出川哲朗
でがわてつろう
マセキ芸能社所属
1964年2月13日生まれ、神奈川県横浜市出身。血液型はB型。
幼い頃から野球が大好きで、少年時代は芸能界よりも野球選手になるのを夢見ていた。その為、高校は県内屈指の野球の名門校でもある横浜高校に続いて二番目の強豪校の私立武相高校に進学。高校時代は3年間野球部に所属していたが、卒業するまで補欠だった。
その後は野球選手の夢を諦め、元々は俳優業にも興味を持っており、高校卒業後は横浜放送映画専門学院(現:日本映画大学)に進学し、卒業後は『男はつらいよ』など多くの作品に(主にエキストラとして)出演していた。1987年に、専門学校の同期でウッチャンナンチャン(内村光良、南原清隆)や入江雅人らとともに『Project team SHA.LA.LA.』(現・『劇団SHA・LA・LA』)を立ち上げ、コント劇団として活動をスタートさせる。自らは座長として、舞台に出演しながらメンバーのギャラ交渉やスケジュール管理などマネージメントも担当していた。
その後『ウッチャン・ナンチャン with SHA.LA.LA.』を皮切りにテレビ番組でのタレント活動を開始。『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』で強烈なインパクトを残し、リアクション芸人として立場を確立するようになる。
本人は自身の立ち位置をお笑い芸人と認識しており、また共演者からも芸人扱いされているが、経歴を考えるとコント俳優やコメディアンに近い。
司会者から弄られたり、ドッキリを仕掛けられたり、体を張った仕事をする、いわゆるリアクション芸人の代表格。出川と同じくリアクション芸を得意とするダチョウ倶楽部の上島竜兵は長年の盟友かつ戦友でもあり、同業のライバルでもある。(その為か2022年5月11日に上島が急死した際には、かねてから出川自身が「祖父も父も58歳で他界してるから、自分も58歳(2022年内)で死んでしまうのではないかと不安だ」と発言していたこともあって、後追いを本気で心配する声がSNS上で飛び交った程。なお翌年59歳の誕生日を無事(?)迎えた事で懸念は払拭された)
独特のあだ名のセンスがあり、ウッチャンのことは「チェン」(内村がジャッキー・チェンの大ファンで顔も似ていることから)、バカリズムのことは「まこっちゃん」(楳図かずおの『まことちゃん』に似ていることから)と呼ぶ。また、おぎやはぎの小木博明のことは「オギーブン」、東野幸治のことは「ヒガシノリン」と呼ぶ。さまぁ〜ずの三村マサカズによれば「認めている芸人のことはあだ名で呼ぶ」とのこと。
当人はウッチャンナンチャンやダウンタウンなどから「哲ちゃん」と呼ばれている。有吉弘行に付けられたあだ名は「ヘルニア崩れ」。
亭主関白を自称するものの、実は妻の尻に敷かれる恐妻家でもあり、妻からは「くそてつ」と呼ばれていた。ただ仲が悪いというわけではなく、たまに惚気話を語ることがあるほか、何度か週刊誌で不仲説が報じられたことがあるがいずれも本人や家族が否定している。
そのハードに体を張った芸風や、過去にその「ワル」ぶりから「キレたナイフ」と呼ばれていたと主張するような尖った発言から「ヨゴレキャラ」「嫌われ役」の印象が強く、ひと頃は嫌いな、抱かれたくない芸能人ランキングの常連であったが、素はとてもいい人で、天然ボケぎみである。
しかし椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などの持病により、仕事に影響をきたすほど健康状態が悪化したこともある。
そして、近年は先述の体調の変化や、年齢を重ねたことによるイメージの変化もあってヨゴレキャラとしての演出は大分控えめになり、素の善性や天然ボケ、ポンコツぶりを前面に押し出した愛されキャラとして活躍している。
特に大人気の冠番組である「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」では、日本全国どこを旅をしていても道中や宿泊した宿に老若男女問わず多くの地元民が集まって激励や交流を行うシーンが映されており、いかに彼が多くの人から愛されているのかが窺える。
東京ヤクルトスワローズの熱心なファンとしても有名で、忙しい仕事の合間を縫って神宮球場に足を運んでいるという。
世界の果てまでイッテQ!の企画「出川哲朗はじめてのおつかい」は外国でお題に沿って「おつかい」をするという内容だが、お世辞にも高いとは言えない英語力から繰り出される通称「出川イングリッシュ」によって数々の名(迷)言を生み出している(例:「空母」のことを「スカイママ」など)。
そうして視聴者を笑わせる一方、外国人だからと言ってもこれっぽっちも物怖じせずに積極的に話しかけまくる類まれなコミュ力によって最後にはおつかいを達成する。
また、番組内の企画で痛みを人工的に発生させる装置により出産の痛みを身をもって体験した為か、前述の「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」で妊婦の女性から安産祈願を頼まれるシーンもしばしば見かけられる。
また、「マーメイド」を「ママレード」、「カリブの海賊」を「カルビの海賊」と言ったり、イッテQで手越が言った「リスニング」が聞こえずに何度も聞き返したりと、聞き間違いと言い間違いが多い。
これに関しては「1周回って知らない話」にて、きちんと日本語を覚えていないのと、口と喉の筋肉が衰えているせいによるものだと判明。
口癖及び代表的なフレーズはは「ヤバいよヤバいよ」「これがリアルだから」。
芸歴40年を超え御歳60歳を迎えた彼だが、この40年間にわたる彼の芸能界における偉業はある意味伝説とも言われている。
彼が数多くの伝説を生み出したのは他の先輩や後輩芸人からも知られており、今でも語り継がれている。
主な例は
- 業火に燃え上がる火の中に勢いよく飛び込む
- 猛スピードで突っ込む車に自ら轢かれる
- 約5トンものあるゾウの足に踏まれる
- ゾウよりも更に重い20トンの戦車に轢かれる
- 60度の急斜面から落ちてくる炊飯器を頭で受け止める(ヘルメット無し)
無論、これらは全て無傷。
更には
- 高度1万メートルからスカイダイビングを達成(しかもアジア人の中で達成出来たのは彼のみ)
というギネスもびっくりの大偉業を成し遂げており、今ではポンコツキャラやいじられキャラで活躍している彼だが、今では決して誰にも出来ないマネを彼は平然とこなしていたのだ。
意外にも華麗なる一族だったりする。
実家は横浜で明治時代から続く老舗海苔問屋で、現在は実兄が社長を務め、哲朗自身もかつて取締役を務めていたことがある(哲朗自身は、3人兄妹の次男で末っ子である)。
また、実の大伯父(哲郎の母方の祖父の実の兄)は高度経済成長期に活躍した鉄鋼界の重鎮・三鬼隆。母方の縁戚には、昭和の名女優と呼ばれた原節子がいる(節子の姉婿が、母方の曾祖父の実の弟(哲朗の母の母方の大叔父)だった)。
江頭2:50:仲の良い芸人。二人ともかつてはお茶の間の嫌われ者であったが、善人度合いが判明してからは一転して人気者となった点が共通している。
不思議少女ナイルなトトメス:真面目モードの出川が見れる貴重な作品。元戦隊ピンクにキスするという恐ろしいシーンがある。
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