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ニホンオオカミ

にほんおおかみ

かつて日本に生息し、現在は絶滅した狼。
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概要

日本本州四国九州に生息していたオオカミ
サイズ的にはコヨーテに近い。
かつて、(大型生物が軒並み絶滅した後に残った以降の)本州・四国・九州の生態系の頂点にツキノワグマとともに君臨していた肉食獣。

北海道に生息していたエゾオオカミはタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の亜種と早い時期からわかっていたが、ニホンオオカミの分類ははっきりしていなかった。しかし2014年になってようやく、日本のオオカミ復活を目指している一般社団法人『日本オオカミ協会』による研究によって、「ニホンオオカミもまたタイリクオオカミの亜種であった」と断定された。

たくさん生息していた頃は、日本人生活文化にも大きく関わり、八百万の神々の化身や眷属として信仰され、お子様が生まれるとお赤飯おにぎりを供えるなどの習俗があった。「オオカミ目線」では人間は保護獣扱いで、「人間を食う際はこけた人に限る」という不文律があることになっており、山でこけた際は「あ、ちょっとタバコ吸うために座るだけだから」と言えばオオカミに襲われないなどと言われた。

「ニホンオオカミ」という呼び名は明治期になってのもので、「ヤマイヌ山犬」と呼ばれ方もあった。ヤマイヌがオオカミのことかオオカミとは違う野生化した犬のことか、諸説ある。

なお

科学的には確認されていないが、「大小別のオオカミ」(参照)や「水かきのあるオ「ホ」カミ」、縞模様などシーボルトの絵の特徴を持つ「土着?の別の野生犬としてのヤマイヌ」など、様々な意見がある。

絶滅へ

しかし、江戸時代の終わり頃になって、オオカミは不運な時代を迎える。
1732年、西洋から狂犬病といった伝染病が入り、感染したオオカミは問答無用で人間を襲い始めた。そのために被害の増加を食い止めるべく、大規模なオオカミの駆除が始められるようになった。また、近代化で山林の開発が進み、オオカミの山里での出現も増加。これらの複合的原因で人々に駆除され、近代以降は人々の間に「オオカミ=」という考え方が広まるようになった。
そして1905年1月23日ただし正確に捕獲された日は1月20日である)、奈良県の東吉野村鷲家口で捕獲された若いオスを最後に、ニホンオオカミは絶滅したとされている。

オオカミの喪失によって、シカイノシシカモシカサルなどの増殖した草食獣を捕食する動物がいなくなり、戦後以降は猟師の人口の低下もあって日本列島の生態系バランスは崩れ始め、各地での害獣問題を生む原因となった。ニホンオオカミとほぼ同時期にエゾオオカミがいなくなった北海道も、もちろん例外ではない

その後

絶滅したとされる今でも、日本の山中奥地には彼らがまだ生存していると考える人もおり、事実かどうかは定かではないが目撃情報も多数ある。
またニホンオオカミと近いオオカミを再び国内に導入したり、クローン技術で剥製や骨から復元しようとする計画もあり、近年は大分県豊後大野市において、害獣駆除を目的としてオオカミの再導入が検討されている。

関連タグ

動物 哺乳類   オオカミ
 ヤマイヌ 山犬
エゾオオカミ 絶滅 絶滅動物
送り狼

ニホンオオカミ(けものフレンズ)

おおかみこどもの雨と雪 - 本編を観ないと分からないが、作中でこの動物の名が出てくるため、決して無関係ではない。

外部リンク

一般社団法人 日本オオカミ協会
1996年10月秩父山中で撮影された犬科動物

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