概要
重大事件・事故が起こると番組編成を即座に変更するNHKなどに対し、テレビ東京では速報はテロップのみで行うことが多いことからその名が付いた。
要因としては、系列局が少ないため(僅か5局)報道ネットワークが貧弱なこと、報道スタッフが余りにも少ないこと、親会社も専門紙なため取材力が弱いことなどが挙げられる。
テレ東アニメ『ケロロ軍曹』でもネタにされ、登場するキャラクターが「テレビ東京が特番を放送するのは地球滅亡の時」(正確にはテレ東をモデルにした『テレビ奥東京』)といった程。しかも、テレ東広報は人手不足を理由とし、「そう見られても構わない」とこの冗談を半ば公式に認めている。
2020年にはテレ東バラエティー番組で『湾岸戦争時にムーミンを放送』の事例を公式で言及するまでに。ここまで来ると完全に開き直っているとしか思えないが。
何故こうなったのかというと…
実はテレ東も他局並に報道特番に力を入れていた時期がある。
それが発揮されたのが1995年の阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件であったのであるが、長時間の生放送特番を組んだ阪神大震災とゴールデンタイムに特番を組んだ地下鉄サリン事件の2つの事件で報道予算をほぼ使い切ってしまったために1995年6月の時点で1600万円、同年10月末には7500万円まで赤字額が膨れ上がってしまったのだ。
この際の反省もあって、テレ東は他局同様の生放送の長時間番組を編成するのではなく、後からじっくり検証する調査報道路線に転向したのだ。そのため、速報対応はテロップ等で済ませ、じっくりと取材してから暫く経った頃に放送する現在のスタイルを構築した。この調査報道も、経済紙的な他局とは一風変わった内容であることが多かったが、2000年代以降他局もテレ東スタイルを真似するようになったため相対的に普通となっている。
また、「他局がどれも同じような内容で繰返し被害の状況を伝えている中、通常通りのアニメ(ここ重要)という選択肢があるだけで安心する」という声も少なからずあるため、(結果として)通常番組を放映することにも少なからず意義があるのも確か。大事件・大災害・国民的行事の際には各社横並びの煽り報道を避けてテレ東系を見る人も少なくない。
報道特番について
以上の理由から、テレ東は緊急報道特番を行うことが少ない。
このため多くの局がほとんど同じ報道特番をし、視聴者がその状況に飽きて通常放送をしているテレ東にチャンネルに合わせ、通常以上の高視聴率を得た番組の例もある。
とある立て籠もり事件が発生した際も、他局とは別に『銀魂』を放送し、しかも偶然に立て籠もり事件を題材とした回であった。
流石に昭和天皇崩御や東北地方太平洋沖地震の際は報道特番を組んだが、やはり他局と比べて放送は遅かった。昭和天皇崩御の時は通常番組であったという意見も存在するが、これに関しては誤りである。
そしてやはりというべきか、2012年5月21日の金環日食でも、他局は日食ークである7:32には中継を続けていたのにもかかわらず、テレ東だけは通常通りしまじろうを放送していた。
・・この時間帯でのテレ東は報道番組を放送していないので、ある意味当然といえば当然の出来事であったのかもしれないが。なお、その手前で放送していたおはスタでは日食話題を扱っていた。
さらに、2014年5月12日のサッカーW杯日本代表発表時は他局が報道番組内で特集を組んている中、テレ東は映画「ツインズ」を放送。
・・この時間帯でのテレ東は(以下略)といいたいところであるが、テレ東プロデューサー佐久間宣行が「サッカーに興味がない方は、我が局テレ東でツインズを是非。面白いですよ」とツイートした。もはや確信犯である。
ちなみに前身の東京12チャンネル時代の1974年7月7日、他局が軒並み参議院議員選挙の開票速報を流す中、サッカーW杯西ドイツ大会決勝戦・西ドイツVSオランダを衛星生中継している。
余談だがテレ東は1993年にはあの『ドーハの悲劇』を中継し、2023年現在も破られていないテレ東史上最高となる48.1%の高視聴率を叩き出している。
