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メリーバッドエンド

めりーばっどえんど

いわゆる「Open-ended」(開かれた終わり・結末)。受け手の解釈によって幸福と不幸が入れ替わる結末。
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曖昧さ回避編集

まふまふ鏡見て失神P)によるボカロ曲。 → メリーバッドエンド(まふまふ)


概要編集

広く物語において使われる表現形式

物語を解釈する観点(パースペクティブ / perspective)や受け取り方次第で意味が変化する結末の総称・俗称を差す。


「メリーバッドエンド」の言葉自体は一般的に、物語の登場人物の誰か(多くの場合主要人物)にとっては幸福な結末だが、当人以外の周囲から見ると悲劇的な結末に見えてしまうシチュエーションに対して多く用いられる。


それ以外のエンディングを指して「メリーバッドエンド」と呼ぶのも定義的に間違ってはいないが、そう評する作品、人物は少なく、ビターエンドなどの別の表現で呼びならわされる傾向にある。


「受け手の解釈によって幸福と不幸が入れ替わる結末」を括りに入るものの場合、近年では「オープンエンド(Open Ended=〈開かれた終末〉と解釈可能性が多様である)」と同義に説明も多くなっており、呼ばれるのが一般的である。


起源編集

現在確認できる最古の使用は、2012年4月7日にtwitter上で発言されたもの。


メリーバッドエンド(通称メリバ):過度の相互依存によって発生する悲劇のこと。主に、本人達だけが幸せに感じて終わり、周りから見たらそれはとても見ていられないようなやるせない気持ちになる悲劇を指す。逆に、本人たちの不幸が結果だけを見たときに世間的にハッピーエンドであればそれもメリバ。引用元


pixivにおいては、かつてはイラストよりも小説に多く付けられるタグだった。しかし2015年2月22日時点でイラスト34点・小説86点だったものが、2018年9月15日現在ではイラスト466点・小説277点と逆転している(R-18等は含まれない)。小説に関しては女性向けが多いが、少数ながらそれ以外のオリジナル小説も投稿されている。


具体例編集

登場人物の価値観が一般的でない場合編集

極端な例だが、ヤンデレの女性が意中の男性の手足を切り取り、どこにも行けないようにしてしまい、結果その男性を手に入れた場合、これは世間的に見れば不幸であるが、そのヤンデレ女性からすればハッピーなのである。

ハッピーエンドと題されているものよりは、トゥルーエンドと題されているエンド・ルートにも視点の違いによるメリーバッドエンドが多い。


読者のみが真実を知っている場合編集

当事者を含め作中人物全員がハッピーだったとしても、読者・視聴者視点ではバッドエンドともとれる話もある。


例えば、何か理想を持った主人公が「主人公以外の全員を精神支配して操る」「世界全体を全く異なるものに作り変えてしまう」といった方法で理想を実現してしまった場合、作中の全員はハッピーではあるのだが、読者・視聴者視点では皆が操られている事実を知っているため、そのハッピーエンドは違うものに見えてくる。


これは全員が本当の意味でハッピーだとしても起こり得る場合があり、例えば 主人公達が復活した古代の悪魔を倒す 話があったとして、話自体は単純な勧善懲悪もので後腐れの無いのハッピーエンドだったとする。ところが、もし作中で古代の悪魔とされている存在が、明らかに現代文明現代人類だと解るような特徴が描写されている場合、読んでいる読者は現代人類であるので「復活しようとした人類が新人類に倒されて絶滅した話」となり「現代文明への警鐘」のようなテーマがある一筋縄ではいかない作品になってくる。


社会の価値観が変わった場合編集

もう一端の事例として、時代の経過によって現実世界の主流となる価値観そのものが変化し、それによってハッピーエンドとメリーバッドエンドが入れ替わってしまうケースも起こり得る。


例えば、何らかの精神病に悩む主人公が治療方法を探す 話で

1:治療方法が発見されて治療に成功、主人公はようやく普通の人と同じになる。

2:途中で悩むことがおかしいと感じ、主人公は精神病のまま悩まずにそのまま生きる。

分岐があり、どちらでも主人公から見れば悩みが晴れてハッピーだったとする。この場合、精神病は治すもの(普通が当たり前)だった近代なら1がハッピーエンド(普通への回帰)で2がメリーバッドエンド(普通から外れたまま)となるが、個人主義が浸透した現代に同じ作品を読んだ場合、1がメリーバッドエンド(全体への迎合)で、2がハッピーエンド(個の尊重)にもなりうる。


戦争編集

史実の戦争はもちろん、架空の戦争も、侵略者を倒してめでたしとはならない場合がある。

70年代の作品には、現在の地球人の側が侵略者だった……結末の作品も多い。


国民性の差異編集

極端な話、日本には「散り際の美」などの〈詫び寂び〉の概念があるため、例え登場人物が死亡してもその過程で当人が満足できていれば「彼らは幸福に満ちて逝けた」と考えるが、上記の概念がない海外では「死んだ以上は負け犬の物語」と酷評・一蹴されてしまうケースもある。



