概要
通称は、“Best Broadcasting Toyama-TV”の頭文字から取った“BBT”だが、1993年12月まではT34であった。
東海テレビが21%、中日新聞が19.9%の株式を保有し、北陸中日新聞や朝日新聞と協力関係にある。特に朝日新聞については平日朝11時20分-11時25分に「朝日フラッシュニュース」を放送している。
また、北日本新聞との共催イベントも行うほか、富山新聞(北國新聞の富山県版)とも天気予報のスポンサーとなるなど友好関係にある。
北陸3県で唯一「ミュージックフェア」を放送している。
マスコットキャラクターにビーちゃんがいる。
アニメ事情
日中のアニメに関しては、「ちびまる子ちゃん」「サザエさん」は日曜日にフジテレビと同時ネットを行っており、遅れネットの日曜午前9時枠(前半、後半共に)は、前半の「逃走中グレートミッション」は日曜6時15分-6時45分、後半の「ONE PIECE」は土曜5時20分-5時50分に、それぞれ放送している。かつてはテレビ東京系アニメ「しまじろうのわお!」(テレビせとうち)が土曜早朝に放送されていたが、2022年9月を以て打ち切り。以降テレビ東京のアニメの放送が途絶えている。かつては「しまじろう」に加えてテレビ東京のアニメ(後にフジテレビ系列の教育番組)をもう1本、土曜朝6時台に組んでいたため、「めざましどようび」はネット局で唯一の7時スタートとなっていた。
深夜アニメに関しては、富山県に本社を置くP.A.Worksが制作を手掛けた作品を5作品放送したことがあるが、フジテレビ系列のアニメ枠「ノイタミナ」枠のアニメは一度も放送されたことがない。それ以外のフジテレビ系列の深夜アニメに関しても、フジテレビ系列全28局で放送された、関西テレビ制作の「ギルガメッシュ」と、2024年10月から、金曜23時40分ー0時10分に放送されている全国ネット枠番組の「ドラゴンボールDAIMA」しか放送実績がない。
さらに深夜アニメそのものも、実はそんなに熱心な訳ではなく、P.A.Works作品および「ギルガメッシュ」と「ドラゴンボールDAIMA」以外では「おそ松さん」(ただし第1シリーズのみ)、「銀河鉄道物語」、「ガンフロンティア」、「幻魔大戦 神話前夜の章」、「鬼滅の刃」を放送した程度なのだが、そのうちの「ガンフロンティア」と「幻魔大戦 神話前夜の章」は、実は元々はAT-Xオリジナル作品として作られたもの(本放送時はTOKYOMXですら放送させてもらえなかった)だと言うから恐れ入る。
このほか、2005年6月13日から放送を始めた「ホイッスル!」は、通販番組や特番で放送休止が相次ぎ、結果、本来の放送期間は9ヶ月だったのに放送終了まで1年3ヶ月もかかってしまった。ちなみに、ライバルテレビ局では、とあるアクションドラマにおいて、似たような理由で1年の放送期間のはずなのに2年もかかってしまった、という事があったりする。
「ドラえもん」再放送問題?
1979年にテレビ朝日版「ドラえもん」の第1期放送が始まった際に、藤子・F・不二雄の故郷・富山県の富山テレビが7月から8月にかけて日テレ版「ドラえもん」を再放送したが、9回目の放送で打ち切られた。
元小学館専務の赤座登は、再放送の件が小学館や藤子スタジオに入り、藤子・F・不二雄が「原作とイメージが違う」と憤慨、小学館と藤子スタジオが日テレ版の契約書がないことを確認し、「口頭契約は最初の放映の許諾にとどまる」という弁護士の見解を得てから、原作者の意向を踏まえて、小学館と藤子スタジオの連名で、放送中止を求める警告状を内容証明郵便で富山テレビに送った、と証言している。
これに対しテレビ朝日の元編成担当の高橋浩は2014年の著書『視聴率15%を保証します!』(小学館新書)で、「せっかく(テレ朝版の新作を)放送開始したのに日本テレビの旧作が放送されると、子どもたちが混乱してしまう恐れがあるので、小学館に封印してもらいました」としており、前述の「藤子・F・不二雄が激怒した」という内容と全く食い違い、真相は不明である。