コールサインには複数の意味があり
という意味も含まれる。この記事では放送や無線におけるコールサインについて記述する。
概略(テレビ・ラジオのコールサイン)
よくテレビを遅くまで見ていると画面に「JO○○-DTV」という文字列が表示されることがある。この「JO」から始まる文字列がコールサインでラジオだと定期的に「JOAB、NHK東京第2放送です」などというアナウンスが入る事がある。
なお、コールサインがない無線局は国際電気通信連合の定めた規則に違反する(ここでいう無線局は、ラジオ・テレビでは親局)。
ここではテレビ東京のコールサイン「JOTX-DTV」を例に説明する。
最初の2文字「JO」は国名と用途を表し、JOは日本(の放送用無線局)を表す。
日本は最初の2文字にJA~JSを割り当てられており、戦前より日本本国の放送局にはJOを、当時の外地にはJB・JFなどを割り当てた(戦後外地の分は全て失効しているが、船舶無線などに割り当て直しているため放送局用には使えない)。
3文字目と4文字目の「TX」は局ごとに異なるが、4文字目についてはある程度の規則性があり、例えばテレビ東京の場合はXなのでテレビ単独局だという事が分かる。民間テレビ単独局はほかにもY・H・Iが使われる。これがFやRになると、民間の中波ラジオ単独局あるいはラジオ・テレビ兼営局、U・Vだと民間FM局を意味する。NHKはラジオ・テレビによらず総合系でK・G・P・Q、教育系でB・C・D・Zを使用する(FMは前者のみ)。
最後の「-DTV」は放送の種別を表す。DTVの場合は「デジタルテレビ放送」を表す。アナログ放送は「-TV」で、音声多重放送には「-TAM」、文字多重放送には「-TCM」が付いた。
ラジオの場合は「-FM」と付く場合があるがこれはFMラジオの場合である。
そして無印がAM放送ということになる。AM放送における、親局クラスの出力のあるFM補完放送局もAMラジオのコールサインしか持たない。
なお、原則として一つの放送局には一つのコールサインが割り当てられるが、AMラジオ局では中継局にもコールサインが割り当てられることがあり、KBS京都やNBCラジオなどがその例である。特にR系とF系の2局が合併したNBCと広大な北海道をその放送エリアとするHBCは、「R系」と「F系」のコールサインが両立している。
複数のコールサインが割り当てられていると、親局と別に割り当てられているコールサインを持つ中継局で番組やCMの差し替えができるようになっており、これらは原則的に、親局のコールサイン末尾がRだと当該中継局のコールサイン末尾はO→E→W、親局のコールサイン末尾がFだと中継局のコールサイン末尾はL→M→N→Sの順に割り当てられる。ただしこれら中継局のコールサインで廃止されたものや、使われなかったものの中には、テレビ局のコールサインに転用される例も多い。前者はRKKラジオの人吉中継局がかつて使っていたJOBL→びわ湖放送のJOBL-DTV、後者はテレビ新広島のJORM-DTVなどの例がある。
過去にはRCCテレビなどラジオ・テレビ兼営局のテレビ部門でも複数のコールサインを持っていた例があるほか、ラジオ局ではSBS、CBCラジオなどが過去に複数のコールサインを持っていた。
また放送局の組織再編に伴い、ラジオ・テレビ兼営だった局が片方を外に出した場合、どちらかのコールサインを変更する必要がある。「バトンタッチした」という演出を兼ねて告知したケースとして、TBSやCBCが挙げられる。
逆にコールサインが不変ながら会社自体が交代した場合も、同一のコールサインながら告知が必要である(法人名の名乗りが変わる)。
概略(アマチュア無線のコールサイン)
日本では一般には「2字+1桁の数字 + 2-3文字」の形をとる。(例:JA1GYなど)
2字+1桁の数字の部分はプリフィクスと呼ばれ2字の部分はアマチュア無線局の国籍を表し、日本ではJA - JS、7J - 7N、8J - 8Nのうちのいずれかが用いられる。
1桁の数字は総務省では「地方局別の数字」と称しており、管轄の総合通信局、つまり地域を表している。
局名告知
テレビ
放送開始・終了時に流される局名告知映像は、一般には「オープニング/OP」だとか「クロージング/CL」、「エンディング/ED」と呼ばれている。ニコニコ動画では「放送開始・終了」タグが付けられている。英語ではsign-on、sign-offと呼ばれる。
本来、テロップひとつでも構わないのだが、鳩の休日を皮切りに各局で様々なものが作られた。特に日本では海外で多い国歌演奏義務(習慣?)が無いので、比較的自由に多くの個性溢れる作品が作られた。
海外の場合コールサインを出さないで局ロゴだけの国が多く、逆に放送局の住所を出す国などもある(日本でもコールサインを出さない局が増えてきた。TNCなどは昔から放送開始終了映像にコールサインを出さない)。おやすみまえの聖書やコーランの時間が挟まれることも。
