「(人間共と友達になんか)なれるワケねェ! なりたくもねェ!!」 (第29話)
データ
概要
ザクロと共にガオウの眷属として彼に仕える悪ガキかつ不良少年的な少年系構成員。
ガルガルの卵に更なる闇を纏わせ、強化怪物・ガオガオーンを生み出し、使役する。
本来は遠吠神社に祀られた黄色の混じった毛が特徴の黒いオスのニホンオオカミ姿の狛犬だが、ガオウの魔力を注ぎ込まれこむぎやユキと同様、人間の姿に変わる事も可能。
人間態は忍者のような服装(腕部に手甲、ボトムスは裁付袴で履き物は先割れ長靴下に厚底の下駄)が特徴で、目つきの悪い金髪の少年の姿をしている。主従三者が共通で所持している、鬼火を封じ込めた宝玉は、長く伸ばして垂らした右サイドヘアーに付けている(獣形態時は紐で首から下げている)。
一人称は「オイラ」で、その容姿に違わず荒っぽい893言葉で話す。
絶えずギザ歯を剥いている所は阿形の狛犬を思わせるが、相方のザクロとの仲はお世辞にも阿吽の呼吸とは言えず、何かといがみ合っている。いつも仲好小好だったトロプリの構成員達とは正反対な関係性である(もっとも、上記のトロプリ以外の敵構成員同士の仲は非常に悪く常に殺伐としているのが日常茶飯事である)。
尚、公式サイトの説明では “魂をガオウによって呼び戻された後に、狛犬に入って実体化した” とあるので、本来はこの世の者ではない存在であるようだ。
配下ではあるものの、主の完全復活を守護し、人間界の動向を探る目的で手駒に成っているに過ぎない。
活発で面白い事柄が大好きと、少年の外見同様の年相応な一面を持つ。怒りと怨みに塗れた心が何を面白いと思うのかは甚だ謎ではあるが…。
ちなみに同じイヌ科であるこむぎに対して何か思う事があったのか、初対面した時になぜ人間側に付いているのかを問いただしていた。
作中の動向
第29話
記念すべき初登場。ザクロとガオウがどちらに命じたかで口論した後、ガルガルの卵を探しに駆け出した。
「闇を纏いし黒き獣よ、吼えろ!!」
トラメは下山の道すがら拾ったガルガルの卵から猿のガオガオーンを孵化させた(ガオガオーンはこむぎ命名)。
キュアワンダフルに変身したこむぎにこう問いただした。
「お前…!犬なのになんで人間なんかと連んでんだ?」
「一緒にってこと?それは…一緒にいるとわんだふるだからだよ!」と返す彼女にトラメとザクロはニホンオオカミが人間のせいで絶滅したと話す。冒頭のセリフもその時のもの。
「潰れちまえ!!!」
トラメのその一言を号令に、四体に分身したガオガオーンは一斉に襲いかかる。
フレンドリベラーレがガオガオーンに破られた後、キュアフレンディの肩を組んでこう言う。
「ナメんなよ…そんなんでオイラ達を止められっかよ」
その後、キュアワンダフルに飛びかかられそうになるが、余裕で避けた。
とうとう変身解除に追い込まれたこむぎ達に対し「オマエ達弱えなァ…つまんね」と失望混じりに嘆息。
第30話
ガオウにプリキュアの存在を伝えていた。
ガオウが眠りについた後、妄想に身をくねらせるザクロを尻目に、ガオガオーンを召喚した者の権利だとして遊び(破壊活動)に行こうとするが、ドンケツで派手に吹っ飛ばされる。睨み合いの末のじゃんけんを制し、改めて出撃。
ガオガオーンを人の姿の状態で吠えて集めた後、命令を出す際に、プリキュアと遭遇してしばらく観戦する。ガオガオーンの力に圧倒されるプリキュアを見て「やっぱ弱っちいなオマエら」と、またも失望混じりに嘆息するが、キラリンアニマルの力を借りるプリキュアを見て「お?まだやんのか?」と観戦再開。
ヘルプの効果時間も切れ、包囲されたワンダフル達に「そろそろ限界か?」と問うが、
「まだやるよ、あなた達と話せるまで」
トラメ「話す?」
「私達、狼やあなた達のこと何も知らなかった、まだまだ知らないことがいっぱいあると思う、だから教えて欲しいの!」
トラメ「なんで?」
「友達になりたいからだよ。」と言うキュアフレンディに
「またそれか、言っただろ?友達になんかなれる訳ねぇって!」と反論するが、「そんなの…やってみなきゃ分からない‼︎」とキュアニャミーも反論する。
「アニマルタウンの人達は動物が大好きでみんなでたのしく暮らすために頑張ってるよ、そのために考えて、話し合って、助け合って、想い合ってる、私達もあなた達と仲良くする方法を探したいの!」というフレンディの言葉に「分かんねぇな、こっちは嫌いだって言ってんのに!なんで!?」
「一緒に遊んだほうが楽しいから。」とキュアワンダフル
フレンディ「みんな元気で」
ワンダフル「みんな仲良し!」
ニャミー「簡単じゃない…でも!」
リリアン「そうなれたら、嬉しいから。」
「それが…「「「私達の『ワンダフル』だから‼︎」」」」
「なんだ!?」4人が輝き出して驚くトラメ。
プリキュアの言葉に反応したニコが4人に力を与えて強化フォームのダイヤモンドリボンスタイルになり、新技・エターナルキズナシャワーによってガオガオーンは浄化されて元のニコアニマルの猿に戻った。
「何だ?今の…」絶句するトラメにフレンディは言う。
「トラメ!ガオウに伝えて、会いたいって。」
続けてワンダフルも「一緒にわんだふるしようって。」と。
「ふん!お前ら懲りねぇな‼︎でもワクワクしてきたぞ‼︎分かった、伝えてやるよ‼︎またな‼︎」と満足した様子で撤退した。
*因みにフレンディが何故彼の名前を知っていたのかは謎である。
第33話では紐に繋がれて散歩している犬達を見つめて
「繋がれて散歩か…、面白くねぇな…よっし!仕方ねぇ、おいらが自由にしてやっか!」と豚のガオガオーンを召喚する。ガオガオーンが浄化された後は「ムゥ〜、チェッ…もっとぶっこわしたかったのにな」と不機嫌になるも「ま、いっか…、次はもっとやってやるからな!」と言いながら撤退していった。
余談
彼の名前の由来は、髪の色や服装からすると恐らく『タイガーアイ(虎目石)』から由来する
少年系敵構成員が登場するのはヒーリングっど♥プリキュアのダルイゼン以来となる。
演者について
担当声優の松井恵理子氏は本作がプリキュアシリーズ初出演。
普段は女子キャラがメインで少年役は珍しい。