「スレッタ・マーキュリー…俺と、結婚してくれ。」
解説
第1話
出会いはミオリネ・レンブランの温室でのこと。ミオリネを交えた諍いの末に決闘することになる。
グエルはスレッタのことを単なる田舎娘と侮っていたが、乗機のディランザ共々「あんなの」呼ばわりされたことで逆上し襲い掛かるも、ガンダム・エアリアルの攻撃であっという間にダルマにされ敗北を喫し、最強の証たる「ホルダー」の資格すらも奪われてしまう(決闘自体はエアリアルにGUND-ARMの疑いがかけられたこともあって無効扱いとなったが、ホルダー資格までは戻らなかった)
第3話
再度の決闘にて周囲に強制された小細工を自ら放棄したグエルは、己の技量のみでスレッタとほぼ互角の激戦を繰り広げる。再びスレッタが勝利したものの、MSを降りた彼女からかけられた言葉は「あなたを見くびっていた」「とっても強かった」という前回の失言の撤回と謝罪であり、それはグエルにとって、自分を「御曹司としてではない、一人の意志ある人間」として認めるものだった。
スレッタとしては率直な感想を述べただけなのだが、その言葉に感動したグエルは感激のあまり、彼女の手を取って跪いたうえで、上記の求婚をすることになる。
そしてグエルはミオリネとスレッタの間で三角関係(横恋慕)を成立させることになってしまったのである。
第4話
冒頭であっさりとスレッタに振られ、当人も早まったと思ったのか「今のは違う!?」と自らの前言を否定。しかしその様子は校内に中継され、多くの生徒にさらされてしまう。後日、恥の意識のあまりか、スレッタ相手に「俺はお前のことなんて全然好きじゃないんだからな!」とテンプレ的ツンデレ態度を取り、視聴者から今後の注目を集めた。
第5話
サブタイトルでエランのメイン回かと思われたが、スレッタとエランがデートをしているという噂が取り巻きのフェルシー、ペトラの耳に入り、その事を急ぎトレーニング中のグエルの元へ報告した。すると2人から即座に場所を聞き、その後いつものインナーではなくトレーニングウェアに制服の上着をかけた姿でデート現場に突入。エランに声をかけようとした丁度その時、エランから心無い言葉を投げられ目に涙を浮かべ悲しい表情をしたスレッタの姿が目に入り激昂。2度の敗北から父に決闘を禁止されているのにもかかわらず、弟のラウダのMSを借り、エランの言うままに決闘を受け敗北。
このときのグエルの心情は明確にされていないものの、御三家の1人であるエランがスレッタに接触するのを警戒するなど、その行動にはまだ転校から日が浅く、周囲に対し無防備なスレッタのことを気にかけていると窺えるが、当のスレッタからの好感度はまだ低い。
第9話
地球寮とグラスレー寮との決闘に際し地球寮側のパイロットが不足しているために助っ人を探していたスレッタは偶然グエルと遭遇。グエルに地球寮への助っ人を打診するものの、グエルは父親から決闘を禁じられていることを理由に参加を断ってしまう。
決闘当日は葛藤の中端末から決闘を観戦するものの、突如父親からそれまでの失態を理由に退学及び子会社への出向を命じられることとなる…
サブタイトルの意味についてはシャディクを指しているのだが、この劇中の描写によりグエルの心情をも指している可能性が高い。
第12話
そして第1クール最終話、この回でグエルとスレッタの二人は同じ日に人を殺めてしまう…。
詳細はグエルの項目、およびこちらを参照。
第17話
第2クールにて、漸く2人でマトモに話し合う時が来る。
ミオリネの温室に勝手に入り込み、スレッタをスタンガンで襲おうとしたエランを、グエルが止めに入る。
その後グエルは、復学したこと、会社を立て直す目標ができたことをスレッタに語り、そして『進めば二つ』というスレッタのポリシーによって大切なことを教えられた、と感謝の意を示す。
続けてスレッタへの好意を語ったことで、グエルの素直じゃない態度を真に受けていた彼女に非常に驚かれてしまう。
その鈍さに少々呆れながらも、改めてグエルはスレッタに告白する。
グエルの真意に触れたことで蟠りは完全に無くなり、スレッタも彼からの好意に感謝するが、ミオリネと結ばれる決意を固めていた為に、改めて断る。
グエルにとっても、区切りをつける意味での告白でもあった為、その答えを素直に受け入れた。
だがその直後、利害が一致したミオリネの依頼により、スレッタと3度目の決闘を行うことに。
戦闘中、PTSDに悩まされながらも健闘し、ミオリネの細工も相まって、初めてスレッタに勝利する。
グエルとしては会社の立て直しと、スレッタを救うミオリネの考えに同調した為に必要なことだったが、この勝利によってスレッタから全てを奪い取ることになる……。
第19話~第22話
プロスペラの暗躍により地球のクイン・ハーバーで多数の死者を出し平和的解決はご破算になり、
更にはクワイエット・ゼロによって議会連合の艦隊が壊滅し、ミオリネは自身の責任に押しつぶされ部屋に閉じ籠ってしまう。
本社フロントにスレッタ一行が到着し、グエルはそれを出迎えたものの、彼女をミオリネに会わせないと言い、対してスレッタは真っ直ぐ話をしたいと求める。
二人はその場でミオリネを懸けて、フェンシングによる決闘を開始する。
Q.どうして急にフェンシングで決闘?