作品例編集

※性質上、作品のネタバレ……鑑賞する楽しみを損なう可能性が高い内容である点に注意。



古典作品編集

  • 幸福な王子
    • 身を飾る美しい宝飾品を剥がして貧しい人々に与え続け、醜く変わり果てていく王子の像と、そんな王子に想いを寄せながら王子の頼みで宝飾品を剥がして運び続け、渡りの季節を逃して死んでしまうツバメの物語。最後は「割れた鉛の心臓」だけが残った王子の像が、死んだツバメと共に天国に召し上げられ幸福に暮らしたと結ばれている。「貧しい人々を助ける」願いを叶えた王子と、慕い続けた王子と共に天国で暮らせるようになったツバメにとっては、幸せな結末かもしれない。
  • ごんぎつね
    • 狐のごんは悪戯をして村人たちを困らせる悪い狐だった。
    • ある日いつものように村人の1人である兵十に悪戯をしたところ、その悪戯がきっかけで兵十の母親が亡くなってしまった事実を知る。
    • それを悔やんだごんは毎日栗や松茸を兵十の許に届け続けるが、それを知らない兵十は、ある日届け物をするために家に忍び込んできたごんを悪戯をしに来たと勘違いして火縄銃で撃ってしまった。
    • 兵十はそこでようやく、ごんが毎日お詫びのために届け物をしていた真相を悟るのだった。
    • この作品には解説がついており、「かなしい結末です。けれども、これはごんの救いになっています。理解されないままの死ではなくて、兵十に理解されたからです」と明確に「悲しいだけの話ではない」旨が示されている。
  • フランダースの犬
    • ルーベンスの絵画を観るために旅をする少年ネロと、その飼い犬パトラッシュのお話。
    • 両者は長い長い旅の末にルーベンスの絵画が飾られている教会に辿り着くも、その教会で力尽きて両者とも亡くなってしまう。
    • が、当初の「ルーベンスの絵画を観る」目的自体は果たしており、当人達にとっては幸福な結末である。
      • そもそも、本作品を『悲劇の名作 と捉えるのは日本人ぐらいで、海外の人からは『箸にも棒にもかからない駄作 と見なされている。
  • マッチ売りの少女
    • 巨匠・アンデルセンの有名な童話。
    • 主人公の少女はマッチ売りをしており、雪の降る寒い夜の中必死にマッチを売り続けるが行き交う人々は誰も少女のマッチを買ってくれない。
    • 凍える少女が売り物のマッチをすって火をつけると、少女の前に幸せな幻影が現れる。
    • マッチをすり続けるうちに少女の前に祖母の幻影が現れ、少女は祖母に抱かれて天に昇っていった。
    • 翌朝、マッチ売りの少女は幸せそうに微笑みながら亡くなっていた……とのお話。