なお選挙特別番組では、2010年以降池上彰を司会に起用した「池上彰の選挙ライブ」を放送しており、創価学会ネタを中心に高視聴率を獲得している。
またその番組でも独自路線を貫いており、中でもデータ放送で表示された当選確実者のテロップ「おもしろプロフィール」はXを中心にネット上で話題となる程。
2020年4月からは夕方ニュース枠を16:54 - 17:00という6分間へ縮小されることに。浮いた枠は通販枠とバラエティー再放送枠に充てられる。
(平日アニメ枠で新番組はシャドウバースのみ)
そのためか、テレ東ニュース枠は平日22時台(2021年に放送時間変更。金曜のみ23時台)の「ワールドビジネスサテライト」に集約されているといわれても過言ではないだろう(平日朝の「モーニングサテライト」も存在するが、こちらは祝日の放送がない)。
それでも緊急性のあるものに関しては「特番の必要性がある時には議論している」(後述の結婚会見の件に関しての日刊スポーツ記事より)とのこと。
過去の主な事例
- 湾岸戦争 → 楽しいムーミン一家を放送。この事例は、上述通りに公式でも言及している。ある意味でもテレ東伝説の元祖であり、全ての始まり。
- 9.11テロ翌日放送 → ビルに人間が突撃するアニメ「スクライド」を放送
- 2004年11月23日、新潟県中越地震 → 「土曜スペシャル 秋の日本列島どんぶり旅」を放送。途中、地震のニュースは流れたが、その理由は新潟グルメを扱っていたため。
- 2007年5月17日、愛知県長久手町で立てこもり発砲事件 → 「銀魂」で立てこもりシーン、アニメで実況中継
- 岩手県沿岸北部地震 → 「スレイヤーズ」で街の破壊シーンが流れる
- 酒井法子逮捕後の謝罪会見 → 「ペンギンの問題」の木下ベッカムが謝罪
- 2011年7月24日0時アナログ放送終了 → 同日24時前まで、全局終了告知と問い合わせを流すこととなっているが、テレ東だけがフライングして直ぐに砂嵐。しかし1分後、元の画面に戻った。
- 2020年オリンピックが東京に決まる → ダンシングストーンペンダント
- 2014年3月11日、各局で東日本大震災の黙祷を放送 → エイリアン4「てめえなんか ぶっ殺してやる!」
- 同年5月5日に東京で震度5弱の地震 → この際は放送休止中であったが、カラーバーの上に地震速報テロップ表示という超展開を披露(特殊ケース)。
- 2015年3月11日、去年同様黙祷を各局が放送 → ジャッジ・ドレッド「なんだよクソッタレ!ひでえぞこのサディストめ!」(ギャングが"竿"を食いちぎられるシーン)
- あさま山荘事件→各局がCMをほとんど入れずに9時間も中継していたが、テレビ東京(正確には前身である東京12チャンネル)は通常放送をしていた。しかし、この当時、東京12チャンネルは教育専門局であったため、他局のような取材能力はなく、通常放送するしかなかったという。従って、この事例がテレ東伝説の元祖という訳でないので注意。また、他局と同じような一般総合局に転換したのは翌年の1973年10月である。
- 2016年
- 3月9日、野球賭博関係での緊急記者会見を放送する他局に対し、テレ東はペット特集を放送(※他局は全てニュース番組であったのであるが、テレ東は解決スイッチであったため)。
- 3月17日、清原和博氏保釈時には番組を打切らず、アイカツ!放送中にテロップ対応。
- 4月14日、平成28年熊本地震発生の際も特別編成とせず通常放送。WBS等の報道枠で取扱い、それ以外はL字等で対応。
- 4月16日、他局が平成28年熊本地震関連報道特番を放送している中、L字でリルリルフェアリル他のアニメを通常放送。
- 5月27日、(逆テレ東伝説)当時の米国バラク・オバマ大統領広島訪問に関する特番を当初予定していた特捜警察ジャンポリスと妖怪ウォッチを休止して放送。リストでいうところのLv.6が発生したといいっても過言ではない状況下で案の定、ネット上では「歴史的瞬間」「非常事態」などと大騒ぎに。
- 6月23日、他局がイギリスEU離脱を速報している中、「自家製ミートソースとナスとほうれん草のボロネーゼ」を紹介。
- 10月7日、リオオリンピックの凱旋パレードが他局で中継されている中でも平常運転。
