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概要

 火薬羅針盤に並ぶルネサンス三大発明の一つ。

 同じ文章を大量に木簡などに示すには、手書きで写すという方法ではムリがあるため、「判子を作ってスタンプのように押すことで記録しよう」という手法が出た。たしかに浮世絵のように一枚一枚全部丁寧に彫ればいくらでも作り出せるが、それでは彫り台を創るのにあまりに時間がかかる。そんなわけで、スタンプを大量に作って、それを組み替えることで文章を創ればいいじゃないか、という考えが起こった。これが活字の始まりである。

 世界初の活字印刷物は中国で作られたとされる。現存する最古の活字印刷物は、日本で8世紀につくられた「百万塔陀羅尼」である。

 活字を並べた活版による印刷は、こうした東アジアを中心とした漢字文化圏よりも、それらの文化を取り入れて発展したヨーロッパにおいて飛躍的に進化を遂げることとなる。というのもアルファベット26文字×2+数字の10文字があればだいたいの文章は書けるからである。1455年、ドイツのヨハネス・グーテンベルグがワイン絞り機を元に作り上げた活版台による聖書が発行されると、西洋では活版印刷による様々な文献が残されることとなる。


 このように活版印刷はあらゆる情報基盤のもととなり、その後500年に渡り書物の主流となっていった。しかしながら、活字を拾って並べて活版を作るのは手作業であり、途轍もなく時間がかかる(宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』内でジョバンニがやってたアレ)。現在では写真植字が一般的となり、このような原始的な活版印刷は既に廃れている。


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