創作作品編集

漫画編集

  • バオー来訪者
    • 湖底で眠り続ける橋沢育朗と、将来再び目覚め再会するという予知を観るスミレのシーンで締めるというラスト。スミレにとっては「育郎ともう一度会える」事を予感させる希望に満ちた予知と言えるが、「バオーは成虫になると宿主の体内に産卵し、宿主の体を突き破って世界中に伝染する」という問題については解決していない。つまり目覚めた育郎はいずれ……
  • ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
  • ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン
  • 愛しのリビングデッド
    • カルトがリリとずっと一緒にいるためにリリを殺害し、自分専用の使い魔として復活させて永遠の魂の契約を結ぶ。
  • 風の谷のナウシカ(原作版)
    • 数々の犠牲を払い、ナウシカは旧人類が眠るシュワの墓所へ辿り着く。そこには衝撃的な事実が明かされる。旧人類は腐海や汚染された大地には住めず、ナウシカ達新人類はその腐海や汚染された大地に住む事が出来る反面、腐海によって浄化された土地には住めない体質となっていた事を悟る。新人類は遺伝子操作で共に争い、腐海も王蟲も旧人類が作り出した人造浄化生物である事も知る。地球を腐海で覆い尽くした後は滅亡するように組まれていたのであった。全ては旧人類が仕組んだ事を知りナウシカは激怒。ナウシカは旧人類の卵(所謂遺伝子バンク)を破壊し、旧人類を滅亡させる。自分達新人類は滅亡する運命である事をナウシカは心の中にしまい、滅亡する可能性がある事を知りつつ、今の人々と共に混沌の中を生きる決意をする。
  • ZOMBIEPOWDER.
    • ウルフィーナが愛する肉親を救うために自ら己の未来を売り渡す道を選び、荒野に置き去りにされて頼れる仲間がいなくなったエルウッドは、たった1人で生きなければならない事が示唆されている。
  • ドラゴンクエストダイの大冒険
    • 大魔王バーンとの最終決戦後、勇者ダイ自爆して自分もろとも地上世界を破壊しようとしたキルバーンを抱えて起爆を遠ざけようと大空へと飛翔し、キルバーンと運命を共にした。世界は平和になったものの肝心の勇者を失い仲間達は悲嘆に暮れるが、その半身とも言うべき愛剣「ダイの剣」が健在である事からダイはまだ生きている事が示唆された。
  • タカハシくん優柔不断
    • 某ゲームの主人公の様な性格をした男子高校生と美人教師の恋愛を描いた漫画。主人公の自己愛の強過ぎる性格に絶望したヒロインは学校を辞め、彼の前から姿を消し、彼らの関係を掻き回した幼馴染と交際するも自然消滅(幼馴染はその後、他の男と結婚)。最終回で大人になった主人公は街中でヒロインを見かけるも、彼女の横には恋敵だった同級生がおり、幸せそうな二人を見送る主人公…と彼の立場からは明らかにバッドエンドだが、主人公の性格は上記の通りに某ゲームの主人公の同類であり、ヒロインと結ばれたライバルは彼女の心情を大事にし、ヒロインを一途に想う誠実な男性である(おまけにモブ顔の主人公に比べてイケメン顔をしている)。
  • 流血鬼
    • 謎のウイルスの蔓延により、主人公と親友以外の全人類が吸血鬼化した世界を描く。しかし最終的には、親友は吸血鬼の警官に捕えられ、主人公も吸血鬼化したガールフレンドに噛まれて吸血鬼になってしまう。しかし、それに伴い吸血鬼の価値観に染まったことや強靭な肉体を手にいれたこと、友人や両親、周りの人々と再び平和に生きる生活ができるようになったことに対する幸せをガールフレンド始め友人たちと語らいあったところで物語は幕を閉じる。
  • 少年エスパーねじめ
    • 少年エスパー『響ねじめ』が主人公のギャグ漫画。連載時は打ち切りで終わったが、問題は連載終了後の約12年後に発売された完全版で描き下ろされたねじめ達の10年後を描いた『10年後のセカイ』である。この話の主役である上目おろちにとってはハッピーエンドという終わりだったが、ねじめにとっては......
  • ぎゅわんぶらあ自己中心派