- 10月12日、東京都の一部地域で大規模停電が発生。夕方のニュースでも報道される中、午後6時台にはバトルスピリッツダブルドライブと双星の陰陽師を通常放送。
- 11月9日、アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプに当確という速報が入る。夕方のニュース枠では自前でも報道するが、午後6時台にはバトルスピリッツダブルドライブと双星の陰陽師を通常放送。
- 12月5日、安倍総理囲み取材が各テレビ局で速報として流れる中、テレ東は相変わらずの通常営業。
- 12月15日、ロシアのプーチン大統領が遅刻という形で来日。夕方のニュース枠では自前でも報道するが、18時台にはヒミツのここたまとアイカツスターズ!を通常放送。
- 2017年
- 5月18日、NHK及び民放「眞子様御婚約へ お相手の方会見」テレ東「冷製そら豆のスープミキサーで細かくし 裏ごしする」
- 8月29日、北朝鮮が6:06頃に日本を通過する形でミサイル発射。各局が朝の情報番組内内容を変更し放送。テレ東も通常放送『おはスタ』を中止とし(おはスタが年末年始編成やオリンピック等の国際スポーツ中継以外で休止となるのは20年の歴史でこれが初)特番を組む。この際、7:30からはけものフレンズの再放送最終回が放送が予定されており、ネット上では放送中止を危惧する声が上がっていた。放送時刻が差し迫る中、ミサイルによる為替の動きを伝える内容から突如としてけものフレンズの再放送版OPに切替わり、けものフレンズは通常通り放送された。
- 9月3日、眞子様御婚約会見が行われることとなり、NHKを初めとして特番を組む。フジテレビもみんなのKEIBA(JRA競馬中継)を枠縮小して特番を組む中で、テレ東は日曜ミステリーを通常放送する展開となった。
- 9月25日、衆議院解散を受けての報道が各局ニュースで取上げられる中、テレ東はベイブレードバースト神とパズドラクロスを通常営業で放送。
- 2018年
- 2月5日、NHK及び民放が自衛隊のヘリ墜落ニュースを報道する中、テレ東はベイブレードバースト神及びパズドラクロスを通常放送。
- 2月25日、平昌オリンピック特番で、羽生結弦へのサプライズとして花江夏樹(当時おはスタMCで同番組セットから中継で登場)がこの人物の声で質問を行う一幕があった。
- 2月26日、NHK及び民放が平昌オリンピックメダリスト記者会見を行う中、テレ東はベイブレードバースト神及びパズドラクロスを通常放送。
- 3月27日、佐川前国税庁長官に対する証人喚問が行われ、他局もワイドショーを証人喚問へ切替えて放送する中、やはりというか通常営業。証人喚問の話題に触れたのは、自前ニュース番組が始まる16:54からであった。
- 4月26日、霧島山(硫黄山周辺)で噴火があった際、アイカツフレンズ!ではテロップのみの対応を行う。特に速報で中断することなく、そのまま放送された。
- 4月27日、霧島山の1件が記憶に新しい中、NHK及び民放ニュース番組は韓国・北朝鮮による首脳会談が行われた。しかし、テレ東はアレスの天秤と妖怪ウォッチシャドウサイドを通常放送。テレ東伝説を不動の物とする。
- 5月2日、TOKIO緊急記者会見 → 一部は中継していない局もあったが、テレ東はやはりというか映画をそのまま放送する。しかし、深夜には関東ローカルで勇者ヨシヒコと導かれし七人のダシュウの村回がそのまま放送された。この時には旧Twitter(現・X)のトレンドに「ヨシヒコ」が入る展開に。
- 2019年
- 4月1日、新元号「令和」発表
- 発表予定時刻11:30に対し、他局が9時台から特番を放送する中、テレ東は時間ギリギリの11:13まで通常放送し、11:14 - の「昼サテ」(通常放送)で会見を放送するプランを実行。発表が少し遅れたため多少延長があったが、それでも11:50には通常放送に復帰。他局が何時間も特番を組む中、たったの37分で報道終了。
- 4月30日、平成の終わり
