概要
「電動バイクでニッポンを縦断する人情すがり旅!」をキャッチフレーズに、出川哲朗とディレクター、そして個性豊かなゲストが電動バイクに乗って行く先々でバッテリーの充電をお願いしながら目的地を目指すというのが基本的な内容。元々は2014年から「ソコアゲ★ナイト」月曜枠で始まり、その後何度かの特番を経て2017年からレギュラー放送が開始した。
出発地から目的地、現在地を示すマップ表示がファミコン風になっていたり、走行するシーンをドローンで高所から撮影したり、場面ごとに内容をこじつけ的に象徴する楽曲を挿入したり、走行中よりも途中での一般人との絡みを楽しむシーンを多用したりするなどの演出が特徴となっている。
出演者はスイカメットと呼ぶ緑と黒のスイカ模樣をあしらったカバーの、ゲストはスイカが欠けて中身が見えた模様のハーフヘルメット、オーバーオールにパーカーまたはTシャツを着用。また、寒い時期は「出川組」と縫ってあるジャケットを防寒着として着用、雨の場合は青・水色系や白の合羽を着て走行している。
番組のロゴや時々登場する版画イラストは宇田川新聞が手掛けている。状況に合わせたイラスト(バイクの充電が切れた時の「スッカラカン」、食事を終えた時の「ごちそうさまでした」等)の他、出演者の発言にちなんだものが新たに作られる事もある。
バイクは以前はヤマハ・EC-03だったが、現在はヤマハ・E-Vinoを使用している。
バッテリーは家庭用コンセントで充電可能。約2時間で満タンになり、走行距離は約20キロ。また、充電が0%になってしまっても多少は走行できる。2023年からは性能アップして一度に走行可能な距離が伸びた。
電池が切れて止まってしまった場合は隊列から外れることとなるためゲストが一人で充電場所を探すことになる。ゲストが探す役になることが多いのは、単純に乗車者の体重差による。ディレクターも一緒にバイクに乗るが、重い機材を背負っているため大抵タレントよりも先にバッテリー切れになってしまう。
当初は「電動スクーター」と呼ばれていたが、その後は「電動バイク」「充電バイク」へと変化している。
旅は1泊2日または2泊3日で行われ、通常回では前後編に分けて放送される。ゲストライダーは基本的に1日のみ出演。移動距離はだいたい1日あたり60~70km程度。つまり、最低でも1日2回は充電が必要になる。
予定時間を大幅に超えてゴールしたり、帰りの飛行機などに乗れなくなるため途中でゴールを断念することも多々ある。
このバイクは、電動機定格出力0.6kW(内燃機関の50cc相当)で、原付免許または普通自動車以上の四輪免許があれば乗れる車種だが、ゲストのなかには番組出演決定まで免許を全く持っておらず、急遽原付免許を取ってきたという人も結構いる。
2023年1月14日放送分で全都道府県訪問を達成。
また、一部の人々からは裏番組にとどめを刺した最大の原因とも言われている。
テレビ東京の番組のはずなのだが、テレビ大阪とテレビ北海道では不定期番組として放送されている(一応土曜19時台と20時台に設定してはいるが)。その一方で青森テレビ(TBS系列局、土曜12:00-12:54)、北日本放送(日本テレビ系列局、土曜12:00-12:55)、山陰中央テレビ(フジテレビ系列局、土曜13:00-14:00)、長崎文化放送(テレビ朝日系列局、日曜10:00-11:00)など、定期番組として放送しているテレビ東京系列外局も少なからず存在する。
別冊コロコロコミック(小学館)にてコミカライズが2020年6月号から2021年4月号まで連載された。作者は小泉作十。
主な使用曲
番組内では様々なシチュエーションを彩る多数の楽曲が存在する。
ここでは元ネタと使用場面について紹介する。
- トランプス・ディスコのテーマ なるほど!ザ・ワールドのテーマ曲で知られる。予告やオープニングのダイジェスト場面で使われる
- 小組曲ピタゴラスイッチ(ピタゴラスイッチのBGM) CM明けやゲストライダー登場などで使用
- 老人と子供のポルカ バッテリーが0になり止まりそうなときのBGM
- がんばれ!牛乳登板 充電シーンのBGM
- ありがとう(井上陽水奥田民生) エンディングのBGM
- さすらい 番組ではスピッツのカバーバージョンが使用されオリジナルの奥田民生版も第22弾で使用された
- やってみよう(WANIMA)
- 夕陽に立つウルトラマン(帰ってきたウルトラマンより) 番組冒頭の走行シーンで流れる
- 時間ですよのテーマ(時間ですよより) ゲストが途中離脱する時に使用
- ありがとう(いきものがかり) 途中離脱するゲストを見送る時に流れる
- 颯爽たるシャア(機動戦士ガンダムより) バッテリー残量が残り少なくなって来てピンチな場面などで使用
- 科特隊出撃せよ(ウルトラマンより) 使用場面は颯爽たるシャアと同じ
- ピンクパンサーのテーマ 店が開いてるかどうか不安な時などで使用
- Shangri-La (電気グルーヴ) 充電の準備をしている所で使用
- Return to Myself~しない、しない、ナツ。Uターンする場面で使用
- between the word & heat -言葉と心-(小田和正) 「渡辺篤史の建もの探訪」のテーマ曲でお馴染み。充電を快諾してくれた家にお邪魔する時などで使用
- 「ウルトラQ」メインテーマ
- ルージュの伝言(荒井由実) 充電が完了した後の走行シーンで使われる
- レッツゴー!!ライダーキック (仮面ライダーより) イントロの冒頭部分が「さぁ しゅっぱつ!」画面の効果音に使用されている
- さすらいの口笛(荒野の用心棒より) マップ画面の効果音に使用
- Hotel・オープニングジングル 宿泊先のホテルの紹介シーンで使用
- ナイトライダー・メインテーマ 夜間の走行シーンで使用
- イッツ・ア・スモールワールド 訪れた場所の近所に住んでいる人達との交流シーンで使用
- 勝利者達の挽歌(機動武闘伝Gガンダムより)ゴール到着まであと少し、ラストスパートをかけるシーンで使用
余談
2022年10月29日放送の『瀬戸内うどん街道!ISSAが初充電だSP』でのISSAの出演情報をDA PUMP公式サイト、公式Twitterなどが予告した際、放送局がテレビ東京と放映されないBSテレ東が記載されていた。(BSテレ東は同時間帯に釣りバカ日誌3を放送していた。)これはDA PUMPの運営のミスだと思われ、放送前日の2022年10月28日に放送はテレビ東京のみと訂正された。
免許を忘れてバイクに乗れなかったゲストもいる。ずんのやすは免許を届けてもらうまで自転車で力走した。長嶋一茂はハワイに免許を忘れたため届けてもらうことができず、途中まで自転車で走りその後は離脱した。ちなみにそのシーンのBGMはこころたび。竹内涼真は電動自転車で旅をすることになってしまいほとんど進めず、その影響で次の日のゲストの沢村一樹がゴールに辿り着けなかった。
2023年2月4日放送分は、番組史上前代未聞のテレビ東京系列全6局同時ネット放送を実施した。これまた番組史上前代未聞の生放送を実施するためにこのような措置を採った。なお、普段からテレビ東京と同時ネット放送を実施している岐阜放送、びわ湖放送、テレビ和歌山、奈良テレビでも同時ネットで放送されている。