    • 最終話で主人公・持杉ドラ夫は南家鉄道の御曹司に敗北、8年かけて貯めた5000万円を失う。と言う風にギャンブラーとしてはバッドエンドだったが、御曹司もまた見合い相手であった律見江ミエからフラれてしまうと言う結末をたどる。要するに、ドラ夫はギャンブルには負けたが恋愛には勝ったのだ(ただしその後ドラ夫とミエがくっついたと言う描写はない)。またラストの1コマでも「8年かけて貯めた5000万円を失ったがまたピンフから作り始める」と希望ある終わり方になっている。
  • 進撃の巨人
    • 物語の終盤にてエレンは仲間と故郷であるパラディ島を守るため地鳴らしを発動。壁外人類を救うために多くの犠牲を払いながらもアルミンらは地鳴らしを阻止しこの世から巨人の力が消滅するが、地鳴らしによって人類の8割が犠牲、さらにエレンも死亡してしまう。しかし、エレンは「道」を通じて仲間たちと最期の会話をしつつ和解、3年後にはアルミンを中心とした使節団が各国へ交渉し、リヴァイたちがボランティアをしている様子が描かれている。そして最後にはエレンの生まれ変わりだと思われる鳥がミカサにマフラーを巻いたところで物語が希望に満ち溢れた形で締められている。しかし単行本最終巻に加筆された場面では平和を保ち発展していくパラディ島やその後のミカサなどが描かれているが、なぜかパラディ島が戦場と化し滅亡。その後ある少年と犬がエレンの墓のそばにあった木の空洞に入るところで完結するが、その木がかつてある少女が巨人の力に目覚めた巨樹ほどに成長しているため、その少年も同様に目覚めたことで再び巨人が現れるのではないかという不穏な解釈ができる。結局歴史は繰り返すのであった…。
  • 怪異凶変
    • 強い心の闇から「怪異」と化する人物とスマホを通じてその人物や第三者に選択を迫る謎の少年・Hariを描いたオムニバス形式の漫画作品。ほぼ毎回「怪異」と化した人物がHariの「データベース」として飲まれるバッドエンドとして終わっていたが、ある父娘の悲劇を描いた『狼と赤ずきん』では、多額の借金を抱え、休む間もなく日々重労働に追われる父親を心配する女子高生・業田いのりは少しでも父に楽をさせたい為に自身もアルバイトに励んでいたが、学校では金持ちの息子を中心とした不良グループから耐え難いいじめを受けていた。ある日、父のために貯めていたバイト代を不良グループに取られそうになって抵抗するが、そのグループのリーダーの怒りを買ったいのりはその日の夜にアパートに乗り込んできた不良グループに車で拉致されて襲われた末、その次の日の朝とある山中で意識不明の重体で発見されるが、金や権力で自分の悪事を揉み消せるグループのリーダーによって、不良グループの悪事が隠蔽され、「崖からの転落事故」として処理されてしまう。父はこの一件でいじめの事実やいのりが自分を心配させまいが為に自分の前で気丈に振る舞っていたことを知り、娘の苦しみに気づいてあげられなかったことを強く悔やみ、不良グループに対する怒りや憎しみ、自ら死を望むようになってしまったいのりの苦しみに気づいてあげられなかった後悔や罪悪感の念から、狼男のような姿に変貌し、不良グループの二人(グループのリーダーとサブリーダーらしき男)を惨殺。Hariから怪異と化した父をどうするかの選択を迫られたいのりは、父と一緒にいたい強い気持ちから、父を助けることを選び、狼男から人の姿を取り戻した父と涙ながらの抱擁を交わし、ハッピーエンドのように描かれたが、怪異化した父が病院内で起こした不良グループ二人の惨殺事件が世間で公になると、いのりと父は父娘二人でどこかへ姿を眩ますところで物語は幕を閉じる。
  • ハッピーシュガーライフ
  • きたない君がいちばんかわいい
  • 推しの子
    • 終盤でアクアは本作の黒幕であるカミキと刺し違える形で無理心中を図り死亡。彼の双子の妹であるルビー唯一の身内と復讐相手を同時に奪われる事態となりかなあかね等主要人物達の心にも大きな影を落とした。しかし、それぞれが彼の死を乗り越え前に進もうとする。特にルビーは時に苦しみながらもひたすら前へ進み続け自分の母親を超えるアイドルになる』という目標を達成した