- 退位礼正殿の儀も中継で対応、他局でも4時台辺りからニュースを延長する形で放送する中、中継後にはあっさりと終了していた。番組も17:30に放送されているバラエティー枠のみ中止、ダイヤのAとブラッククローバーは通常放送(後者は地上波民放全国ネットで平成最後に放送されたアニメでもある)になっている。
- 5月27日・28日
- 令和に入って大きな動きがなかったが、27日にはニュースでドナルド・トランプ米国大統領来日関連でニュースが放送される中、爆丸とパズドラが通常放送、28日にはそれとは別に特別報道体制に入る中で、ダイヤのAとブラッククローバーはつぶれることなく通常放送された。
- 6月18日 山形県沖地震、津波注意報発令
- 流石のテレ東も人が死にかねない津波を前に平常運転とはならず番組差替えが起こるも、臨時ニュース開始は安定の民放最下位となる10:33。ガイアの夜明けをキリがいいところまで放送してからの移行となり、一部地域津波第1波到達には間に合わなかった。
- 10月11 - 13日
- 台風15号に続く形で関東へ上陸と言われている台風19号だが、NHK以外の各局も台風関係の報道をしている中、ゾイドワイルドZEROと妖怪ウォッチ!をテロップ及びL字なしで放送した。
- しかし事態悪化により、順次L字対応による通常放送に転向。台風一過の13日にも、被害の拡大からL字対応通常放送を継続。これは、事実上の危険度「Lv.3」状態での放送体制となった。
- 2020年
- 1月8日(逆テレ東伝説)
- 各局が通常番組(テレ朝は報道ステーション)という中、何とカルロス・ゴーンの会見を緊急生放送。この時に放送される予定であったバラエティー番組を休止しての対応である。危険度レベルとしてはLv.4の通常放送打切りに当たるが、他局が余りにも平常運行で番組を続ける状況であったため、Lv.6相当とみられているようだ。余談であるが、TOKYOMXでは魔術士オーフェンを通常放送している。旧Twitter(現・X)トレンド上でも「テレ東」及び「テレビ東京」が入る状況を踏まえると、今回の事例が大きいことが分かるであろう。
- 1月24日
- 民放各局がオリンピック特番として生放送を行うのであるが、テレ東では自前のニュースは短縮もせずにそのまま放送。その後に放送予定の生放送のバラエティー番組を休止して、時間調整を行う超展開となった。ゾイドワイルドZERO及び妖怪学園Yは放送時間を繰り上げての通常放送となり、逆テレ東伝説後のテレ東伝説を生みだした。いうならば複数のモニタで同じ生放送をやってる中で民放ではない公共放送のNHKだけ異なるという事態である。
- 4月7日
- COVID-19に関して緊急事態宣言発令→午後7時より首相会見。
- 会見開始時刻が決定するや否や各局が緊急編成を発動して会見を報道する中、流石にテレ東もそのままでは難しいと判断したようで番組差替えを決断。が、発表された差替えは午後10時からの「ガイアの夜明け」のみ。それまでは上記事情通りに虎ノ門市場(通販番組)を初めとした通常番組(1枠はバラエティー枠再放送)をそのまま放送。本日が初回であるシャドウバースも途中打切りなし、ブラッククローバーも通常放送された。
- ところが、いざ会見が始まると放送予定の「ありえへん!世界」を差替えて特番を放送し始める。解説席にはあの池上彰がおり、これはLv.6突入か……と思われたが、何とテレ東は特番をたったの30分で放送終了、その後の「ありえへん!世界」と開運!なんでも鑑定団は通常放送された。一連の報道は予定されていた報道特番とWBSで対応。旧Twitter(現・X)等では、テレ東が(アニメ以外の)番組を中断してニュースに変えたことでトレンド入りしている。
- 4月8日以降
- 各局がCOVID-19関係ニュースを連日報道する中、緊急特番を入れたのは7日の事例のみとなっている。実際、5月4日の緊急事態宣言延長会見もファンファンキティを放送していたために中継は行っていない。
- 5月4日以降
- 闇営業問題で事実上のテレビ局出禁を食らっていた宮迫博之とヒカルのロコンドのCMを他の民放局が断った中唯一放映。