各局こだわった映像を制作しているが、一方で映像技術の変化やアナログ時代の映像の劣化によって制作者の考えとは違う印象を与えることがあり、中には夜中にこっそりテレビを見ていた当時の子供達にトラウマを植え付けたようなものがあったりする。
この手のコレクターは遠距離受信マニアを中心にVHS時代から結構いたらしく、特に非4局化県などでは他県の局を見るため遠距離受信マニアが一定数存在した。
OPCLにどれだけ力を入れているかは(OPCLのようなどうでも良い部門にも金をかけることができるということは)、その放送局がどれだけやる気があるのかという一種のバロメーターになっている。
開局時やマスコット制定時などは予算のかかった作品を作ることが多いが、地デジ化によりほとんどが引退。地デジ化後は、あまり予算のかかってなさそうなものが多くなっている。テレビ離れに悩む業界を象徴しているのだろうか…?
また、2000年代頃から24時間放送が増えたため見る機会は日曜~月曜の機器点検の時ぐらいになっている。
パターン
- 放送局によっては中継局のチャンネルリストを流すことがあり、中継局が増えるたびに修正されるのだが、アナログ時代の映像技術では修正が難しく、雑な例だとブルーバックで新リストを被せて映像が台無しになっているものも多い。局ロゴ等が変わった際も同様である。
- 昭和時代はキロワットをKW(大文字)と表記しているものが多く、kWと書かれているものは極めて珍しい。
ラジオ
ラジオ放送では、NHKの場合は一定間隔で「JO○○、NHK○○第○放送です」とアナウンスをする。これも局名告知の一つである。他方、民放では2000年の電波法改定にともない放送時間内の呼出名称・コールサイン告知が基本的に不要になったこともあるのか、一日の起点を別にすると、現在はラジオ沖縄や南日本放送の例があるのみ。
告知のパターンは複数あるがオープニングでは「おはようございます。こちらは○○(コールサイン)、(放送局名)です。只今から本日の放送を開始します」、クロージングでは「今日も遅くまでご覧頂きありがとうございました。こちらは(コールサイン)、(局名)です。これで本日の放送を終了します。」などとアナウンスする事が多い。
放送局会社の変更があった場合、原則どおりでは直ちに必要であるが、デジタルテレビではデコードによる遅れを見越して数秒の間合いを取る必要があるほか、ラジオでも番組編成の都合上直ちにできなかったケースがある(岐阜FM放送株式会社→株式会社エフエム岐阜の「ジェットストリーム」(JFN系)。これはジェットストリームが日付をまたいだ0:00から開始するためで、エフエム岐阜は番組終了直後に新会社分の告知を行っている。
規定
無線局運用規則第百三十八条で「放送している時間中は、毎時一回以上自局の呼出符号又は呼出名称を放送しなければならない」、つまり、局名告知をしないとそのテレビ放送局やラジオ局は運用規則違反となってしまう。
ただし国際放送以外では「自局であることを容易に識別することができる方法」で自局の呼出符号又は呼出名称に代えることができるとされている。
アナログ時代にはコールサインを複数所有していた北海道・瀬戸内海・福岡などの局などでは、いちいちOPCLをコールサインごとに変えると面倒なためか、保有するコールサインを全部まとめて流したり(STV、RKBなど)、最初からコールサインを流さない(TNCなど)といった例がある。
コールサインが他のテレビ局で流れたこともある(鳩の休日がTBS系で、TSSの「もしもひろしまに」がテレ朝系で流れた)。
ジャンクション
24時間放送を行っている放送局にはオープニングやクロージングといったものは基本的に存在せず、基点となる時間(NHK総合テレビが午前4:15あるいは3:50、在京民放局が午前4時。ラジオ局ではほとんどが午前5時だが、IBC岩手放送のラジオ部門では午前3時)が一日の起点である。
OPCL名作集:音楽系
テレビ岩手オリジナル曲OP(~平成中期)
初期版は当時のステーションソングとしては珍しいロック風な曲だった。
テレビユー山形OPCL・「一瞬一秒の君」シリーズ
福島放送OPCL・「ビッグスカイ」シリーズ
どちらとも中断やリメイクを経て、開局以来使われ続けている。
テレビユー山形は「一瞬一秒の君」を中断していた2000年代後半、全国で一番長いOP(10分もある)を流していたことでも知られる。
TBSラジオOPCL「きいたら、ききたい」(~2000年)
作曲馬飼野康二らしいノリの良いポップソングだが、2番では織田信長が死んでしまう実は怖い曲。
フジテレビOPCL・「愛のメッセージ」(1970年代末?)
