来歴
1982年2月22日生まれ。宮城県栗原市出身、日本映画学校卒業。当初は俳優を目指していたがなかなか芽がでず、現事務所に入ってからピン芸人に転向。
ナルシストな芸風で2008年前後頃よりブレイク。
ホスト風のチャラチャラした容姿やナルシストな芸風とは裏腹に素の性格はとても誠実で礼儀正しく、女性関係を除けば至って真面目で純粋、且つ非常に天然で騙されやすくビビリ。だがその体質がドッキリ企画やゲーム実況などで遺憾なく発揮され、マセキを代表する芸人の一角にまで上り詰めた。
意外にも実家は千年以上続く神社だったりする。実家の神社が東日本大震災で被災したことや、父の老いなどを鑑みて弟とともに跡を取ることを決意、2012年に神職の資格を取った。
現在では芸人仕事を続けつつ、先代宮司である父が他界したため実家での神職仕事も行っている。
2012年に結婚したものの、自身の浮気が原因で離婚。2016年に加藤紗里、川本真琴を始めとした7股疑惑が報道され、さらに翌年の2017年1月には、元地下アイドルの女子高生との淫行疑惑を写真週刊誌に報じられたことが原因で、度重なる女性関係のトラブルや、それまでの生活態度にも問題があったとして所属事務所より無期限謹慎処分を受けたが半年後の同年6月をもって「深く反省している」として事務所から復帰が許された(本人の発言からすると当時20代の実妹より年上の女性と思い込んでおり本気で結婚するつもりで家族にも紹介していたとの事)。
またこの淫行疑惑報道の謝罪会見は色々と伝説となっており、「うちオートロックなんで」「野生の勘です」「ジャンルですか?応援系です」「色んなものが混じっています」など本人は大真面目に質問にはしっかり答えながらも、どこかおかしい言葉のチョイスが爆笑を誘うというとんでもない結果を呼んだ。本来なら芸能人には一方的な不利でしかない謝罪会見で、かえって彼の芸人としての天性の才能を発揮してしまったのである。
また交際相手の家族からも事情は理解され、許しを得ていることから彼を許したという人も多く、事態が悪い方向へと大きくなることはなかった。
因みに上記の伝説の記者会見の後に事務所の社長に謝罪をしに行く事になっていたが、何故か謝罪会見の時のスーツから私服に着替えており、その私服がスワロフスキーのドクロのTシャツを着て事務所に来た事を後輩の三四郎・小宮に明かされている。
その後、2021年に別の一般女性と再婚し、2023年に第一子となる長女が誕生している。
上記のように誠実で真面目な人物なのに女性関係だけ問題あるのは交際相手の女性がいるのに他の女性と同時に付き合うことが悪いことだと思ってもいなかったから。イケメンだからしょうがない。
家族・家系・実家
前述の通り父は既に亡くなっている。母と弟、妻らがいる。弟は放送作家を勤める傍ら、兄と共に神職も引き継いだ。狩野自身も神職の資格を取ったのは、弟も別業として東京に出ていることも関係している。なお狩野は前述の不祥事や浮気もあってかまだ子供がいないものの、弟は二子を儲けており、恐らく神社の40代目後継者に問題は無いだろうと思われる。
兄弟が不在時は母親が神社を切り盛りしている。息子の知名度もあってか、今では母がテレビに出る機会も増えている。なお、同じ宮城県出身のお笑い芸人として「サンドウィッチマン」が高い人気を獲得しているが、「水曜日のダウンタウン」の企画調査(どんな芸人も地元なら好きな芸人1位になれる説)によれば県はもちろんのこと、実家のある栗原市、はては狩野(鹿野)一族ばかりが住む神社周辺の狭い地域に絞ってすら「サンドの方が人気」という結果になった。仕方がないので最後の頼みの綱と出てきたのが狩野の母、しかし母も「1番好きな芸人はサンドさん」と答える始末で、番組では大受けした。
なお、後にサンドの伊達が直接神社に赴いて狩野の母と対面しツーショット写真も撮っている。余談だが、伊達も宮城一の名族、仙台藩主も務めた伊達氏の出身である。