- 5月25日の緊急事態宣言解除に関しては、他局のニュース番組と合わせるかのようにファンファンキティ(カテゴリーとしてはバラエティー枠)を休止対応しているが、この場合でもあくまでも4.5という状態であって5に該当はしても6には到達していない。その証拠として、特番はわずか30分で終了。YOUは何しに日本へ?はそのまま放送された。
- 6月18日にも総理記者会見が行われた際は、他局はニュース番組という中でフリスクタイム(アニメ枠)をそのまま放送し、前回とは真逆の対応を取った。
- 6月24日
- 「テレ東音楽祭」のジャニーズ特集で、5日前に契約を解除されたばかりの手越祐也の映像を普通に流す。その中には同じく事務所を退所した渋谷すばるや錦戸亮、芸能界引退した山口達也の映像も普通に使われていた。ちなみに番組中には多くのテレビ局では締め出されていた酒井法子のステージもあった。
- 8月28日
- この日は総理の緊急記者会見ということもあり、夕方の「ゆうがたサテライト」を延長、通販枠とバラエティー再放送を休止とする。その内容とは総理辞職というある意味でもLv.5に相当するようなものであった。そのため、以降の番組休止(下手をすればLv.6相当)も懸念されたが、ゾイドワイルドZEROと妖怪学園Yは通常放送されている。
- 9月14日
- 安倍総理辞任に伴い、自民党総裁選が行われたこの日、NHKと他在京4局が番組内容を急遽変更し中継で総裁選を放送した中、「午後のロードショー『2ガンズ』潜入捜査官が巨額裏マネーを追う!」を放送。菅義偉新総裁誕生時には通販番組を流していた。
- 12月14日(逆テレ東伝説)
- その日の深夜、全米女子オープンゴルフ選手権最終日が臨時編成で放送されることになった。その日に放送予定のバラエティー番組なども休止となったのだ。まさか、Lv.6の別事例が2020年最後となろうという時期に起きるとは。
- 2021年
- 1月7日(逆テレ東伝説)
- 緊急事態宣言発令の総理記者会見を放送。しかも、今回は遊戯王SEVENS(傑作選)を休止しての対応を取った。この時は何と、TOKYOMX等の民放以外も緊急特番を組むほどでLv.6に該当する事態が起こったといっても良い。ただし、Eテレは通常放送であったため、別の意味でもEテレがお株を奪う伝説を作ってしまった。その後、特番は30分で終了、どうぶつピースは通常通り放送されている。
- 7月25日
- 各局が東京オリンピック2020の特番(ワイドショーやニュース含む)を組む中、テレ東のニチアサは通常営業を行う。一方のテレビ朝日は8時半からオリンピック特番であったこともあり、逆に追風となる。
- テレ東も一部競技では中継を行うのであったが、その中でパズドラが通常放送される状態となった。なお、BORUTOに関しては休止になっている。ちなみにこの状況下にちなんでかは不明であるがこの日のパズドラでは卓球絡みのセリフがあった。
- 7月29日(逆テレ東伝説)
- 引き続きオリンピック特番が組まれる中、シャーマンキングがオリンピック特番で休止となった。
- しかし、一部局はニュースということもあり、上述事例にあるCOVID-19絡みの話題を避けたい視聴者からはオリンピックでも……と今回の逆テレ東伝説に関して意見は分かれるが。
- 9月29日(変則事例)
- 自民党総裁選の中継を午後に特別編成で行うという逆テレ東伝説の展開となった。しかし、決定後の総裁記者会見は放送せず、ガル学。〜ガールズガーデン〜の最終回をそのまま放送している。
- 10月26日
- 各局が眞子様結婚会見の特番(日本テレビはミヤネ屋内での対応)を放送する中、テレ東は午後のロードショーでブレイドをそのまま放送。これに関して定例会見内で「何故話題となるのか理解出来ない」(意訳)と日刊スポーツの記事に記載されている。
- 2022年
- 3月23日
- 各局がニュースを放送している関係上、ゼレンスキー氏の国会演説を中継しているのであるが、その中でテレ東は『三匹のおっさん』(再放送)の通常放送を行った。
- 7月8日常生(逆テレ東伝説の変則事例、後述)
- 各局が安倍晋三銃撃事件関連を放送する中、テレ東は『昼めし旅』の通常放送を行った。後に安倍は死亡し、NHKと他在京4局が同日夜の番組編成を急遽変更し報道特番を放送する中、テレ東は妖怪ウォッチ♪やポケットモンスターなどの番組を通常放送。
