概要
トリムマークは印刷物の直接の原稿(版下)の四隅につけられる目印。日本では「トンボ」と呼ばれる。
上下左右の中央と四隅などに付けるものが一般的で、上下左右の中央に付けるものを「センタートンボ」、四隅に配置するものを「角(かど)トンボ」と呼ぶ。また、オフセット印刷機による印刷の場合、通常、四方に余白が付いた状態でトンボごと印刷し、後からトンボに合わせて断裁する。
漫画などを印刷業者に入稿する際には、しばしば入稿用原稿に付けることを求められる。なぜトンボを付けることで作画品質が向上するのかというと、トンボの「塗り足し幅(ドブ)」の分わずかにはみ出して作画するため、「作品の四隅や隅っこの線や色がへろへろな感じになる」ということが無くなるからである。
「面倒くさい」、「自分の原稿に余計なものを描きたくない」ということでこのトンボを描かないまま原稿の制作をする人もいるが、印刷時に自分が意図しなかった部分でカットされてしまったり、セリフが印刷されなかったりすることがある。