アニメ編集

  • スターシップ・オペレーターズ
    • 多勢に無勢という状況で戦術と報道を駆使して奮戦するが、1隻の戦艦だけではいかんともし難く、強大な王国との戦いで徐々に追い詰められる。最終決戦までに仲間を失い、唯一の戦力であった戦艦も敵の目の前で自爆したが、脱出した大勢のクルーが生き残り、王国の暴挙を生中継で世間に伝える事に成功した。
  • 笑ゥせぇるすまん
    • ほぼ毎回喪黒福造の客が最終的に酷い目に遭うが、中には「客本人自体は幸せ」なエピソードも存在する(幻覚を見続けている、周りから見たら異常だが本人は満足している等)。
  • 勇者特急マイトガイン
  • 勇者王ガオガイガー
  • まほろまてぃっく
    • ここではアニメ版後期「もっと美しいもの」の最終回「ナジェーナ」について触れる。まほろの死から20年が過ぎ、美里優はかつての友人達と離れ、アンドロイドハンターとして生計を立てていた。偶然、かつて自身に好意を持っていた式条先生と再会するも、式条は優の傷心の深さと荒み切った現状に気付き、再会を願う言葉とも訣別とも受け取れる言葉を残して去る。その後、アンドロイドとの戦闘で重傷を負って一人になった優の前に、謎の復活を果たしたまほろが現れるが……
    • 映像上は優が人間として生まれ変わったまほろと再会し、地球へ帰還したと受け取れる。しかし、まほろが復活した理由は不明瞭で(復活させたマシューという存在が何者なのかアニメ版では説明されていない)、優が14歳当時の姿に戻る演出などから、「まほろとの再会は死に際の優が見た幻覚であり、現実の優は孤独なまま息絶えた」と解釈する視聴者もいる。
    • 原作漫画はこのガイナックス特有の視聴者突っ跳ねエンドに反発してハッピーエンドの大団円にしたと言われている。また、原作で明かされた設定(マシューの正体)により、アニメ版に関してもハッピーエンドと解釈できるようになった。
  • 魔法少女まどか☆マギカ
    • 作品の骨格となる魔女魔法少女の関係がメリーバッドエンドそのものであるため、物語自体がメリーバッドエンドから逃れられない仕組みとなっている。
    • TV版:鹿目まどかの願いによって、魔法少女は魔女となる運命から解放された。ただしその代償として、まどかは宇宙の概念へと昇華し、彼女の記憶を持つのは暁美ほむらのみとなった(メリーバッドエンドその1)。
    • 劇場版第3部『叛逆の物語』:その後は全ての時空、すべての宇宙から魔法少女たちを見守る存在となったまどかだが、黒幕の罠にはまり魔女化しかけたほむらを救うため、女神の姿をとって降臨する。ところがその時、ほむらが悪魔の姿へと変化、円環の理から人間としてのまどかを無理やり引きはがし、強引に現世へ連れ戻すという暴挙に出る。その結果、魔法少女の魂を救済するシステムは保持されたまま、まどかは普通の少女として家族の元へ戻り、他のたちもそれぞれに幸福を手に入れる。しかしほむら自身は孤立し、最愛の人とは事実上対立する存在になってしまった(メリーバッドエンドその2)。
    • さらに、そうまでして手に入れた新たな世界さえ続いていく保証はない(メリーバッドエンドその3)。
  • 蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
  • 天気の子
    • 帆高陽菜の選択の結果、東京は連日の豪雨により水没し、沢山の人々が職と住処、大切な人を失った。しかし、法律の荒波に揉まれ、過酷な境遇を辿った2人は3年後に再び再会し、選択を肯定してくれる理解者と家族を得て新しい1歩を踏み出した。
    • なおこの作品には『君の名は。』の主人が登場しているのだが、このエンディングは『君の名は。』のエンディング(晴れ間の再開であり、尚且つこの再開は時系列的に天気の子より後に位置するはずである)とは矛盾が生じてしまっている。
    • そのため、余談にはなってしまうが『天気の子』は『君の名は。』と似たような歴史を辿った直接的な繋がりが無い並行世界ではないか?と考察されている(例示されている作品は前日談で、天気の子は後日談という差異もあるが)。
  • ドラゴンボール超
    • かつて未来トランクスが守った世界がザマスの手によって絶望的な状況になってしまい、やむを得ず全王に世界まるごと消去させるという暴挙に出てしまった。結果的に地球は救われたものの、やはり未来トランクスの努力が無駄になってしまったという点でショックを受けた人も多い。
    • その後、超ドラゴンボールで消された宇宙も復活したため、未来トランクスの世界も復活したと思われる。
  • 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者
    • 終盤、『現実世界(西暦1923年のドイツ)』と『錬金世界(アメストリス)』を繋ぐを破壊するべく、エドは再び『現実世界』へと戻る決断をするが、その過程でアルも一緒に『現実世界』へとやって来てしまった。
    • エルリック兄弟は再会できたが、結局エドは元の世界に帰れずウィンリィといった大切な人達とは、再び離ればなれになってしまっている。
    • ただし錬成された門は残ったままであり、エドとアルは錬金術なしで門を壊すための方法を探しに、2人で旅に出るという、大団円とはいかなくても一筋の希望を感じさせる結末となった。
  • 機動戦士ガンダムSEED
  • 機動戦士ガンダム水星の魔女
    • 最終話にてGUND-ARMが消滅したことで主人公のスレッタ・マーキュリーは、見事母であるプロスペラの凶行を止めることに成功した。しかし、3年経ってもなお地球の情勢が変わる気配はなく、ベネリット解散で分配された資産もまた宇宙に吸い上げられる事態に戻ってしまっており、アーシアンスペーシアンによる対立をはじめとする根本的な諸問題は未だに未解決のまま幕を閉じている
    • それでも、スレッタたち主要人物たちは未来に向かって前進しているためか、ある意味彼女たちにとっては「幸せな」結末と言える。