- 8月19日
- この日は金曜日という事もあって午後のロードショーを放送。その数時間後にはソニック・ザ・ムービーを続編の宣伝という意味合いで初放送。他の民放がニュース番組を放送する中で映画を放送したこともあって、別の意味でテレ東伝説を作る。
- 9月27日
- 各局が昼から報道特番を組んで安倍晋三の国葬を生中継。テレ東も13:40から特番を組み、公式YouTubeチャンネルでも生中継。Lv.4突入か・・・と思いきや、テレ東の特番は何と5分で終了。つづきはYouTubeに任せ、テレ東は午後のロードショーに切替えイヌ映画を放送。
- 2023年
- 1月6日
- 午後5:30頃から民放のニュース番組では侍ジャパンの記者会見を放送(NHKも中継している)。その中で、テレ東はシナぷしゅを放送。新年のテレ東伝説を生み出す展開となった。
- 5月5日
- 午後2:42に発生した奥能登地震では各局が特番に切替わる中、テロップでの対応となった。午後5時台は各局がニュースの中、自前のニュース枠延長はせず、その後の番組も通常放送。その関係もあってかパウパトロールは通常放送された。
- 9月7日
- 各民放及びNHKがジャニーズ事務所記者会見を放送する中、午後のロードショー『リーサルウェポン2』を通常放送する。やはりというか、この通常営業に関してネット上のニュースサイトでも記事で取上げる事態となった。
- 10月2日
- 平日に各民放とNHKでジャニーズ事務所2回目となる記者会見を放送する中、午後のロードショー『コード211』を通常放送する。途中までデジャブなのかもしれないが、特番を組む必要性がなかったのかもしれない。
- 11月21日
- 北朝鮮が発射した弾道ミサイルが沖縄に急接近からの太平洋への通過特番を放送し、これはLv.6突入か……と思われたが、何とテレ東は特番をたったの30分で放送終了、『秋山ロケの地図』とスーパーカブ(東京エリアはTOKYOMXでの放送)は通常放送されている。
- 2024年
- 2月21日
- 午後5 - 7時という枠で世界卓球の女子団体を中継する。休止となったのは通販番組であったり孤独のグルメ再放送のため、逆伝説というには若干弱い。その一方で、民放はニュース番組のためか、ニュース内容によってはニュースよりも世界卓球を視聴する視聴者もいるであろう。実際、日本は3-0のストレートで勝利し、パリ五輪出場権を獲得した。
- 4月17日
- 豊後水道地震では各局が特番(日本テレビ及びTBSはニュース番組放送中)に切替わる中、テレ東はあちこちオードリーを通常放送。テレ朝はかまいガチ、くりぃむナンタラを中断せずと同じ。ただし、TOKYOMXではオーバーロード再放送中であったが、中断はされていない。
- 11月22日
- 大谷翔平のMVP獲得を各局が速報。NHKも番組を変更する中、テレ東はドラマを放送し続けている。平日朝の発表という事もあり、後述関連タグにあるラヴィット!も(切り替えも行わず)通常放送という展開になった。
危険度
2000年代のコピペ等では以下のような感じに分類されている。
Lv.1:NHKが、特番を開始。(注意報発令クラス)
Lv.2:日テレ・TBS・フジ・テレ朝の各民放キー局が、特番を開始。(警報発令クラス)
Lv.3:テレ東が、テロップを入れるかL字放送にして通常放送をする。(避難勧告発令クラス)
Lv.4:テレ東が、通常放送を打切る。(避難命令発令クラス)
Lv.5:総理大臣が、国民に向けて会見。(非常事態宣言クラス)
Lv.6:テレ東が、番組(特にアニメ)放送途中に打切り緊急特番を開始する…。
※Lv.6の別例として、他局が通常放送時にテレ東がアニメを休止するパターンもある。後述の卓球次元(柔道次元、テニス次元等)が例の1つ。
上記の『ケロロ軍曹』の顛末や、下記の『シン・ゴジラ』の件が「これは嘘だ!」といわれる…つまりテレ東が番組編成を変更した場合…「人類滅亡を意味する」…はずであった…。
だが、しかし…!!
Lv.6の事例
あってはならない形で、「冗談」が現実となった日が来た…!!