A.初代オマージュかと思われます。
最終的に決闘はスレッタが勝利。グエルはホルダーの地位、そしてミオリネの花婿の座を明け渡した。
…この決闘は本来のアスティカシア高等専門学園で行われていた《決闘》とは別物であるのだが、今ミオリネを救えるのはスレッタであること、そして第17話にてスレッタから奪ったものを返すためのグエルなりのけじめであったと思われる。
「バカだな、俺は。」
グエルの心遣いに、スレッタは深々と頭を下げた…。
余談
解説の内容から分かる通り、Season1時点ではスレミオやエラスレ程には彼らの関係は深くなく、完全にグエルの片思い状態である。
というのも、スレッタ目線でのグエルは『パイロットとしては強いものの、初対面時から学園内の有力者として横柄に振る舞い、自分にも高圧的だったが、2度目の戦闘後に急にプロポーズしてきては撤回する』という、第4話における評価通り『訳わかんない』人でしかないからである。
グエルの恋の空回りを、視聴者は生暖かい目で見つめていた。(そして、スレッタの中の人はグエルが推しキャラになりつつあった。)
これには、スレッタがグエルもミオリネと同様に親子の関係が決して円満ではなく、彼が日頃から鬱屈した感情を抱えているのを知らないことや、グエル自身、エランの様にスレッタにわかりやすく親切に接しない(できない)こと、そしてこの二人の間に個人的な関わりが存在せず、グエルの心境の変化がスレッタにとって分かりづらいものであることが大きい。
第10話でグエルは学園を離れたが、離れている間にもスレッタへの思いは募っていく。
そして第12話、グエルは自らの死の危機を「俺はまだ、スレッタ・マーキュリーに進めてない!」との本心の叫びと共に切り抜けたが、それは同時に彼にとって最悪の悲劇と引き換えに得た命であった。
そして、17話の告白により、2人の関係に少なからず変化が訪れた。
スレッタが断った為に一応は区切りがついているものの、これからの展開如何によって、まだまだ目が離せない状態……であったが、グエル自身も2人の関係には勝てないと悟り、フェンシングによる決闘を経てホルダーを返還、完全に身を引くことにした様子。
3年後のエピローグではグエルはジェターク社再建のためCEOとして新たな取引先との交渉に挑んでいる。まだ独身である模様。
彼の恋の価値は、視聴者だけが知っていること…。
魔女ラジにて
スレッタがエランに害される危機となると二度も颯爽と現れたため、2023年5月21日の『魔女ラジ』第32回で視聴者投稿からセンサーでも持っているのではないかとネタにされた。第30回同様、グエルの成長も評価されスレッタは(この時点の状況では)彼をパートナーに選ぶべきではないかとも評されていた。
お互いの呼び方
グエル → スレッタ | 水星女 | くしゃくしゃ頭の田舎者 | スレッタ・マーキュリー | スレッタ |
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スレッタ → グエル | 横恋慕さん | あんなの | あなた | グエルさん |
関連イラスト
関連タグ
機動戦士ガンダム水星の魔女 グエル・ジェターク スレッタ・マーキュリー