TV・漫画版
『This is ECTA 6-4 calling NEO PAN 4-0-0. Confirm cumulonimbus clouds in your immediate flight path, over.(エクタ64より、ネオパン400。前方航路上に積乱雲を確認)』
『This is NEO PAN 4-0-0. Cumulonimbus clouds confirmed. Barometer indicate no hazard. Will maintain course....expect to arrive on schedule.(ネオパン400確認。積乱雲の気圧状態は問題なし。航路変更せず、到着時間を遵守せよ)』
『This is ECTA 6-4, roger and out.(エクタ64、了解)』
ネルフ北米第1支部にて建造された正規実用型のエヴァンゲリオン。
搭乗者は鈴原トウジ。
コアは不明だが、ゲーム等ではトウジの母とされている。
概要
EVA3号機 | バルディエル |
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第二支部及び4号機の消滅をうけたアメリカ政府によって日本に譲渡されることとなり、気象観測機エクタ64と輸送機ネオパン400によって空輸され、松代の地下実験場に移送される。
この輸送途中、到着時刻遵守のため航路上の積乱雲を回避しなかったが(前述の通信台詞参照)、この積乱雲において中に潜んでいた第13使徒バルディエルに接触、寄生されたものと思われる。
そして起動実験の最中、3号機の起動と共に内部の使徒が覚醒し、機体の制御を乗っ取り暴走。実験場を破壊してネルフ本部に向けて侵攻を開始する。この時未確認移動物体としてネルフ本部に捕捉されていたが、ATFのパターンからは使徒かどうかを判別できなかった。
野辺山にて姿を捕捉された際には緊急活動停止信号及びプラグ排出コードを認識しなくなっていることがわかり、3号機としては破棄され、使徒として識別されるようになる。
その後、"使徒"殲滅のため派遣されたエヴァ3機と交戦。弐号機はまんまと倒され、ライフルを持って待ち伏せしていた零号機も背後から襲撃を受けて敗退、その後初号機と一騎討ちとなり、肩から伸びる腕で初号機を圧倒し、初号機の首を絞めて窮地に追い込むが、コントロールをダミープラグに切り替えたEVA初号機に機体を徹底的に破壊され、鈴原トウジが閉じ込められたエントリープラグも握り潰される。これによって使徒は完全に活動を停止し、3号機は沈黙した。
潰された鈴原はアニメ版では左足を失ったものの生存、漫画版では死亡となっている。
新劇場版
EVA3号機 | 第9の使徒 |
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版におけるEVA3号機。
こちらもTV版と同じく北米ネルフで建造されたが、第3支部に変更されている。正規実用型のエヴァンゲリオンで、キール曰く最新鋭機とのこと。
フェイスマスクが赤色に変更されるなど、細部のカラーリングがTV版とは異なっている。
搭乗者もTV版の鈴原トウジではなく式波・アスカ・ラングレーが搭乗する。
概要
TV版同様、使徒に寄生され、機体は破棄、使徒として識別される。
しかし、この時の迎撃の経緯などがTV・漫画版とは異なっており、
・バチカン条約によってエヴァの運用可能な機体の保有数が限られているため、凍結状態にあった2号機は出撃できなかった(※緊急の事態だったため、ユーロ支部への凍結解除の要請が間に合わなかったと思われる)。
・零号機改の修復が完了しておらず、零号機改も出撃できなかった。
などの理由からエヴァ初号機の単機での出撃を戦車隊を主力とする阻止部隊が支援する形をとる事となった。
ちなみに新劇場版では、エントリープラグに浸食した使徒のATFのパターンから青が検出されたため、正式に3号機は破棄され使徒として識別された。
初号機と3号機との戦闘などにおいても若干の変更があり、
・一度首を絞められた初号機が3号機の腕をひきはがし、抵抗している。
・3号機、上記の状態を打開すべく、4本腕の形態へ変化。
などがあげられる。
結局、こちらもダミープラグに切り替えた初号機によって処理されることになるのだが、破壊される描写(胸部装甲を剥がして内臓を噛み千切る、右腕のみならず左腕もちぎっているなど)が追加されたり、3号機の残骸回収の描写が追加されたりなどで機体パーツの細かいデザインを見てとれるようになっているのではないだろうか(需要のあるなしは別として)。
最後の変更点としてエントリープラグを握りつぶしていたTV版とは違って新劇場版では顎で噛み砕かれるようになっており、プラグを噛み砕かれる際には使徒の断末魔の悲鳴とも受け取れる女性の悲鳴が聞こえる(ちなみにこの場面を円盤で字幕を入れて視聴した場合「アスカの悲鳴」と表示される。なぜこの表記なのかは不明。その後の使徒の所在を踏まえると一応説明はつく。)。
なお、式波・アスカ・ラングレーは生存しており、救出後使徒の影響を懸念されて隔離されてしまうが、Qにおける描写にはアスカがこの使徒の力を宿しているのではないかと思われるものがある。
ゲーム作品での登場
原作ではエヴァとしての活躍ができなかった為、ゲーム作品ではエヴァとして活躍できる機会が設けられている事が比較的多い。
プレイアブル化する作品
- NINTENDO64版新世紀エヴァンゲリオン
隠しモード等で使える程度で本編で使う機会はない。
原作通りバルディエルに寄生されて自軍と敵対するものの、クロスオーバー展開で撃破され、トウジは無事救出される。そのあとαでは条件を満たすと自軍に参加する。ただし第3次αには登場しなかったので本機を入手しなかったルートが正史になっている模様。一方、MXでは無条件で参加する。
自軍参加時のパイロットはα・MX共に鈴原トウジ。スペックが他のEVAより高い反面、他のEVAのような必殺武器がなく、パンチ力にやや欠けるのが欠点。
- 新世紀エヴァンゲリオン2(および造られたセカイ)
条件を満たすとバルディエル化を回避してEVA3号機として配備される。
- 新世紀エヴァンゲリオンバトルオーケストラ(およびPORTABLE)
初号機、零号機、弐号機のストーリーモードを統一した難易度でクリアするとストーリーモードの選択機体に追加される。専用武器のトンファーを装備しており、接近戦を得意とするが、サブマシンガンによる遠距離攻撃も可能。
プレイアブル化しない作品
ここでは扱いの特殊なもののみ記載する。
スパロボ初参戦作品。やはりバルディエルに寄生されて使徒と化すが、トウジではなく渚カヲルに操られてエヴァENDルートのラスボスを務めている。ただし武器が全て射程1で空適応も無いという悲惨な性能なので、飛行可能なユニットで取り囲めば簡単に倒せる。おまけにエヴァEND自体がストーリー投げっぱなしのバッドエンドであるなど扱いはあまり良くなかった。
「死徒(使徒ではない)」に寄生され暴走し事件を起こすが、「バルディエル」には変異せず終始「EVA三号機」として扱われるという少々特殊な事例である。
実は虫歯を患っておりそこに死徒が寄生してしまうも、初号機に抜歯されて助かった。