小説編集

  • 蝿の王
    • 無人島に漂流した少年達は最終的に大人達に救助されたが、それまでに時間がかかり過ぎた結果……
  • Re:IFから
    • ナツキ・スバルレムがカララギに逃げて、ゼロから働いて、命を狙われたりしながらも、2人が幸せに暮らす(いちゃつく)という、一見するとハッピーエンドのように見えるが、魔女教が生き延びて被害が増え続けているという点でメリーバッドエンドと考えられる。小説家になろうのIFストーリーである『ナツキ・レム』の前日譚にあたる。
  • 1984年
    • ニュースピーク(新言語)で思考さえ規制された全体主義的・管理主義に支配された世界で、ウィンストン・スミスは自身の良心、信念をもって現体制にあらがっていたのだが、激しい拷問により心身を破壊され、最後には党の思想を受け入れ、処刑(銃殺)される日を想いながら“心から”党を愛すようになるのであった。……しかし、この本には『ニュースピークの諸原理』と題された解説文が付録されており、それはオールドスピーク(現実の英語)の過去形で書かれている。つまり、作中の未来では、少なくともニュースピークを強いる体制は打破されていると言うことになる。ならばウィンストンは、彼の人間賛歌の精神は勝利したのだ。
  • 人間狩り

ゲーム編集

  • ARMORED CORE for Answer
  • Ib
  • Rewrite
    • 最終シナリオも含めて、すべてのエンディングが何かを犠牲にする結末となっている。
  • 魔女の家
    • 少なくともプレイヤーが操作していた主人公にとってはハッピーエンドである。
  • 妖怪道中記(天界)
    • 生きながらに地獄につれてこられているのでこのエンドだと死んだまま(その下の人界エンドだと生き返る)。
  • 狂った果実
    • 主人公、狩野哲にとっては親しい女性を全て殺され片目を奪われる結末だが、ヒロイン「月島美夏」にとっては初めて愛した異性に近づく女を全て排除し、哲の心を憎悪で自分だけに向けさせ自分のことだけで頭がいっぱいにすることに成功する。
  • Undertale
    • ノーマルエンド(俗に言うNルート)では主人公にとっては地下世界の脱出に成功するハッピーエンドだが、モンスター達にとっては6つのソウルが消えて結界の破壊への道のりがゼロに戻ってしまい、王であるAsgoreの死も重なったバッドエンドである。
    • この事はSansから電話で伝えられるが、主要人物を倒すと、Sansたちにとってもっと悪い方向に進んでしまったことが語られる。特にPapyrusを殺していた場合は大抵は最悪な方向に進んでしまい彼からも憎悪を向けられ、「弟を殺したクソ人間」、最悪の場合「地獄に落ちろ」などと罵倒される。
    • ただし、主人公がモンスターを誰ひとり殺さず、Nルートエンディングを迎えた場合は、これはこれでもう1つの形のハッピーエンドと言えるものになっている。また、Pルートを確定させるためにはとある場所に行く必要があるが、そこに行かずにNルートで終わるとPルートの次に良いエンディングにたどり着く。
  • 龍が如く6
    • 黒幕の凶行により、重症を負った主人公 桐生一馬は最終的に自分の死亡を偽装することとなり、それまで親しくしてきた人達と二度と会えなくなり、それぞれ幸せを得た親しい者達を尻目に人知れず姿を消すという、桐生自身には納得の上での結末であったものの、長年龍が如くをプレイしてきたユーザーからすれば不条理にも程があるバッドエンドであり、納得できない一部ユーザーの怒りの矛先は作品の開発者はもとより、この結末に至る一因となったキャラの声優にまで向けられるなどした。
  • ビューティフルジョー
    • ラスボスに勝って悪の組織を壊滅させても新たなる戦いが始まる形で物語を締めくくった他、舞台の映画の世界・ムービーランドの秘密は未だに明かされていない(ムービーランドの秘密は一度テレビ放送されて未だにDVD化されてないテレビアニメ版の後半(ゲーム版の続編がベースのゲドー編)で明かされる)。
  • ファイアーエムブレム覚醒
    • 邪竜ギムレー撃破後トドメをクロムに任せるか否かの選択イベントに入る。
    • ここでクロムにトドメを刺させた場合マイユニット(以下ルフレ)を失わずに済むが数千年後には封印が解けてギムレーが復活する未来が待っている。なおルフレ自らトドメを刺した場合ギムレーを完全に滅する事ができるがルフレもまたいなくなってしまう。
    • …と思われたが、ひとりの人間として蘇生した彼もしくは彼女はクロム&リズと再開する事になる。
  • ファイアーエムブレム風花雪月
    • このゲームは4つの分岐があるが、問題は4つのいずれにおいても必ず悪として作用する集団の存在である。彼らは人体実験などを容赦無く行い、神やその眷属を殺してその肉体を武器にする等神に仇なす事も厭わないため確かに「悪」ではある。だが、彼らの使用兵器が、基本的に中世の欧州のような世界観のこのゲームシリーズでは異色なロボットであったり、そもそも先述の「神に仇なす」事なども現代における無神論者の事であったり、「人体実験」も現代ではその手前である技術を用いていたりと、何かと滅びた現代文明の残党であることを示唆する描写が多い。
  • ファイアーエムブレムエンゲージ
    • 最終章でゲームオーバーになると、ムービーが挿入される。
    • 内容は、リュールが暗い建物内で目覚め、ソンブルから「貴様の仲間は、皆死んだ」と告げられ、右側を見るとそこに悪人格と化したヴェイルの姿があり、手を差し出されて「行きましょう、お姉様(お兄様)」と告げられる。ヴェイルの左手の薬指には主人公の指輪が嵌められており、ヴェイルの背後の鏡を見ると、そこには邪竜の御子としての姿が映し出されていた…。最後はソンブルの高笑いで終わる。
    • …という、海外のスマホホラーゲームによくあるゲームオーバーになって、目覚めたら敵側に凄惨な目に遭うゲームオーバーシーンに酷似している。
    • ちなみにこの時リュールは紋章士となっている且つ邪竜の力で顕現した紋章士とは意思疎通が不可能な為、実質ヴェイル(ソンブル)に問答無用の従属を強いられている事になる。