2011年
同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の際は地震発生から僅か7分20秒という神懸かり的な速さで緊急警報信号を発信した後、報道特別番組を開始。
予定では「GOSICK」を放送するはずが、深夜枠までも特別番組に変えるという史上初のケース、「Lv.6」に突入したのである。
しかし3月12日23時55分、「テガミバチREVERSE」を放送させたのを皮切りに、約33時間の特別番組は終了し他キー局より早い段階で通常営業を再開した(このことは激励があった一方で、約600件の抗議もあったという)。
こうしてまた、いつものテレ東の放送が帰って来たのである。
2020年
COVID-19関係では高レベル事態が相次いだ。これはテレ東系がある大都市圏で感染者数が多いという事情もあるであろう。
2022年
トンガ諸島の火山活動で1月16日に日本列島の太平洋沿岸に津波警報・注意報が発令され、Lv.6・編成変更の上で「津波観測情報」ニュースを放送。2011年の悪夢を彷彿させる緊急事態となった(後にLv.3へ修正)。しかもNHK・Eテレも編成変更でテレ東同様の事態となり、さらなる異常事態となった…。
日本における津波の被害は大きいものではなかったが、火山灰の地球環境への影響が懸念される。
ウクライナをロシア軍が侵攻した際には、午後のロードショーを中断しての緊急特番を組み、上述のトンガ諸島の火山噴火と同じようなケースとなった。一方で、放送は午後5:30までということでシナぷしゅとシャーマンキングは通常放送されている。
東北で大規模な地震が発生された際には、あちこちオードリーを中断しての緊急特番を組み、上述のトンガ諸島の火山噴火やロシアのウクライナ侵攻と同じようなケースとなった。
被害も大きく、地震による地球環境への影響が懸念される。
安倍晋三銃撃事件報道にテレ東は子供向け番組『ウタぷしゅ』の途中でニュースに切替と報じた。実際「放送途中に打切り緊急特番」で、午後8時頃に「TV各局が安倍晋三銃撃事件とどのような番組が変わっていたかを報道」していることが分かりました。
2024年
元日1月1日に石川県能登半島での大規模な地震で日本列島の日本海沿岸に津波警報・注意報の発令にテレ東は『孤独のグルメ全話イッキ見』の途中でニュースへ切替と速報(しかし、切替は他局よりも遅いものとなっている)。2011年の悪夢を彷彿させる緊急事態となった。しかもNHK・Eテレも編成変更でテレ東と同様の事態となり、さらなる異常事態となった…。
後に短時間でLv.3に修正され『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』が放送されたとはいえ、正月気分を打消した程被害も大きく地震による2次災害が懸念される。
同時にこれらの事例は、事態の深刻さを示すバロメーターでもある…。
卓球次元及び柔道次元
Yahoo!トレンドワードで唐突にピックアップされた単語である卓球次元。これは遊戯王ARC-Vの放送予定が世界卓球の影響(この時は女子決勝を放送)で休止となったために、トレンドワード入りした。なお、遊戯王ARC-Vに限った話ではないが、世界柔道で休止になる事例も確認されており、妖怪ウォッチも柔道次元には勝てなかった。ある意味でもLv.6に該当する非常事態であったのかもしれない(名称の由来は卓球、柔道+○○次元)。
その後、卓球次元で休止の際には1時間枠特別編成として、何とか4月中にシンクロ次元編完結、エクシーズ次元編へ突入することとなった。
卓球以外でも全仏テニスの影響で、一部番組が休止となり、Re:ゼロから始める異世界生活が一時放送休止に追い込まれたこと(実際には休止とはならず、放送時間の遅れで対応)もある。決勝戦の時には既に勝敗が別口で報道される中での収録に近い放送だった。その際は通常の放送開始から大幅にずれ込んだ午前4時30分からの放送となり、深夜アニメというよりは早朝アニメとなってしまった。 アニメ瀬戸の花嫁でも11話がテニス中継で朝5時の放送となる。またその翌々週には放送終止となった。瀬戸の花嫁の場合はほぼ毎回といって良い程10分程放送が遅れていた
さらなる余談として、日5と放送時間が被るケースもあり、こちらに関しても○○次元と呼ばれるケースがある。こちらは、TBSの特別編成でダメージを受けるケースなのであるが。