元々櫻田山神社はそれほど大きい神社でも無く、地方の小規模神社ではしばしば見られることだが、狩野兄弟以前の父祖の方々も兼職で神職を務めてきたとされる。狩野の曽祖父は農業、祖父は公務員を兼業していたとされるが、あまりに苦労が多いので祖父は父に神職を継がせる気は無かったのだと言う。しかし父は自ら神職を継ぐことを志願、今に至っている。
なお、高祖父の代に彼は二股をかけていたらしく、浮気相手の女性によって神社に火をつけられ、先祖代々の貴重な書物まで燃えてしまったのだという。この好色な部分は玄孫にも受け継がれているのではないかとネタにされている。
狩野の直系先祖による宮司の引継ぎ代数は狩野で39代目とされるが、神社自体は武烈天皇の崩御に伴い同地に移住した(左遷させられたという説もある)鹿野掃部之祐(かの かもんのすけ)が約1500~1600年前に創建したと言われている(鹿野は字体が違えど同じ「かの」呼びであるため、現在の狩野家は字体変化により苗字の漢字が変わったものと推察される)。
初代・掃部之祐の名は本名ではなく役職と見られる。名前から、武烈時代の朝廷による職務は宮中の掃除や儀式の式場設営を担当する職務だったと思われる。今でいうとイベントスタッフ~である。
ネタ
ジョン・トラボルタを意識した白いスーツを着用したホストに扮し、ちびまる子ちゃんの花輪くんのような勘違い・ナルシストなネタが彼の代名詞。特に「ラーメン・つけ麺・ボクイケメン」「スタッフゥ~、スタッフゥ~」が主なネタとして有名。
またその他にも、有名曲に独特のクセの強いアレンジを加える歌ネタも披露している。元々はミュージシャン志望でシンガーソングライターとしての一面もあり、歌唱力や編曲力には定評があるため、その完成度は高いものが多い。
出演番組での扱い
仮にもリーダー。しかしpixiv上でもシアター上でもいじられる。
「シアターメンバー見ないで描けるかな?」の企画において、まともにリーダーを描いた人は希少価値である。
しかし、レッドシアターにかかわらないイラストでは普通にイケメンとなっている姿も見ることができる。
女性タレントを仕掛人としたハニートラップ系ドッキリ「マジックメール」にて盛大にダマされたことで、MCの田村淳およびプロデューサーの加地倫三氏に「見つかり」、みんなのおもちゃとしての扱いが確立される。
2009年2月3日放送のSP番組50時間テレビでは、前回のドッキリでの自作の曲から発展して、「50TA」のアーティスト名で狩野の歌をCD化するという大型ドッキリを仕掛けられた。
このアーティスト名は、仕掛人のプロデューサーから「GO Top Artist」という意味と説明されていたが、実際は「50周年テレビ朝日」の略。
狩野はドッキリに気付かぬままナルシストぶりを発揮。ネタばらしの舞台であるコンサートでは、淳の指示で自らが作詞・作曲を手がけた5曲を1000人の観衆(全員が仕掛人)の前で熱唱。挙句「お笑いを捨てて音楽一本でやっていく」と発言し、出演者を含む全員を驚愕させた。
しかし、「狩野をこれ以上調子に乗らせない」という目的のドッキリでもあったため、番組でのCD化は行われていなかったが、後に「狩野英孝」名義のシングルのカップリング曲として「涙」のみCDとしてリリースされ、さらに2010年2月には、狩野が“50TA”として制作してきた楽曲をまとめたアルバム『50TA』が発売された。
それ以来、マセキの大先輩である出川哲朗と共に『2大ドッキリ芸人』の地位を確立し、度々ドッキリ企画に起用されている。
淳や有吉弘行を始めとした、自身を突っ込んで弄ってくれる芸人・タレントのことを命の恩人と呼んでいる(『アメトーーク』『芸人ドラフト会議』など)。なお、命の恩人は増える一方である。
その反面、アンタッチャブルの山崎弘也に対しては少々見下している面があり、ロンハーの格付けにて『山崎さんには負けたことないです。』と発言したことにより、いつしかライバルになっていたが、『私服トーナメント』ではあっさり敗北した。
有吉弘行が付けたあだ名は『クソ煮込みうどん』。
得意の麻雀とギター、大ファンのL'Arc~en~Ciel以外のジャンルは知らない為、ほとんどオブサーバー側のゲストとして出演している(なお、野球に関しては2018年までは全く知識がなかったが、2019年に初めて野球場で観戦を見に来、それ以来では趣味となっている)。小宮浩信(三四郎)共々、徹子の部屋には一度も出演していない。