    • 姉(兄)と一緒にいられるヴェイル的にはハッピーエンドだが、エレオス大陸の住民達やリュール含む紋章士達にとってはバッドエンド極まりないだろう。
  • コールオブデューティブラックオプス4 ゾンビモード
    • 前作BO3で無限ループに閉じ込められた主人公たちは、モンティを倒すための道具を集めていた。プリミスとウルティミス一行は森の中で偉大な戦争へ戦いに行く前に休息を取り、酒と食事で祝った。この戦いが終われば自分の行きたい場所、帰りたい場所へ行ける・・・
    • ・・・はずだったが、クロノリウム(一連の出来事が書かれた預言書みたいなもの)を読んだニコライ2.0は自分たちが存在していること自体がこの狂気を生み出した原因と知ってしまう。ニコライ2.0は酒に毒を入れ他の7人を毒殺した後、召喚の鍵を破壊したニコライ2.0は一緒にいたサマンサに拳銃を渡し、頭を撃ち抜かれ死亡する。
  • ソウルヒストリカ
    • フィオラルートでは、主人公は守りたいと願った少女を失わずに済むが、人類は永遠に仮想現実世界である「箱庭」から出られない。
  • ドラゴンナイト4
    • このゲームは二部構成となっており、二周目の主人公ある人物の助けを借りて過去の世界に飛び、一周目の主人公である過去の自分幼馴染の少女をはじめとする仲間達を破滅に追いやった黒幕を倒し、過去の自分と仲間達だけでなく人類を救うことが出来た。しかし、目的を果たした主人公は過去の世界に留まる事は出来ず仲間や愛する女性を残して消滅してしまった。
  • ベヨネッタ2
    • 一応ハッピーエンドではあるものの、クライマックスでラスボスが取った行動が前作の事件へと繋がるタイムパラドックスとなってしまった
  • サモンナイト
    • 魔王ルート(後のカルマルート)になると、主人公は魔王に乗っ取られてしまい、仲間たちから離脱してしまう。その魔王は悪事を働く訳ではなく、単に自軍を率いて第二の魔王召喚の儀に殴り込み、完全な力を取り戻す。ただし、登場人物の一人であるバノッサはこのルートでのみ死なず、その上、主人公は魔王に憑依されたまま元の世界に帰還、何事も無かったかのようにその世界で生活してるため、ファンからは本当のハッピーエンドとして扱われている。
  • サイレントヒル シャッタードメモリーズ
    • 複数あるエンディングの一つに「主人公のハリー・メイソンが探し求めていた娘のシェリル・メイソンと再会し、涙ながらに抱擁を交わす」というものがある。見た目は完全無欠のハッピーエンドに見えるが、プレイヤーは直前にハリーの正体シェリルの真実を明かされているので、シェリルにとって救いではあるが最悪のバッドエンドとも解釈できる。
  • ロックマンゼクスアドベント
    • 黒幕を倒し、平和が取り戻されたかのように思えるが、シークレットエンドでは真の黒幕が存在することが判明しており、根本的な解決にはなっていない。
    • 加えて本作は人類滅亡後のロックマンDASHの前日譚に位置付けられている為、やはり滅びの未来は回避できない。
    • これはゼクス以前の時系列にあたる初代ロックマンロックマンXロックマンゼロでハッピーエンドになろうとも必ず訪れる結末である。
  • 真・女神転生Ⅳ
    • 物語の中盤ではある悪魔の甘言により仲間同士の対立が起きてしまうことになる。ロウルートでは全員死亡することになり、カオスルートでは主人公だけが生き残ってしまうことになったが、ニュートラルルートでは主人公とヒロインだけが生き残り二人の仲間の魂だけは報われることなく終わったという後味の悪いものとなっていた。(女神転生シリーズでは起きててもおかしくはないが)
    • しかし後のパラレルワールドに当たる完結編ではその結末が思いもかけない形で救われることとなる・・・・。(絆ルートにおいて)
  • 零〜眞紅の蝶〜
    • 陰祭が該当。内容としてはもうすぐ「大償」が始まろうとしていたが主人公は逃げずと一緒に逝く事を既に決めていたというものである。
  • 真・女神転生if...
    • レイコルートにおける狭間偉出夫魔神皇)の精神世界で主人公/内田たまき赤根沢玲子レイコ)が狭間偉出夫の精神体と戦ってでも救う。そして戦いに勝利し、子供に戻って泣きじゃくる偉出夫を慰める玲子は偉出夫を抱き合いながら光に包まれて消滅し、偉出夫共々永遠に全世界において存在しなくなった。その結果、主人公のみが現実世界に戻る。
  • ケロロ軍曹メロメロバトルロイヤル
    • ゲームのシステム上、ストーリーモードの一部エピソードにこの設定が採用されており、特に2組で対立するエピソードでは該当エピソードが複数キャラに収録される形で一方で勝ちパートとして用意されたムービーが一方では負けパートで流れるといった設計がなされている。原作初出のエピソードの場合は勝っていたキャラの方に勝ちパートで原作に沿ったエンディングが用意され、負けていた方には負けパートのムービーとして原作の結末が流れるといったことが多い。
  • デジモンストーリーサイバースルゥース/デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー
    • 本編である『サイバースルゥース』の場合、主人公と黒幕の一角の間で和解が成立するも、黒幕は自身の考察を実証すべく人であるのを止めて異次元に姿を消し、人間としての〈末堂アケミ〉の存在が最初から居なくなった。
      • そして主人公も今までの無理が祟って1度は消滅するも、理解者達の協力で復活したが、仲間達との離別が維持された上に人として大切なモノ(=真っ当な味覚)を失い掛けている。
    • 続編の『ハッカーズメモリー』はヒロインに囚われた際に「自分はどう足掻いても夭逝する」宿命を知ってしまい「再編された世界でも兄に迷惑を掛けたくない」として、「デジモンとしてデジタルワールドに残留する」と決意し主人公達と離別した。
      • これにより彼女も末堂と同様、人間としての〈御島エリカ〉の存在が最初から居なくなった。

