概要
正式名称は「エヴァンゲリオン零号機試製Ⅱ式改・領域制圧機」。
「ダモクレスの剣」とも呼ばれる。
ゼーレによる再侵攻を警戒したネルフ本部が建造した3機のエヴァンゲリオン。
ネルフ本部攻防戦で撃破したEVA量産機の残骸とモスボールされていたEVA零号機の試作パーツを組み合わせて建造された。
約1年で実戦化に成功した後は3機とも衛星軌道上に配備され、そのうち1機は必ず第三新東京市上空への攻撃が可能な宙域に在留している。
搭乗者はレイ・No.カトル、レイ・No.サンク、レイ・No.シス。
当初は再登録されたフォースチルドレン鈴原トウジを搭乗者として予定していたが、シンクロテストの際に機体が彼を拒絶、同様にシンジとアスカも拒絶され唯一シンクロできたのはレイのみだった。
そのため地上にいるレイが精神ミラーリンクによって3体のクローン体であるカトル、サンク、シスと同期し機体の制御を行なっている。(複数のクローン体との同期はレイ自身に非常に大きな負担がかかるため平時は全てのクローン体が低活動状態に調整されており、有事の際にも最大1体との同期しか想定されていない)
装備
- γ線レーザー砲
S2機関の大出力を活用したレーザー砲。
本来は零号機F型と同様に天使の背骨の搭載を予定していたが、開発中の事故によって見送られている。
- 外装式S2機関
解体した量産機の残骸から脊髄ごと抉り出したS2機関。
稼働レベルが一定以上となると量産機のボディが再生を開始、一定以下となると自壊を始めるため、エネルギーの放出機構などによって適切な出力に調整されている。
接続部の規格が同一であるEVA弐号機II式やスーパーエヴァンゲリオンとの接続も可能だが、機体とのマッチングが非常にデリケートなため実際に流用することは不可能とされる。
カトル機
1番機。搭乗者はレイ・No.カトル。
試験的に頭部ブレードアンテナが装備されている。
冒頭にてQRシグナムを撃ち込まれた事により変質、暴走し第三新東京市に墜落。直後に交戦した初号機を大破させ行方をくらませた。
変質後は「0・0EVA変異体」とも呼ばれる。
外観は胸部に撃ち込まれたQRシグナム、右腕と融合したγ線レーザー砲、背面と融合した外装式S2機関、曲刀のような形状に変化したブレードアンテナなど元の姿と比べて大きく変質している。
サンク機
2番機。搭乗者はレイ・No.サンク。
月に出現した黒いエヴァ「アルマロス」の調査の為、EVA弐号機II式・アレゴレカ共に月へと向かう道中でアスカと弐号機を身を挺して守り消滅する。
シス機
3番機。搭乗者はレイ・No.シス。
アルマロスの投擲したロンギヌスの槍に対して各国の攻撃衛星と同様に迎撃を行うが、槍自体に何ら影響を与えることが出来なかった上に迎撃時に発生した光は欧州全域に降り注ぎ、光を浴びた約190万人は塩の柱と化して死亡した。
その後は搭乗者であるシスがサンク機にエントリープラグごと回収され地上に降りたため暫くの間、凍結されていたが、ノヴァヤゼムリャでの戦闘以降は戦力の再編のために凍結を解除、零号機F型・アレゴリカに乗り換えたシスに代わり、レイの乗機として運用される事となる。