当時のフジテレビのステーションソング。毎日流れていたはずなのになぜかOPだけ発掘される気配がない謎の作品(CLの方はネット初期に既に発掘されている)。
映像を見たという証言だけはあるが実物が不明というファンタゴールデンアップルの如きフジテレビ最大の闇となっている。
テレビ朝日OPCL・通称「ジョイナス」シリーズ
90年代~00年代初期まで続いた名作シリーズ。音楽は全部英語でオリジナルという珍しいシリーズである。名曲だが作詞作曲者も歌手も不明で、ジョイナスというタイトルも通称に過ぎない。
新潟テレビ21OPCL・「愛しのキャサリン」(開局~デジタル化)
しかしデジタル化で歌詞の内容と合わなくなってしまう(21チャンネルじゃなくなる)ので惜しまれつつ引退。
テレビ新潟OPCL・「Yes My TNN」(開局~改名まで)
TNN時代の作品。「JOPI-TV」の連呼が怖いという人も。
新潟放送CL・通称「呪いの琴」シリーズ
年中正月が味わえる。サイケアニメ・キャサリン・YesMyTNNと、新潟には強敵が多いので対抗すべく(?)なんかヤバそうな通称が付けられたがホラーでは無い。
信越放送OPCL・「信濃の国」(1980年代)
長野といったらこれ。しかし意外にも使ってるのは信越放送だけである。
長野朝日放送OP・「愛をみつめて」シリーズ(開局初期)
日付が出る上に中継局の周波数まで出る几帳面な作品。中継局周波数が出るのは一時期の奈良テレビなどわずかしか例がない。
テレビ金沢OPCL・「てのひらに風の色」シリーズ
OTV大阪テレビ放送/朝日放送/朝日放送ラジオOP・「OTVシグナルミュージック」(通称『未来都市』)
朝日放送のテレビ放送が「大阪テレビ」といい、別会社だった時代から使われ続けてきた、服部良一作曲の荘厳なオーケストラ演奏の音楽。
大阪テレビ時代は生放送で流され、ABCテレビになってからは未来の大阪をモチーフとしたアニメに乗せて流され、そしてアナログ放送停波時にはシグナルミュージックの後継である坂本龍一作の現代音楽とメドレー形式でOTV・ABCテレビ55年の歴史を振り返る映像とともに流され、アナログ放送を締め括った。
現在でも、ABCラジオの放送開始時に流されている。
朝日放送CL・通称「影絵」(昭和)
未来都市時代のCL。一説によるとキダ・タロー作曲とも。
テレビ新広島OPCL・「もしも・ひろしまに」(~テレビ新ヒーローまで)
有吉弘行に影響を与えた怪作。2020年になんとテレ朝でコールサイン付きで放送された。
テレビ西日本OP・「FANTASTIC VISION」(80年代)
「とんでもなーい!テレビろ。」
駆け出しの頃のTMネットワークが歌っている。現在でも天気予報のBGMとして有名。
「オレたちひょうきん族」や「Dr.スランプアラレちゃん」などといった当時のフジテレビ系の看板番組が次々映し出され、「笑っていいとも!」のパートでは福岡出身のタモリがどアップになる演出が。80年代のフジ黄金期を一気に堪能できるという意味でも贅沢な映像。
熊本放送OPCL・「みどりの周波数」シリーズ(1980年代〜平成一桁台)
下記KKTの『きょう熱くライブ』に刺激されて作られたテーマソングに熊本県内の風景映像を添えた一見地味なものであるが,左右から音がズレて流れてくる擬似ステレオ音声により耳レイプ作品とも捉える。
くまもと県民テレビ・「きょう熱くライブ」シリーズ(開局~)
昭和版はスキャニメイト全開の作品で、一昔前のWindowsメディアプレーヤーっぽい。
映像は変わったが曲は使われ続けている。
鹿児島放送OPCL・「輝きに向けて」
いわゆるシティポップの作品。
同時期に開局した同じANN系のUX新潟テレビ21「いとしのキャサリン」と映像の画質がよく似ているという謎がある。