(2016年12月、同ケースに該当する事になった機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズの場合、ガンダム次元と呼ばれる事に)
ネタ
上述しての通り、この伝説は最早ネタ扱いもされており、作中・劇中でも伝説を扱った、あるいは示唆されているシーンもある。
- 干物妹!うまるちゃん:アニメ版のおまけCMでテレ東伝説に触れていた。なお、うまるちゃんのアニメ版はテレ東ではなく、関東エリアではTOKYOMX、関西エリアではテレ朝系局での放送である。
- シン・ゴジラ:都心へ向け進撃を続けるゴジラに米軍が爆撃することを官房長官が緊急記者会見で発表。その速報がとある家電量販店に並ぶテレビに映し出されていたが、その中で記者会見ではなくアニメを放送しているチャンネルのテレビが確認される。
- アイアムアヒーロー:実写映画版で、ZQNのパンデミックによるパニックの中、テレビ東京をモデルにした「東テレ」がアニメ「未確認で進行形」を放送しているのを見て主人公達が安堵したのもつかの間、臨時ニュースが挿入され絶望へ陥るという描写が成された。「アイアムアヒーロー」と「未確認で進行形」の原作の出版社は異なるが、「未確認で進行形」製作委員会に東宝が参加していたため登場したものと思われる。
- 幻影異聞録♯FE:作中で虎ノ門に所在地を置く「大東テレビ」というテレビ局が登場する。旅番組や演歌中心の歌番組等独自の路線が特徴で、大事件が起きても余り特番を組まず、いつもの番組進行を続けていると登場人物から言及されている。
- 巨大生物の正体を追え:ウルトラマンブレーザーの総集編で、実際に緊急特番としてウルトラマンと怪獣の戦いを放送しようとしていた。しかし、最終的にはスポンサーの意向で放送されないことが決まり……というテレ東伝説を劇中でやった事例。
関連タグ
テレビ局関係
Eテレ:上記の2016年5月27日の伊勢志摩サミット(その後の大統領による原爆ドーム訪問)を受けての特別番組で妖怪ウォッチが休止となるという非常事態が発生した状況下で忍たま乱太郎とおじゃる丸、ビットワールドを通常放送(余談となるが、下記のTOKYOMXでも銀河旋風ブライガーは通常放送)。
日本テレビ:報道特番で番組が休止となる例が存在。その一方で、平成28年熊本地震のケースでは逆転裁判と名探偵コナンを通常放送している。
フジテレビ:2017年の衆議院選挙の際、テレ東も池上彰を迎えた選挙特番を放送する中で、まさかのボクシングを放送する展開となった。ただし、開票速報の際にはほぼ選挙特番だらけとなったが、自前の速報後はボクシングにシフトしている。まさか、ここでお株を奪う様な展開を生み出すとは……。
テレビ朝日:テレ東伝説とは逆に番組休止が数例確認されている。仮面ライダー鎧武に関しては、林修が別枠で謝罪する流れになった。甲子園でも休止事例が存在するが、こちらの詳細はここが甲子園の世界か…を参照のこと。全米オープンゴルフ等でも休止例があるため、そちらも合わせてご覧頂きたい。
TOKYOMX:別の意味でテレ東伝説と類似。平日午後10時以降にアニメを放送、大晦日には一昔はバラエティーを放送していたが、一時期を境にしてアニメ特番を組むようになった。平成28年熊本地震に関しては、L字対応でクロムクロ、あんハピ♪他のアニメを放送している。さらに参議院選挙の特番ではテレ東が放送中の中、午後9:30に終了、不機嫌なモノノケ庵 - あまんちゅ!までのアニメを通常放送というプログラムとしている。極めつけは、(マクロスΔまでの段階で)L字も出していない箇所であろう。
山形テレビ:1993年にフジテレビ系列からテレビ朝日系列にネットチェンジした際、「タミヤRCカーグランプリ」や「ザ・スターボウリング」などテレ東の番組は打ち切らずに放送を継続した。
BS11:TOKYOMX同様、別の意味でテレ東伝説と類似。平日午後10時以降にアニメを放送している。平成28年熊本地震に関しては、L字も出さずにネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?他のアニメを放送した。極め付けは、BSテレ東含めキー局系BS民放はL字を出すことがあるが、こちらはL字を一切出さない。
その他
ラヴィット!:報道バラエティーなのであるが、その実態は…という意味で類似。一部ニュースで集中する場合、こちらも選択肢となる。
関連リンク
※こちらでは記載されていない項目も存在する為、合わせてチェックすることを推奨。