特撮編集

  • 仮面ライダークウガ(小説版)
  • 仮面ライダー龍騎
    • 繰り返される理不尽な争いと惨劇を続けられたことによって多くの犠牲者を生んでいくことになった本作だが、最終的にはすべての元凶その妹が成仏したことによってこれまでの戦いはリセットされることになり同時に主人公達を始めとしたライダー達は平和な世界に転生され争いによる惨劇、それによって伴う悲劇も存在し得なくなった……という形でテレビシリーズの物語は締めくくられた。
    • ただ、17年後のスピンオフではもしライダーバトルが続いていたらどうなっているかを描くような時間軸の並行世界説の高い物語だが、最後は主人公以外のライダーたちは死亡し同時に主人公一人だけが生き残ったというものになった(他のライダー達はミラーワールドで戦いを繰り返した末命を落として未練がそこに残っていたことで残留思念となっているのではという説がファンの中では一番多い)。
  • 仮面ライダー555
  • 仮面ライダー剣
    • 555と同様に最悪の事態は回避したが、1人だけみんなの元から去らねばならなくなった剣崎をいつまでも待つと言うの表情で締めくくられるので一応はハッピーエンド扱いらしい。剣崎役の椿隆之も「剣崎なりのハッピーエンドです」と証言している。ソルブレインの結末と対極として語られる事もある。
    • ただ後の作品では意外なで二人が救われることとなる……
  • 仮面ライダーooo
    • 世界を救った代わりにかげがえのない仲間・アンクを失った主人公・火野映司は、アンクの復活手段を求めて放浪の旅に出る……という形で本編の物語は締めくくられた。その続編にあたる劇場版では40年後の未来にアンクが復活している事が発覚。映司はアンクと再会できる「いつかの明日」に向けて歩き出すという希望に溢れる展開を迎えた。しかし、番組放送10周年を記念して公開されたスピンオフでは、映司が新たなる脅威による攻撃で致命傷を負い、アンクと再会して僅かに会話を交わすも、直後に息を引き取ってしまうという悲痛な結末を迎えた。この10年間抱いていた希望をぶち壊されるような展開に、当時本編を見ていたファンたちから悲しみの声が多く上がってしまった。それゆえ後述のゼロワン_othersと同様にパラレルワールド説を主張する者もいる。一方、プロデューサー脚本家をはじめとする制作陣は、これについて「映司は自分の望みを全て叶えて死んだ」「映司にとってこれが一番幸せな結末」だと説明しており、その考えを支持してハッピーエンドと解釈するファンもいる(いわゆる、大人になれよ的な解釈)。
  • 仮面ライダービルド
    • 平和な世界を作るため主人公達は自分達がいる世界と諸悪の根源であるエボルトがいない並行世界を融合させた。その結果「エボルトの居ない平和な世界」が新世界として創られるが、主人公である戦兎と相棒である龍我は「新世界には存在し得ない人間」であるため家も戸籍も存在しない、後日譚のとある事象により仲間達が記憶を取り戻すまでは二人だけがお互いを知る「二人ぼっち」の存在となってしまった。後日談を描いたVシネクストではその境遇ゆえに生活に困っており、相棒にかつて言い放った「見返りを期待したらそれは正義とは言わねえぞ」という言葉を一部曲げざるを得ず、水面下で発明品を生活の為に売りさばく日々を過ごし、仲間の1人から食糧援助などを受けざるを得ない様が描かれた。また、これ程の犠牲を払ったにも拘らず、後にエボルトは復活してしまっている。(旧世界での経験を経てか、心境に変化が生じており前と比べると危険性は若干マシになった。)
    • 挙げ句の果てには旧世界で正義の為とは言え犠牲になった者テロ組織を結成する始末…。
  • 仮面ライダーゼロワン
  • 仮面ライダーギーツ
    • 最終話にて、主人公の浮世英寿が自ら「真の創世の神」として「誰もが幸せになれる世界」へと作り替えたことで主要人物含め全人類が幸せに暮らすハッピーエンドを迎えたものの、その代償として「浮世英寿の存在」が忘れ去られており、彼をごく一部事態となった(この点は上記の『まどマギ』TV版の結末と類似している)。
    • さらに、外伝作品によるとゴッドジャマトによって人類が滅亡する未来は変わっていないため、そこが解決されていない以上、本作もある種のメリーバッドエンドを迎えたと言える。
    • その外伝作品では、その根源となる存在ある登場人物の尽力で心を救われたことで(滅亡を回避した未来は不確定ではあるものの)ある程度希望のある結末を迎えた。
  • 超獣戦隊ライブマン
  • 特救指令ソルブレイン
    • 仮面ライダー剣を「客観的にはバッドエンドだが主人公としてはハッピーエンド」とするならば、ソルブレインは「客観的にはハッピーエンドだが主人公としてはバッドエンド」とも言うべき対極の結末。ソルブレインの使命は、人命のみならず人の心も救う事にあったが故に、高岡隆一の最期さえソルブレインからしてみればバッドエンドである。
  • 大怪獣バトル
    • 主人公のレイにとってはレイブラッド星人との因縁の決着、即ちレイ個人の物語としては完結しハッピーエンドを迎えたが、本編の50年後を描いたゲーム版ではレイブラッド星人は滅んでおらずレイオニクスバトルも健在という、真の意味ではハッピーエンドとは言い難い未来となった。


映画編集


ドラマ編集

  • 踊る大捜査線
    • 最終話、主人公の青島俊作室井慎次と協力し、因縁深い犯人を逮捕する。ただしこれは独断による捜査であったため、二人は処分を受け、青島は交番勤務に戻され湾岸署を去る、という結末を迎える。傍目から見ればバッドエンドであるが、自身の信念を貫いた青島にとってはハッピーエンドである。また、続編シリーズでは室井の協力で湾岸所に戻れている。
  • あさが来た
    • 最終回、若者たちと勉強会を行っていた主人公・あさの前に、夫の新次郎が若い頃の姿で現れる。彼を追って駆け出したあさも若い頃の姿に戻り、幸せそうに抱擁を交わす二人の姿を映して物語は幕を閉じた。しかし、新次郎は前回で病死しており、姿が若返っているのも不自然である。そのため、このラストシーンは前述の『まほろまてぃっく』と同様に「あさが死に際に見た幻」だったと解釈する視聴者が多い。幸せな幻を見ながら(あるいは死後の世界で最愛の夫と再会しながら)人生を終えたあさにとってはハッピーエンドだが、その場にいた若者たちにとっては「師が唐突に急死を遂げた」という物悲しい結末だったと言える(そもそも勉強会自体が心象風景だったと解釈する視聴者もいる)。

その他編集

  • Let's天才てれびくん
    • 異次元獣を生み出した遠因で、全ての元凶たる次元ホールを塞いだことにより、異次元獣を倒すために結成された組織・国立異次元獣対策センター(ITAISEN)の未来人達はタイムパラドックスにより消滅してしまった。一方で捕まっていたどちゃもん達は返還され、「異次元獣が来襲した」という歴史も修正された上に、敵方である超次元帝国からすれば「未来の地球が不法ゴミ投棄により他の次元に迷惑をかけることがなくなるため、地球を滅ぼす理由も消える」ということになるので、一概にバッドエンドとは言えない。
  • 勇気一つを友にして
    • イカロスは元ネタのギリシャ神話の物語と同じく羽を失い墜落死したが、現代に生きる子供達は彼の鉄の勇気を受け継いだ。


関連タグ編集

物語 表現 結末

エンディング バッドエンド ハッピーエンド

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