概要
英語「Checker flag」もしくは「Chequered flag」の音写。
モータースポーツにおける手旗信号(レース旗)の一種で、レースの終了や中止を意味する。
信号なので規定のデザインがあり、「白色と黒色のブロックチェック」と定められている。
この旗が振られると、ドライバーは必ずその周回の終わりにピットインしなければならない。
コース上から車両を排除する目的を兼ねるため、無視や見落としは重大な違反と見做される。
逆に言うと、振る側も乱用することは許されず、万一誤って振ってしまった場合でも必ずその周回をファイナルラップとしなければならない。
近年はより視認性を高めるためにデジタル式の信号を導入するコースも増えているが、その場合でも「旗と画面の表示内容が矛盾した場合は旗を優先する」とされるほど重要なものである。
一方で、ファイナルラップを終える際にも振ることから、モータースポーツにおける勝利の象徴でもある。
ドライバーにとっては半ばこの旗を目指して走るようなものであり、ひいてはモータースポーツそのものを象徴するデザインとして広報等にも盛んに用いられる。
モータースポーツに興味がなくとも、この旗のデザインだけは知っているという人も多いだろう。
発祥はアメリカ合衆国の競馬とする説と、フランスの自転車競技とする説の大きく二つがある。
どちらも語られる内容はほぼ同じで、「コースに併設されたレストランの店員が、レースに夢中になる観客に対して料理ができたことを知らせるためにテーブルクロスを振り回してアピールしたところ、それがブロックチェック柄で視認性が良かったことからレース本体にも取り入れられた」といったものになっている。
関連イラスト
pixivではレースクイーンの持ち物というイメージが強く、レースそのもののイラストは少ない。