鉛

なまり

金属の一種。有毒で比重が大きい。銃弾等につかわれる。

解説

原子番号82、元素記号Pb、原子量が207.2の金属である。

色は青みを帯びた銀色をしている。日本語の名前のついている金属のうちでは金に次いで重たいものである。酸化されやすく表面はすぐに黒ずむが、そこで皮膜が生成されるため、酸化は内部まで進行しない。また、非常に柔らかく、爪で傷をつける事ができる。

重さゆえに武器として使うと破壊力が大きく、金より遥かに安価なので、銃弾は鉛を使って作ることが多かった（軍用のフルメタル・ジャケット弾は鉛を真鍮で覆ったものである）。そういった事から、銃弾の隠語にも使われた。他にもワイン用のカップに使われたこともあった（鉛のカップに注ぐと甘くなるとのこと）。また、その比重の大きさから放射線の防護にも使用される。

しかし鉛には重金属毒性もあるため、体内に取り込んだり環境に流出したりすると生物に害を及ぼしかねない（鉛中毒）。日本国内のガソリンからは完全排除され、はんだからの排除が進んでいる。猟銃用の銃弾も鉄やタングステンへの代替が進められている。

　

スーパーマンは透視能力を持っているが、鉛だけは透視できないという設定がある。

ちなみに、鉛筆の芯などに使われている黒鉛は名称に「鉛」とついているが、黒鉛は炭素の結晶なので鉛と混同しないように注意しよう。

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