概要
レースのマスコットとして主催者(プロモーターやサーキット運営会社など)に雇用された女性を示す。コスプレの定番としても知られる。外見さえ良ければ誰でも就けるというわけではなく、世間のイメージより内面の能力が求められる。
pixiv内ではレースクイーンに近い衣装が描かれたイラストにこのタグがつくときもある。
仕事の内容
活動の場は主にサーキットやラリー会場のパドック。セクシーな服装で、チームのロゴ入りのパラソルなどを持っており、主にレーサーに雨や日差しがかからないように掲げたり、ファンへの応対をする。
天候に関係なく薄着で長時間立ちっぱなしであり、しかも高いヒールを履くことが多く、見た目とは裏腹にタフでなければならない。もちろんスタイルと笑顔のキープは必須、チームによっては少しでもお肉が出ていると出勤させてもらえない場合もある(日給制が基本)。さらに年間契約での雇用がほとんどなので、長期に渡って活躍できる人は少ない。
バブル期の衣装はハイレグが人気だったが、不況時代になるとエロ不寛容の風潮が高まって、21世紀に入って以降はミニスカやホットパンツが基本となった。また昨今のポリコレ激化を受けて将来的には存在自体無くなるのではないかと噂されている(後述)。pixivなどの創作では現在もハイレグで描かれることが多い。
レースに参戦する痛車チームの多くは、キャラクターとレースクイーンに同じ衣装を着させている。
レースクイーン卒業後の進路としては芸能界やメディア業界に転身する例が多く、最初からそれを目的に登竜門として応募するのも珍しくない。そのため高学歴やバイリンガルのような頭の良い人も実は結構いる。
レーシングドライバーと至近距離で接するため、結ばれてゴールイン、というのもよくある話で、そういう著名プロドライバーの例は数え出すと本当にキリがない。
中にはレースの魅力に取りつかれ、自分がレーシングドライバーとして参戦する人もいる。現在日産で要職を務める井原慶子はその代表的な例である。
名称のブレ
和製英語だったが、次第に個々のレーシングチームのキャンペーンガール(キャンギャル)のことがそう呼ばれるようになった。そして本来のレースクイーンはサーキットクイーンと呼ぶようになった。
レーサーの名前と番号が書かれたプラカードを持っているサーキットの女性係員は「グリッドガール」と呼ばれるが、日本ではこれをレースクイーンもサーキットクイーンもやる場合があるので、境界線は曖昧である。一方で海外ではレースクイーンに当たる存在はいないため、日本でいうサーキットクイーンがこれを務める(呼称は"Grid Girl")。
議論
国際的には男女同権の一環として、F1などでは廃止の方向に進んでおり、男版レースクイーンといえる「Grid Boy」が試行されたこともあった。ただ、当のGrid Girl自身からは「好きでこの仕事をやってるんだから、勝手に『男女差別の被害者』扱いしないでほしい」「職業の選択権の侵害だ」と不満の声が上がっているとか。また実際に現場で雨や日差しの凌ぎや心の癒やしを貰っているレーシングドライバーからもかなり不満の声は大きい。
日本ではモータースポーツそのものが欧米の様に大きく取り上げられていないこともあり、レースの現場では廃止の「は」の字もない。その代わりモーターショーでのキャンギャルとカメラマンが問題視されてメディアに取り上げられることはある。
LGBTのレースクイーンとしては、元男性で性転換を果たした後の佐藤かよがスーパー耐久で活動していたことでがあるものの、性自認が男性(男の娘)のままでレースクイーンとして活動した例はJAF・MFJ公認のレースではまだ無い。
また、2024年度から男性や着ぐるみなどの多様性に対応するために呼称が変更され、レースアンバサダーと呼ばれるようになった。
記事がある実在の人物
現在は全員引退している。
おのののか 若槻千夏 菜々緒 中村アン 浜田翔子 坂井泉水(ZARD)
該当キャラクターの一例
※非常に多く存在する他レースを題材とする作品には必ずと言って良いほど存在する為、一部のみ記載。ヘソ出し等の項目も参照。
- エンタープライズ(アズールレーン)→ウィンド・キャッチャー
- 信濃(アズールレーン)→寝待の銀輿
- ゴトランド(艦隊これくしょん)→ゴトランドレースクィーン
- 永瀬麗子/結城レナ(サイバーフォーミュラ)
- 赤名累他(超速変形ジャイロゼッター)
- ハイム(ビビッドアーミー)
- レーシングミク
関連イラスト
関連タグ
レースクィーン(表記ゆれ)