音楽は地デジ化後も使用されている。
琉球放送OPCL・通称「電波ソング」シリーズ
本当の意味で電波ソング。
かつてはアメリカだったのでKSAR-TVというコールサインを持っていた。
特殊映像系
北海道文化放送OPCL・通称「It's so hot」
コンピューターがまだ高かった80年代に流行した手描きワイヤーフレームアニメ。
東北放送OPCL・通称「ボンカレー」(昭和)
昭和の東北放送オープニング。映像がボンカレーのロゴみたいだったため。
テレビユー福島OPCL・通称「ワイヤーフレーム」(アナログ時代)
OPCL共に開局当時に作られた黎明期の3DCG映像。こっちは本当にコンピューターを使ったワイヤーフレーム。ちゃんと猪苗代湖があるのが注目ポイント。
音楽も1980年代にしか出せない迫力のデジタルサウンド。この音楽はアレンジされてデジタル化後も使用されている。
ロゴ変更前版とロゴ変更後版の2種類があるが変更前版のほうがおすすめ。
日本テレビOPCL・通称「鳩の休日」(開局~2000年頃、2008年一時復活)
白黒の頃から使ってたご長寿作品。2008年に一時復活したが残念ながらロゴチェンジで変更された。
三羽の鳩はNHK、NTV、TBSを現している(最後に残る鳩がNTV)という都市伝説もある。
TBSでコールサイン付きで流されたこともある。
TBSテレビOPCL・通称「ガラス棒」(カラー化?~ミクロコスモス採用まで)
ガラス棒が上下左右する幻想的な特撮映像。音楽自体は白黒時代から使われていた模様。怖いという人も。「てぃーーーーーびーーーーーえすっ 東京放送」
なおVBAではない。
フジテレビOPCL・通称「i・愛・eye」(80年代)
フジ黄金期を象徴する屈指の名作。
また同時期の放送終了前に頻繁に流されていた箱根彫刻の森美術館のCMや、「人間やめますか」のCMも有名。
フジテレビOPCL・通称「目玉タウン」(目玉ロゴ制定~2001年)
目玉ロゴ制定に合わせて放送開始した初期のCGアニメ。
東京12チャンネル(現テレ東)OPCL・「楽しさ12ヶ月」(東京12チャンネル末期)
コスプレした女の子が次々出てくるという時代を先取りしすぎた怪作。
テレビ東京OPCL・通称「パタパタアニメ」シリーズ(局名変更~90年代末)
旧局名東京12チャンネルからの改名にあたって用意されたもので、BGMはシンセサイザーによるテクノポップ調、映像はサイケデリック調なものが使われた。
1981年10月の局名変更と同時に使用が開始され、同時にCIカラーが緑に変更されたことから、「緑さわやか 12 テレビ東京」のコピー・チャンネルロゴ・社名ロゴを写した静止画から開始される。その後、コールサイン「JOTX-TV」を使用した緑の階層ストライプが右手からスライドイン、そのストライプが白い背景に浮かぶ箱になり、その箱がパタパタと動く様子から本編に入る。本編終了時は同様に箱アニメから階層ストライプとなり、最後に開始時と同様の構図で「楽しさ12か月 12 テレビ東京」の静止画が表示される。
1985年に芝公園の初代本社から虎ノ門にある日経電波会館(現・日経虎ノ門別館)に本社機能を移転した際、CIカラーが赤に戻され、「東京12チャンネル」時代の「楽しさ12ヶ月」のキャッチコピーも再び使用されるようになったことから、「テレビ東京」のロゴが掲げられた日経電波会館の実写シーンからイン、箱がパタパタ……最後に階層ストライプから再び実写シーンにフェードする。
サイレントだった初期バージョンと異なり、「JOTX-TV。こちらはテレビ東京です」で始まり、最中にも周波数ナレーション入りとなった。オープニングでは何故か曇天の日中の実写でアウトロは「今日も1日テレビ東京でお楽しみ下さい」。クロージングは夜景でやや引きからビルを撮影した実写でアウトロは「本日の放送を終了します。おやすみなさい」となった。