ネットにて
彼が主に爆笑レッドカーペットなどの出演により知名度を伸ばした2008年ごろに、ニコニコでも彼のネタを素材としたMADが数多く作られた。
自身のチャンネル「EIKO!GO!!」を持つ。
中でも人気のあるコンテンツがゲーム実況なのだが、狩野自身はゲームについては素人同然の腕前でありながら、ネタバレ防止のため予備知識をほとんど身に着けないままプレイしている。
その結果、RTAや解説を目的とした普通の実況ではまず見られない「想定外の事態にあたふたするリアクション」や以下のような型破りなプレイ、それらに対する視聴者や動画編集スタッフの容赦ないコメントが自然と笑いを生み、視聴回数を伸ばしている他、動画の存在を知った各大手ゲームメーカーからも商品PR関連の仕事が入り、その最たる例が『バイオハザードヴィレッジ』発売前の世界初独占先行プレイである(参考)。また、スクウェア・エニックスの公式アカウント内だが冠番組『狩野英孝のクリティカノヒット』を持つなど、活動の場を広げている。
以下、狩野のプレイの特徴と傾向。
- 元々の方向音痴がゲームにまで影響し、マップがあるのに迷子になり、なかなか次の段階に進めない。
- 武器・アイテムの使い方が下手。
- 視野が狭く、敵の接近や罠のギミックへの反応が遅いため、頻繁にゲームオーバーになる。
- また、画面内の解説やコマンドガイドを見逃す、近距離の敵に警戒すべきところで狙撃武器を使用し自分から視野を狭くすることも多い。
- 中でも『バイオハザード4』では、ギミックに自ら突っ込み自滅する切り抜き映像が海外でバズった。
- ゲームオーバーが続くとヤケを起こし、精神安定のために意味不明な行動をする。
- 普通コンティニューしたら突破できるところを、ミスの原因に全く気付けずまたゲームオーバーになる。
- 挙句、「○○さ~ん」とゲーム開発元に愚痴る。
- プレイ中に意図せず何度もバグを発生させる。
- 画面切り替えを忘れて、ゲーム画面を映さず自分がプレイしている姿を配信する。
- 記憶力が悪く、数日前どころか数分前の出来事すらもすぐに忘れる。そのため、シナリオやキャラクター設定がうろ覚えになるだけでなく、同じミスを繰り返す。
- キャラクターの名前を覚えられないため、プレイヤーキャラ以外は第一印象をもとに即興で変なあだ名をつける。例として、『バイオハザードシリーズ』のアルバート・ウェスカーを「ダミーネーター」、『バイオハザードRE:2』のタイラントに「ジェントル」、『バイオハザードRE:4』のエルヒガンテに「ドデカ民」など。なお『RE:4』の配信後、動画のことを知ったアサヒ飲料からドデカミンが手記と共に送られてきた。
- 日本語音声による読み上げがないテキストを頻繁に誤読する、あるいは間違ったイントネーションで読む。一部の視聴者がチャットで訂正しても攻略が行き詰まらない限りは見ないことが多い(これもネタバレ防止のため)。カタカナでは「パリィ」を「バリー」、漢字では「手記(しゅき)」を「てき」と読んでおり、前述のアサヒ飲料はしっかり正しい読み仮名を書いてイジっていた。
- 敵キャラと突然エンカウントするたびにビビり倒し、椅子から落ちるかヘッドホンが外れる。
これ以外にも突っ込み所はあるが、とにかく多すぎて記載しきれないため、気になる人は自分の目で確かめることを推奨する。
タグとしての扱い
このタグは彼本人を描いたイラストにつけられる他、キャラに彼の持ちギャグのポーズをさせたイラストにもつけられることがある。
関連イラスト
関連タグ
50TA さすがリーダー さすがリーダ・・・あれ? 残念なイケメン ポンコツ
ジョー(ゆめくろ):『夢職人と忘れじの黒い妖精』で狩野が声優を務めるキャラクター。
いきものがかり:狩野がバンド活動をしていた時期に新百合ヶ丘で路上ライブを実施したところ、集客が予想以上に凄かったため、いきものがかりは路上ライブの集客に苦戦することになったというエピソードがある。