メイン画像はくまのぬいぐるみの異次元獣。
解説
異次元から突然現れた怪獣、不可解な事件を巻き起こし地球を混乱に陥れ、最終的には地球を滅亡へと導く。凶暴性が高く地球の武器では倒すことはできず、倒すためにはどちゃもんの力が必要となる。
基本的にいくつかの赤い目玉のついた青い体をしているが、容姿はコア(モチーフ、後述)によって異なる。
その正体は超次元帝国清掃課地球係が、大量のゴミを異次元に撒き散らすため害悪とみなした地球をお掃除(殲滅)するために造り上げた物である。スプーンの異次元獣の事件では、22世紀の地球は異次元獣によって穴ぼこだらけになり、生き残ったわずかな地球人は地球を捨てて宇宙移住を始め、そのための限られた宇宙船のチケットを奪い合う争いが起きていた事が明らかになったが、その後21世紀で襲撃してきたスプーンの異次元獣が倒された事で歴史が変わり、22世紀の地球も平和になったという。
なお、元来は清掃課の清掃活動のために製作される物で、製作は清掃課技術センターの異次元獣係が行っている。この異次元獣係からは月刊で「異次元獣コアカタログ」というコア候補の廃棄物のカタログが発行されており、地球係を始め現地対策課はこのカタログから希望のコアを申請する。恨みや悲しみの念が深いコアを使うほど強力な異次元獣となるが、その分コストもかかるという。
また、リストの他に簡易版の「ミニ元獣」も存在し、青森どちゃもん・かざまのおどを捕獲するべく数十体が投入された。異次元獣と同じ青い半透明の体色で丸い体に短い手足と顔部分に赤い一つ目があり、背中には緑色のロックポイントが2つあり、頭部には鉛筆の先端のような形の角が3本生えている。かなりしぶといが1体あたりはそれほど強くない。戦闘ではバリアを張ってコチリトラーロボを援護した。
コア
異次元獣はモチーフを閉じ込めたコアと、それを内包したボディである保護膜(青い部分)によって作られている。
2014年度から2015年度に地球に現れた異次元獣のコアは地球から不当に捨てられたゴミで、捨てられた際の怨みや悲しみが原動力となっている。形状は素材となったゴミのモチーフを基に各所がアレンジされ、モンスターらしい外見(例:口紅⇒イカ型。国語辞典⇒周囲にリング状の物が有る卵型。クマのぬいぐるみ⇒頭部が三角帽子を被っている様な外観をした球体。カメラ⇒四枚の翼が生えたワイバーン型)となっている。
2016年度からは素材が大きく変わり、それまでに超次元帝国の手で回収されたどちゃもんを洗脳・記憶操作し暴走衝動を強めた上でコアに仕込んだ新型の異次元獣になった。形状はコアとなったどちゃもんをベースとしながらも、様々な変化が加えられてモンスターらしくなっている(例えばぷうかの異次元獣だとぷうかにあった脚部がなく、顔のヒゲが長く伸びて二股に分かれそれぞれの先端がお好み焼き用のヘラの形になっている、普通に目が2つ存在するぷうかとは異なり頭部に赤い目玉がたくさん並ぶ、等)。どちゃもんをコアにした異次元獣は話すことができる程度の知性は残っている模様。
種類
2014年度
コア | 元の持ち主 | 出没場所 | 起こした現象 | 捨てられた理由 |
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セロハンテープ | 久保田雅人 | 東京 | 大量のセロハンテープを貼りつける、麺をセロハンテープに変える、物を持ち去る | 姪のために作ったセロハンテープのネックレスを受け取ってもらえなかったため八つ当たりされた |
口紅 | 天童よしみ | 東京 | 口紅が上手く塗れない、口裂けメイクが流行する、キスマークを出現させる | 元はファンから貰った口紅で大切にされていたが、一度も使わないままいつの間にか紛失 |
スプーン | 坂田利夫 | 大阪 | 地面に穴を開ける、ロボットを暴走させる、地球を穴だらけにして住めなくさせる | 自社の売り上げが伸びず多額の借金をしたため、自暴自棄になって廃棄された大量のスプーンのうちの1本 |