当初は出力の「キロワット」が「KW」と補助単位記号の「キロ」が大文字の「K」になってしまっていたが、8年目にしてツッコミが入ったのか1993年に「kW」に訂正されるが、その際、編集コストを抑えるためか、もとの表示のあった部分に紫のベタ枠を塗りつぶしてその上に表示された。
刺激の強い動画だったが、1997年のポケモンショック後も約1年間使われ、1998年9月を以って使用終了となった。
キー局では日本テレビの「鳩の休日」、TBSの「ガラス棒」に次いで3番目に長く使われたジャンクションで、特に「テレビ東京」としては最初の、なおかつ「アニメのテレ東」全盛期の時期であるため、今でも一定以上の層には「テレビ東京のジャンクション映像」を代表するものとして記憶されている。
テレビ愛知OPCL・通称「50年オープニング・クロージング」
アニメーション映像とBGMの組み合わせで局名の「テレビ愛知」ロゴが表示されると「テレビあ~~~い~~~ち~~~~」というコーラスが入る。アナログ放送終了までは局名表示後ゆっくりと中継局チャンネル一覧が表示されるようになっていたが、開局時から中継局がある程度増えるまではオープニングでは「テレビ愛知」のロゴが拡大してから、ラストのブルーバックで一括表示、クロージングでは映像の後半半ばあたりの「TVA」ロゴから冷気のようなものが発せられる場面において行われていた。全体的にリアルvaporwaveとでも言うべき雰囲気である。
通称の「50年オープニング・クロージング」は「50年は持つものを」という主旨で公募し採用したという社史の記載に由来する。しかし、アナログ放送終了と共に28年でお蔵入りすることになってしまった。
なおコールサインがオープニング・クロージング映像では表示されず開始前の試験電波発射時に表示していた。
静岡第一テレビOPCL・通称「一本の木の一年」(開局~10年代)
こちらも50年には届かなかったが同じ映像を使い続けた例としては最長寿とみられる作品(鳩の休日は途中で白黒からカラーに変わる)。地デジ化後も使われた。
中京テレビOPCL・通称「レオタード」(80年代)
シュールレアリズムの道を極めた現代アート。
東海テレビOPCL・通称「ラインアート」(90年代)
「コンピューターおばあちゃん」などで知られる堀口忠彦が作画しており、同氏のNHKみんなのうた「転校生は宇宙人」とよく似ている。
関西テレビ平成初期の力作群
関西テレビでは毎年のようにOPCLを変えていた時期があり、どれも力作揃いである。
放送大学OP・通称「おでん」(開局~)
大学だけあって幾何学的な作品。なぜおでんなのかは見れば分かる。
マスコット系
北海道テレビ「onちゃんシリーズ」
90年代末以降、局の顔であるonちゃんの映像を映像の変更を重ねながら長年使用。
北海道文化放送「ともだっち(みちゅバチ)シリーズ」
2000年代より使用。初代の「ともだっちのうた」は紙芝居風のPV形式でユニークな映像が繰り広げられる。
岩手めんこいテレビOPCL・「believe tomorrow」シリーズ
マスコットのカバ・・・ではなく馬の「ミットくん」のCGアニメシリーズ。曲は天野滋
「believe tomorrow」。
ミヤギテレビOPCL・「ミテ」シリーズ(00年代~ミテリストラまで)
マスコットキャラの「ミテ」が踊る映像。音楽が菅野よう子と気合が入っている。
しかしミテは着ぐるみにしにくいデザインのためかその後リストラされた。
テレビ朝日OPCL・「ゴーちゃん。」(地デジ化後)
テレ朝ではCLの前に「大地震に備えて…」というCMを流しているが、これとCLとのテンションの差が激しい。
かなり凝った作品だがそれだけではない。CLをジョイナスと合わせると・・・?
