、溺死による死者は増える他、台風などの荒天で河川が氾濫した結果、水に飲まれて死亡するケースも多い。
酸素を求めてもがき苦しんで死亡する印象が強いが、疾患などの何らかの理由で息苦しさを感じることなく心停止して静かに死亡する場合があり、ノーパニック症候群と呼ばれている。
肺に水が溜まり、ガス交換を阻害され呼吸ができなくなる窒息死の一種だが、吐血などの血液で呼吸が阻害されて死に至った場合は溺死に含まれず窒息死となる。
また、事件性のある溺死も存在するため、水死体が見つかった場合は解剖などで死因が特定されることが多い。溺死のみで殺すケースはあまり多くなく、どちらかというと死体を海などに投げ込むケースが多いだろう。