概要
英語では『Emergency Warning System』と言う。英語の頭文字を取って略称は『EWS』。地震などの大規模災害が発生した場合津波警報が発表された場合などに行われ、災害の発生に伴う被害の予防や軽減に役立たせることを目的としている。
緊急警報放送の受信に対応した受信機を使うことで待機状態のテレビ・ラジオが緊急警報放送を受信した際、自動的にスイッチが入るようになっている。
試験放送
民放各局も毎月1回程度試験信号を放送しているが、NHKは1月を除く毎月1日の午前11:59分から1分間試験信号を放送している。総合テレビ、ラジオ第1放送、NHK-FMで各放送局別で、ワンセグも含めて試験信号を放送している。
こちらはNHK大阪放送局の緊急警報放送試験信号
このピロピロ音はアナログ放送での緊急警報信号を受信機に伝える役割を持っていたが、デジタル放送では放送電波の中に緊急警報信号を含めて送出できるようになっているため、大多数の民放ではピロピロ音を聞くことは出来ない。
しかしデジタル放送でもアナログ放送のEWS信号音を音声信号とみなして放送することが認められており、2012年現在NHKと一部の民放ではアナログ版緊急警報放送の信号音を音声として放送している。
参考映像として東日本大震災の発生時のテレビ東京の映像を用意した。
海外
海外でもこの手の緊急警報放送が実用化されている。
例えばアメリカ合衆国では、緊急警報システムとしてEmergency Alert System(EAS)が全米のテレビ・ラジオ局整備されており、有事の際は10分以内に放送することが可能。
こちらはテスト時の映像。
こちらは東日本大震災の影響でアメリカにも津波警報が発令された時の映像。Tsunami Warningと書かれているのが分かる。