アナログ変調方式を利用した放送の総称。テレビのアナログ放送は衰退しつつあるが、ラジオのアナログ放送は今も現役である。電波の周波数は700MHz帯である。
種類
アナログテレビジョン放送
- NTSC方式
- アメリカが開発した方式。南北アメリカ大陸の大半、東南アジアの一部(ミャンマー・フィリピン)、日本、韓国、台湾で採用された方式。
- PAL
- SECAM
- フランスが開発した方式。旧フランス植民地やブルガリア、ハンガリー、ソ連などで採用された。
一般にヨーロッパ系のPAL・SECAMは625本25コマ、NTSCは525本29.97コマ(30/1.001)とされるが、カラー信号の送り方と画素の規格は別の次元であるため、間を取ったようなブラジルのPAL-M(525本29.97コマ)や6MHzチャンネルで送信するPAL-Nなどの規格もある(元々は625本25コマ・6MHz送信は日本の白黒テレビ(特に関東以東)での暫定方式として始まったものである)。またヨーロッパのテレビでNTSCのビデオソフトを見るために作られたPAL60またはNTSC4.43と通称される非公式規格もある。