「ガオガオ〜ン!!」
概要
『わんだふるぷりきゅあ!』に登場する敵キャラクター。第29話から登場する、本作における強化怪物枠。
ガルガルと同じような存在なのだが、トラメまたはザクロから直接闇を纏わされることでガルガルとは比べ物にならない程、元の動物とは思えないくらい強化されている。
また、ニコアニマルではない人間界(アニマルタウン)の動物もガオガオーンにする事ができる。この為、ガルガルになる卵を探す手間が無く現地調達が容易になった。
従来のガルガルとの差異は、左右2対の突起が付いてより禍々しさが増したアイマスクと、ザクロ産なら赤い人魂型が、トラメ産なら黄色い爪型が前半身のどこかに付く、左右三対のアクセント。尻尾もトゲ状ではなく鬼火のような形をしている。
なお、キラリンアニマルは既に全員救出済みのため、ガオガオーンにされた者はいない。とは言っても、キラリンライオン・キラリンベアー・キラリンハムスターのガルガルに至ってはガオウから力を直接与えられて再始動させられていた為、ガオガオーンの前身とも言うべき存在と言える。
ガルガルが時間経過で出現するのに対してこちらは任意で出現することから、大量発生させられる危険性がある。その一方、自身の欲望を優先して召喚者の命令を無視する個体も存在した。
名前は「ガオガオーン!」という威嚇するかのような鳴き声からこむぎに名付けられ、それをトラメが採用したことで確定した。
なお、従来の浄化技では元の姿に戻すことはできず、プリキュア4人の力を合わせることで変身するダイヤモンドリボンスタイルの「プリキュア・エターナルキズナシャワー」でなければ浄化できないという非常に厄介な性質を持つ。
浄化後もダメージが残るのはガルガルと同様で、ニコアニマルであれば従来通りキラニコトランクでニコガーデンに送還するが、人間界(アニマルタウン)の動物であればニコの力で回復させる必要がある。
一覧
人間界(アニマルタウン)の動物が変化したガオガオーンは、◎と太字で表記する。
登場話 | モチーフ動物 | 外見 | 召喚者 | 概要 | 正体 | 備考 |
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29・30 | ニホンザル | トラメ | 素早い動きと分身の術でプリキュアを翻弄する。 | ニコサル(CV:松岡美里) | 最初のガオガオーン。前後編に登場する。プリキュア・エターナルキズナシャワーで初めて浄化されたガオガオーン。 | |
◎31 | チンチラ | ザクロ | 強靭な前歯で何でも見境なくかじり倒し、素早い動きとジャンプ力でプリキュアを翻弄する他、強力なキックで砂をかけるかのように岩を飛ばす。 | 友真のチンチラ(こてつ) | 初となる人間界(アニマルタウン)の動物を素体としたニコアニマル以外のガオガオーン。 | |
◎32 | インドゾウ | 〃 | 長い鼻を器用に使い、大きな体で突進し、プリキュアを薙ぎ倒し、コンクリートの檻を破壊しようとしていた。キラリンベアーの力を借りたプリキュア達を凌ぐパワーを持ち、キラリンパンダの力である催眠波にも耐えた強敵。 | 動物園のゾウ(さくら) | モチーフ動物さながらの高い記憶力ゆえか、心を黒く染められる前の記憶を強く残していた。さらに、仲間のゾウを含む居住区の動物たちの助力を受け、無事に浄化される。 | |
33 | ミニブタ | トラメ | ジグザグ走行で走り回り、泥遊びを好む。 | ブタのニコアニマル | 自らの欲求によって暴走したため、トラメも制御できずにいた。 | |
◎34 | イエネコ(ヒマラヤン) | ザクロ | 猫由来の走力・瞬発力・跳躍力・動体視力を駆使し、爪で引っ掻いてプリキュア達を翻弄するが、猫じゃらしの誘惑に負けて、楽しそうに遊んで戦意を喪失してしまう仕草を見せる。 | 野良猫のボス(CV:喜代原まり) | 初となる野良の動物を素体としたガオガオーンだが、遊びに夢中で、ザクロも制御できずにいた。 | |
35 | アカカンガルー | トラメ | キックで相手を攻撃する。ただし、前にしか進むことができず、後退できない難点がある。 | ニコカンガルーの子供 | モチーフ動物さながらの有袋類特有の袋の中に入る習性を利用して、無事に浄化される。 | |
◎36 | トビ | ザクロ | 上昇気流を利用して天高く舞い上がり、急降下からの突進でプリキュア達のバリアを難なく突破する。長大な翼で非常に高い威力を有する殴打攻撃を繰り出す。 | 野生のトビ | キラリンスワンのガルガル以来となる鳥類系ガオガオーンで、劇中では初となる野生個体を素体としたガオガオーンでもある。 | |
37 | キリン | トラメ | ガオガオーンの中で最も背が高く、長い首を振り回すことで周りの物を拡散させる。ただし、細長い足が弱点であるため、ゾウのガオガーンに比べると攻略しやすい。 | キリンのニコアニマル | ||
38 | オコジョ | 〃 | 可愛らしい外見に似合わず気性が荒く、ニャミーの動体視力でも追いきれない程の敏捷さでプリキュアを翻弄、鋭い牙と爪で襲いかかる。 | オコジョのニコアニマル | ||
◎39 | イエイヌ(パピヨン) | ガオウ | 他のガオガオーンと異なり、身体が小さい。 | こむぎ | ガオウが生み出した初のガオガオーンだが、暴れる前に元に戻された。詳細はこむぎガオガオーンを参照。 | |
◎〃 | アブラコウモリ | ザクロ | 夜行性で超音波による反響定位で暗闇の中も自在に飛び回ることができる。 | 野生のアブラコウモリ | 暗闇でも見えるワンダフルとニャミーに簡単に位置を見破られてしまった。 | |
40 | ニホンアマガエル | トラメ | 強力なジャンプ力と舌で相手を攻撃する。ただし、動くものにしか反応しないという弱点がある。 | カエルのニコアニマル | 初の両生類系ガオガオーン。 | |
◎41 | エボシカメレオン | ザクロ | 保護色で身を隠して舌で攻撃する。 | 子供が飼っていたカメレオン | ウミガメのガルガル以来となる爬虫類系ガオガオーン。野良ではない動物がガオガオーンとなるのは第32話の動物園のゾウ(さくら)以来、人の飼っていた動物としては第31話の友真のチンチラ(こてつ)以来となる。 |
余談
視聴者の間ではアニマルタウンの動物も怪物にさせられるのではと予想していた人もいたようだが、それがニコアニマルのストックが残っている状態で行われるのは想像していなかった模様(第31話予告のガオガオーンの時点では都合良くチンチラのニコアニマルがいたと思った人も多い)。
この予想外の手口に、「ガオガオーンになる前に卵を確保すれば良いというやり方は完全な予防策にはならない」ことも判明する。
更なる可能性としてはそのプリキュアが苦手とする動物のガオガオーンを容易に出現させられる事や本作にはプリキュアという例外が発生しない点から、動物組すらもガオガオーンにする事も可能と判明したので、『プリキュア・エターナルキズナシャワー』でしか攻略出来ない現状がどうなるか気になるところである。
その反面、わざわざ確保したガルガルの卵をプリキュアと文字通り遊ぶ為に使う、動物の生態を無視したままプリキュアにぶつける、人と飼われた動物の絆を理解していない等の行き当たりばったりな行動もあり、彼らの戦術立案の低さも目立つ。
関連タグ
歴代プリキュアの怪物枠