国語辞典 | 不明 | 東京 | レストランのメニューをあいうえお順に並べ替える、言葉の意味を説明しすぎる、慣用句を現実化させる、文字で街を覆う | 経緯は不明だが「愛に餓えている」とのことで、持ち主に愛されず捨てられた模様。妻子を失い愛の意味が見出だせなかったことに加え、自分が製作した国語辞典が売れなかったことで悲しんでいた男性・サンキュータツオに憑依した。騒動終息後は大野課長に引き取られた |
くまのぬいぐるみ | 竹内力 | 東京 | 服や乗り物が小さくなる、おもちゃがクーデターを起こす | 元々は5歳の時のクリスマスプレゼントに貰ったもの。「ピーちゃん」と命名し大切にしていたが、中学生時代に学校に持ち込んだことを知った級友らにからかわれたため捨てられた |
カスタネット | 飯島緋梨(てれび戦士) | 東京 | 人間に噛みつき暴走させる | 部屋を散らかしていたため、母親にゴミと一緒に捨てられてしまった |
2015年度
コア | 元の持ち主 | 出没場所 | 起こした現象 | 捨てられた理由 |
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靴下 | スギちゃん | 愛知 | 名古屋城のしゃちほこを靴下に変える、靴下が臭くなる、靴下が上手く履けない、地球を靴下に包み込む | 嘗て芸の練習に使っていた靴下。「ヒダリシタ」と名付けていた左側を失くし、残った右側の「ミギシタ」が捨てられた(後にヒダリシタは箪笥の裏から出てきた) |
ラーメン屋台 | 原口あきまさ | 福岡 | 食べ物をラーメン味に変える、車をリヤカーに変える、交番のランプを提灯に変える、液体をとんこつスープに変える | 元は原口の父のもの。家業を継ぐのが嫌で粗大ゴミとして廃棄された |
カメラ | 狩野英孝 | 宮城 | 写真に天馬係長が写る、人の顔が天馬係長に変わる、写真の被写体が動かなくなる | 狩野が祖父からもらったもの。重くて使いにくいため捨てられた |
2016年度
コア | 重要関係者 | 出没場所 | 起こした現象 | 洗脳された理由 |
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広島どちゃもん・ぷうか | 田中卓志(アンガールズ) | 東京 | スイーツがソース味になる、丸いものの上にキャベツが乗っかる、剣道の竹刀がヘラになる | 天馬係長に「田中のお好み焼きが食べたい」と早口で何度も言わされ、「田中食べたい」と吹き込まされた |
岐阜どちゃもん・うぎろう | 小沢一敬(スピードワゴン) | 愛知 | ちょんまげ虫が大量発生、ちょんまげが流行する、下克上の横行 | 不明 |
兵庫どちゃもん・おくとぱすみれ | 長谷川俊輔(クマムシ) | 大阪 | 人々がミュージカルのような行動を始める、悲劇のヒロインぶる | 「初舞台に立てなかったのは長谷川のせいであり、彼に復讐を果たせばあなたの悲劇は終わる」とぱぺらぴ子に洗脳された |
秋田どちゃもん・こまちまちこ | マタギの五郎(演:阿部薫)、壇蜜 | 東京 | 物がきりたんぽに変わる、白塗りメイクが流行る、大人がなまはげ化する | 不明。ちなみに、本編最後の異次元獣であるため、事実上、ラスボスである。 |
その他
キメラ異次元獣 | 13体の異次元獣が倒された後に、これまで回収した4体のどちゃもんを合体させて、地球に送られる予定だった異次元獣。しかし、次元ホールが塞がれて、異次元獣が存在しない未来ができた上、4体のどちゃもんは、全て地球に返されたため、直接戦ってはいない。 |
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余談
pixivではどちゃもんと同様、擬人化されたイラストの投稿が多い。
関連タグ
もじ魔獣 モジルスーツ:次回作の似たようなポジション。特に2016年度のものに非常に近い。
付喪神:恐らく元ネタ