概要
中京広域圏を放送対象地域とする中日新聞が資本参加しているラジオ・テレビ局であるCBC中部日本放送のラジオ放送部門の通称だったが、2011年9月に当時のCBCの子会社だったテクノビジョンが商号を株式会社CBCラジオに変更し、CBCからラジオ局運営の受託を開始。2013年4月にはCBCからラジオ放送局の免許を継承し、CBC本体から独立した会社としてスタートした。
TBSラジオをキー局とするJRNに加盟している。MBSと開局日が同じで日本最初の民放と言われる。
放送局概略
放送対象地域 | 愛知県・岐阜県・三重県 |
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系列 | JRN |
略称 | CBC |
愛称 | CBCラジオ |
コールサイン | JOAR |
親局 | 名古屋(長島)1053KHz/50kw |
親局の所在地は名古屋市内及びその近郊の愛知県内ではなく、三重県桑名市長島町の揖斐川・木曽川・長良川に囲まれた輪中にある。しかも海が近いので接地抵抗が低く、電波の飛びが良い。ただし夜間になると朝鮮中央放送海州局が同一周波数で、尚且つ1500Kwという大出力で送信しており、放送対象地域内でも混信する他、遠距離受信をする場合でも隣り合う周波数である1035KHz、1044KHz、1062KHz、1071KHzの何れかを受信してしまう場合に隣接混信を起こす事がある。
FM補完放送が始まる前、特に岐阜市近辺が親局カバーの地域としては混信が酷く夜間ほぼ聴取不能であったため、各務原市の河原に小出力(と言っても中波500W)の中継局が別周波数で建てられていた(現在は廃止)。
放送対象地域は先述の東海三県だが、日中でも北陸地方、長野県、近畿地方、千葉県、徳島県、伊豆諸島でも地域によっては受信できる場合がある。夜間は北海道から沖縄まで広範囲に聴取可能だが、先述の条件が整ってしまうと混信で聴取不可能となる。
クロージング
かつてCBCのテレビ放送のクロージングには今様が使われていたが、ラジオでも今様が使われていた。テレビ版と異なり、アナウンサーによる親局と中継局の周波数の読み上げが行われていた。ちょうど冒頭の概要に書いたような具合。さすがに今となっては曲が変更されているが、親局のことを本社、中継局を放送局と呼ぶスタイルは変わっておらず、開局順に読み上げるのも不変である。
番組編成の特徴
JRN基幹局であるTBSラジオや系列局の全国ネット番組や自社制作番組を主体に放送しているが、オールナイトニッポンや「ココロの音楽」などニッポン放送や文化放送制作の番組をネットすることも多い為に事実上のトリプルネット局である。
また、アニラジの放送には消極的で2018年4月末時点で放送数はゼロ。中京圏のアニラジは同じ中日新聞の資本が入っている東海ラジオが大半を放送していた。まあお友達のひとつであるRKBラジオもアニラジ全く放送してないし。
ところが、2018年10月から神谷明の新番組を始めたのを皮切りに、順次自社制作によるアニラジを増やしている。皮肉にもアニラジの大半をネット受けに頼っていた東海ラジオは、キングレコードの緊縮路線の影響もあって改編ごとにアニラジの数を減らしており、今や立場がほぼ対等となっている。
自社製作番組
- 気分爽快!多田しげおの朝からP・O・N(2024年3月終了)→(同年4月からは)#プラス!
- つボイノリオの聞けば聞くほど
- 北野誠のズバリ(サタデーver.もある)
- 電磁マシマシ
余録
- かつて高山、豊橋の両放送局で一部番組の差し替えを行っていた。しかし、長引く不況などにより高山局、豊橋局の独自編成は廃止された。両局独自に割り当てられていたコールサインJOAE、JOAOは今も再割当てされること無く眠っている。
- 中継局の開局数は東海ラジオ(9局)と比べると1局多かった(上述の混信対策の中波中継局である。FM局で岐阜市近辺の受信状況が劇的に改善されたため廃止、同数に)。