テレビ新広島OPCL・「テレビ新ヒーロー」(00年代)
Perfume西脇綾香がレコーディングに参加していたらしい。
どうみても戦隊だが、この局はフジ系なのでニチアサはアニメを見てね。
ホラー系
福島テレビOPCL・通称「ペーパーアニメ」(昭和)
「ルンランラルルルラルラルン♪」という合唱に合わせて切り絵アニメが流れる。曲調は明るいが合唱の甲高い声が非常に不気味。供用末期は映像の劣化により尚更。
テレビ埼玉CL・通称「臨死体験」(アナログ時代)
テレビ埼玉アナログ時代のクロージング。草原を描いたほのぼのとしたアニメ。しかし、風邪をひいた時の夢みたいな雰囲気、最後に現れるとんがったTVSロゴなどと地味に怖い映像になっている。
男声版と女声版がありBGMが異なる(女声版のほうが若干不気味)。
新潟総合テレビOPCL・通称「サイケアニメ」(開局~80年代末)
放送開始から長く使われたサイケデリックなアニメ。「怖い」といわれる代表作品のひとつ。末期にはボロボロとなっていた。
富山テレビCL・通称「血の噴水」(T34時代)
赤くライトアップされた夜の噴水が血のように見えることから。また中継局更新によるブルーバックがありこれも怖い。
北日本放送CL・通称「吐血CL」(平成初期)
映像は怖くないのだが、音声の途中に意味不明な効果音が入っているという別の意味で怖い作品。
北陸朝日放送CL・通称「ピエロ」
クッソ不気味なピエロくんが出てくる。音楽が怖くないことが救いだが…。
下に流れるテロップも地味に怖い。
中部日本放送CL・通称「今様」(カラー化~1993年)
説明不要のクロージング界の帝王。
東海テレビCL・通称「朗読CL」(昭和)
こちらは暗い映像と共に朗読が流れる不気味な内容。かつて愛知の夜は恐ろしかった。
山陰中央テレビ放送CL・通称「呪いのオルガン」
「今日も遅くまで、山陰中央テレビ放送をご覧いただきありがとうございました。これで今日の放送は全部終了でございます。お休み前にはもう一度火の元戸締まりをお確かめください」というアナウンスのBGMにオルガンで演奏された暗い雰囲気の曲を流す。その独特の雰囲気から呪いのオルガンという通称が付いてしまった。ロゴも何ともいえぬ不気味さがある。
中国放送CL・通称「呪いのハープ」シリーズ
暗い部屋で女性が中国地方の子守唄をハープで演奏するだけなのだが、曲の暗さと相まって怖い作品として有名。
また天気予報で「異常乾燥注意報」というなんかヤバそうな注意報が出るバージョンが地味に人気。
デジタル化後もアニメリメイクされて放送中。
山陽放送CL・通称「中国地方の子守唄」(昭和)
BGMには中国放送と同じ中国地方の子守唄を流し女性アナウンサーが「山陽放送テレビ、今日のテレビジョン放送と音声多重実用化試験放送はこれで終わります。金甲山送信所11chの他ご覧の中継局から放送しました。何方様もごゆっくりお休みください」とアナウンスする。映像は花の写真をバックに中継局のチャンネル一覧が表示される。
発掘されたのがネット初期の関係で音割れが激しいのも拍車をかけている。
RKB毎日放送OPCL・「未来をひらく明るい放送」(80年代)
スキャニメイトの不気味さが何とも言えない。さらにいきなりブルーバックになったりする。
といってもRKB旧ロゴのカッコよさが光る作品でもある。
BGMはRKBラジオの渡辺通時代に長らくOPCLとして用いた曲『秋の歌』(芥川也寸志・團伊玖磨・黛敏郎の共作)をアレンジしたもの。
南海放送CL・通称「星空のピアノ」
夜空に星でピアノが描かれるアニメ。ぎなた読み「なんか違法そうです」でも有名。
FBS福岡放送CL・通称「自殺のキャンドル」
闇の中ロウソクが燃えている。その暗い雰囲気から「自殺キャンドル」というありがたくない通称が付いてしまった。
大分放送CL・「荒城の月」
大分に縁が深い滝廉太郎の「荒城の月」に合わせた映像なのだが、夜中に見てはいけない。
特別版系
HTB北海道テレビ放送OPCL特別編
