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二人の男と一人の女がどこへ行ったかだれもしらないが
ここが男の世界だという事をしらない者はいない
男がいたからこそ西部に西部の歴史が刻まれたのだとある男が書いている
真実である
後世に名は残さなかったが
男の中の男が銃を手にモノ悲しくさ迷いあるく物語がこれだ
ガンフロンティア
これがその男の生きた世界なのだ
ガンフロンティア
男なら涙なくしてその名を口に出来なくなるにちがいない
概要
サムライサーベルと呼ばれる仕込み杖を使うド近眼でチビの東洋人トチロー。
その幼馴染みで早撃ちの名手の二枚目ハーロック。そして謎の美女シヌノラ。
3人がトチローの同族を探し、開拓期のアメリカを西部から西海岸へと旅する西部劇。
宇宙海賊のキャプテンハーロックと親友トチローの先祖と子孫の関係であるらしい。
1972年から1975年まで秋田書店刊『プレイコミック』にて連載された。
2016年から2017年には島崎譲によるリブート作品『ガンフロンティア〜ハーロック&トチロー青春の旅〜』が『チャンピオンRED』(秋田書店)にて連載された。
ストーリー
3人のいつ果てるとも知れない旅は続く。
実はトチローとハーロックはアメリカに漂着した日本人の血を引く子供であり、幼い頃に白人によりイエロークリークの集落を追われ、散り散りとなった同胞を探すために旅を続けていた。
方々で日本人にコンタクトを試みるが接触はままならず、様々な妨害を受けていく。
登場人物
- トチロー(CV:山口勝平):チビでド近眼。インディアンでも中国人でもない。銃の扱いは壊滅的に下手だが、サムライサーベルの使い手で居合いの達人。ハーロックをして「近寄ったら恐ろしく強い」「トチローがいないと俺はとっくに死んでいた」と言わしめるほどである。彼自身の子孫と違い、天才科学者と言う側面は無いが、少々理屈っぽい面がある。ハーロックとは硬い友情で結ばれているが、ホモ呼ばわりされるのは許せない。歴代のトチローでは珍しい完全なインテリではないトチローである。
- ハーロック(CV:竹本英史):フルネームはウエスターナー・フランクリン・ハーロックジュニア。父親はイギリス人とフランス人の、母親はロシア人とドイツ人のそれぞれハーフで有り、祖父母になるとフィンランドやイタリアが混じって「ワケわからん」らしい。射撃、特に早撃ちの名人。帽子や前髪で両目が隠れることが多いが、子孫と違い隻眼という訳では無い。また、少々天然なトコロが有る。トチローとは篤い友情で結ばれているが、ホモ呼ばわりされるのは我慢できない。彼はその後にドイツに渡ったようで、その子孫はドイツで財を成したと思われる。わが青春のアルカディアに登場するファントム・F・ハーロック1世は彼の子、あるいは孫と推測される。
- シヌノラ(CV:松本梨香):ふたりに恋人(と言うよりヒモ)を殺された女。が、ふたりに恨みは無く、むしろ解放してもらったと感謝している。「ときどき女になってあげる」と言ってふたりの旅についてくるが…最初は二人をスパイする目的で同行しながら、次第に最大の理解者になっていく松本美女。全編に渡って様々な凌辱に体を張る汚れ役であるが、どんなに汚されようと二人にはちゃんとと操を立て貞淑さを失わない芯の強さがある。名前の由来「死ぬのら」は自分を恥じていさぎよく命を絶つ覚悟ができているからとも、死ぬほど官能美であるからとも。
TVアニメ
2002年にアニメ化され、AT-Xなどで放送された。トチローには幼くして生き別れた妹、雫(CV:横山智佐)を捜し求めて旅を続けているという設定が追加された。
アニメーション制作はベガエンタテイメント。
主題歌
- オープニングテーマ
「Style」
作詞:KAZUKI / 作曲:MARIKI / 演奏・歌:GRAND ZERO(Prime Direction)
- エンディングテーマ
「雨と賛美歌」
作詞:東純二 / 作曲:辻畑鉄也 / 作曲:ピカソ / 歌:吉沢梅乃
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | ガンフロンティアへの出発 |
第2話 | 酒のない町の崩壊 |
第3話 | 大砂塵馬肉の歌 |
第4話 | 雨の殺し合い |
第5話 | ガニマタ賛歌 |
第6話 | 荒野のサムライサーベル |
第7話 | 幻の閨 |
第8話 | ワイルド・ウタマロ |
第9話 | ウンチシターとミダランド・シティーの血闘 |
第10話 | 怒りのチビ |
第11話 | ジャマシティのマッチロック |
第12話 | シタルネン |
第13話 | 未来への足跡 |