通常は黄色いあいつを用いた映像なのだが、過去に2度、特別な映像が流された。
- 水曜どうでしょう サイコロ6 生放送CM(1999.12.15)
30時間テレビも参照
サイコロ6のゴールデン特番放送を記念し、30時間以上の生CM収録に及んだもの。収録とCMは12月14日から16日に及んだが、途中15日のクロージングとオープニングをジャックし、宣伝とフリートークが展開された。鈴井貴之と大泉洋(クロージングのみ安田顕)が出演し、更に大泉がコールサインを読み上げている。数多のオープニングクロージングはあれど、今や全国区の俳優2人とそれを要する会社の会長が生で出る映像など唯一といってよいだろう。
ちなみに、この時の視聴率は0%であった。ただし、見ていた視聴者や撮影の様子を見ていたギャラリーはいた模様。
- 社屋移転クロージング・オープニング(2018.9.17)
開局50周年と共に、南平岸の旧社屋からさっぽろ創生スクエアの新社屋に社屋を移転するに伴い放映された特別映像。
旧社屋最後の放映となったクロージングは、開局50年の歴史をダイジェストで振り返り、新社屋最初のオープニングはさっぽろ創生スクエア周辺やテレビ塔の映像を中心としたポップな映像となった。
翌朝の新社屋最初のOPは本日より創成スクエアからの放送を開始する旨のアナウンスとともに、おにぎり、サイコロなどといった同局の番組をイメージしたアニメーションが挿入された。ナレーションは当時放送の「夜のお楽しみ寝落ちちゃん」とのタイアップで同番組に出演していた廣瀬詩映莉が担当。
また、同年9月18日には、ハナタレナックスとの特別オープニングが放送され、TEAM NACSの5人が登場したが、ここで安田がonちゃんを殴る異様(?)な光景が展開された。
番組の最後にはNACS5人でコールサインを読みあげた。なお、大泉は上記と合わせ3度も読み上げた唯一(?)の俳優となったが、3度もコールサインを読み上げる俳優など探してもなかなかいないだろう。
また局の顔ともいえる局名告知に有名人が大々的に出演したのもせいぜい鳩の休日(あちらは少し意味合いが異なるが…)をやらされた松本人志と今回のナックスくらいのものだろう。
ちなみに、30時間は生放送だったが、18日のものは収録。未公開シーンを含めた全貌は10月5日のハナタレナックスで放送された。
なお、社屋が移転する際は今回のHTBに限らず多くの局で旧局舎時代の歴史を懐かしんだり、かつて使われたOPCLをリバイバルするといった独自のCL・OPを流すことが多い。
これはアナログ放送完全停波(被災3県以外では2011年7月24日、被災3県では2012年3月31日のそれぞれ午後11時50分頃)の時にも、先述のABCテレビをはじめ一部地域で行われた。
日本テレビOP特別編・「局タイトルのハトになってクルックー!!」(1993年1月17日)
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の罰ゲーム企画として、通常の鳩の休日のあとに松本人志が鳩になって登場。「俺はバカなのか?アホなのか?」
フジテレビCL特別編・通称「河田町最終」(1997年3月9日)
フジテレビが新宿河田町から移転する最後の日の記念CL。歴代のOPCLが大集合という凄いファンサービスの神作として知られる。既にそういうマニアがいることを認知していたのだろうか。
その後、当時の通常CLの通称「目玉タウン」が流れ、グランドフィナーレとなった。
お台場の繁栄は、まさにこの作品があったからこそである、多分。ただ、なぜか愛のメッセージの映像だけ無いという謎を残した。愛のメッセージOPの呪いが2010年代フジテレビ苦境の原因かもしれない、多分。
テレビ朝日OP特別編「ジョイナスパパパPUFFYコラボバージョン」(1999年4月)
パパパPUFFY1999春SPの大運動会の罰ゲームとして、当日のテレ朝のジョイナスOPに罰ゲームメンバーを合成させたものが放送された。