「もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば…」
「それはきっと…″悲劇″だ」
プロフィール
所属 | 上井大学文学部 国文科一年 |
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身長 | 169cm |
体重 | 55kg |
足のサイズ | 25.5cm |
誕生日 | 12月20日(有馬と同じ誕生日) |
星座 | いて座 |
血液型 | AB型 |
Like | 読書、綺麗な言葉、知的な女性、ハンバーグ |
Rc Type | 鱗赫 |
声優 | 花江夏樹 |
小堀友里絵(『第一部』子供時代) | |
櫻井優輝(『:re』少年時代) | |
俳優 | 小越勇輝(舞台) |
窪田正孝(映画) |
概要
東京喰種の主人公。
東京の20区で一人暮らしをしながら学生生活を送っていた青年。
読書が好きな本の虫で、特にミステリー作家の高槻泉の大ファン。
知能指数が高く記憶力に優れており学習能力も作中随一である秀才。内面は主体性がなく内向的で社交力に乏しい上に優柔不断。自己犠牲を厭わない優しい性格の持ち主であり互いにもっと話し合い分かり合うべきだとする理想主義者。命を弄ぶような人物達は毅然と否定し自身もどんな状況に陥ろうとも自ら人間の命を奪うことは絶対にしないという一種の信念の強さがある。また、己の無力さを悔やみ自ら強くなろうとする努力家。
この優しさと他者のためなら努力を厭わない強さ故にすべてを一人で抱えてしまう傾向にある。
幼い頃に父が事故で亡くなり、女手ひとつで自分を育ててくれていた母親は伯母(母の姉)の度重なる金の無心で生活が苦しくなるも、息子である研にそう育って欲しいと教えたように自己犠牲を是とする優しすぎる人柄からそれを文句ひとつ言わず援助し続け、働きすぎて過労死。その後、当の伯母に引き取られたが、伯母は実子にのみ愛を注ぎ彼のことは蔑ろにするような育て方をしていた為、カネキは親友である永近英良を心の支えにして生きていた。
この幼少期から今に至るまで隠し事をする際、顎を触るクセがある。
あんていくに通う神代利世(リゼ)にほのかな恋心を寄せていたが、彼女が喰種とは知らず、捕食されかけ瀕死の状態に追い込まれるも鉄骨の落下事故でリゼが死に、嘉納医師の独断で彼女の臓器を移植されたことで生き延び、半喰種と化す。
芳村店長の誘いで、20区に生きる喰種達の喫茶店あんていくで働くことになったなかで霧嶋董香や四方蓮示、さらに雛実や錦、月山と言った他の喰種たちと交流。喰種と人間の双方の世界にいる者として、ときに苦悩しながら自らの生き方を探していく。
半喰種化した後、喰種にとって人間の食べ物がいかに不味いか多彩な語彙と比喩で細かく表現しているが人間時代にそんなものを食べたことがあるのかと思うものも混じっている。(流石にトーカからもドン引きされていた)
以下、ネタバレ注意。
ネタバレ注意
「僕の中の喰種を受け入れる…? …違った そうじゃない 僕は――――喰種だ」
ある日、11区のアオギリの樹と名乗る喰種集団の幹部アヤトやヤモリ)によって拉致され非道な扱いを受ける。アオギリ内における反勢力集団に入り逃亡を企てるものの瓶兄弟、ヤモリ、ニコ達の妨害により敢えなく失敗する。
交換条件により仲間の助命と脱走を求め受け入れられるものの自身はアオギリ内に戻りヤモリの趣味である拷問を受けることとなる。
拷問の内容は四肢の指を一本ずつペンチで切断し人肉を食わせて回復させ回復した四肢をまた一本ずつ切断していくということを昼夜問わず繰り返し更にはトビズムカデという最大級のムカデを耳の穴に無理矢理入れられガムテープで封をされるという凄絶なもので、過大な負担でメラニン色素が消えて白髪になるレベルのストレスを心身共に与えられた。
しかし、そんな中でもカネキは未だに精神が壊れてはいなかったが交換条件で助命と逃走が叶った筈の反勢力集団の仲間である母と息子の喰種どちらを殺しどちらを生かすかを選ばされる。しかしカネキは選べずやるなら僕をやれと言ったところ、激昂したヤモリは母と息子の両方を殺害するという最悪の顛末を迎える。
これにより今までギリギリのところで保っていた精神が崩壊。己自身が生み出したリゼの幻影とのやり取りを経て己の正体は人間ではなく喰種であると悟り姿と性格が変貌する(→白カネキ)。
「何も出来ないのはもう嫌なんだ」
しかし、嘉納教授の研究所での出来事の後、トーカと芳村店長との会話など数々の出来事をまた経験し色々とふっきれたのか、入見を苛立たせる程の清々しい笑みを浮かべるようになり性格も変貌した部分が元に戻りつつあった。
だが、梟討伐作戦にて店長を助けるためあんていくへ向かう途中で亜門鋼太朗と対峙し戦闘で無意識に半赫者の力を使ってしまい、不本意に彼の腕を切り落としてしまう。更にカネキも尾赫のクインケで負傷し、回復できない程の重症を負って、下水道を通り一旦避難するもヤモリとリゼの幻影に囚われる。その中でヒデと再会するが意識を失い目覚めたとき傷は完治、ヒデを見失ってしまう。そして入見と合流を約束したポイントV-14でCCGの死神・有馬貴将と遭遇する。
有馬との戦闘で再び負傷し、赫子の暴走を起こし意識を朦朧とさせながら一撃に賭けるも敗北。彼に頬傷を負わせクインケにヒビを入れるが両目を潰され、V-14にて有馬貴将に駆逐される。
余談
ツイッターで作者が投稿したおまけ四コマでは2巻のCCG潜入の際、トーカに渡された女制服(トーカが間違えた)を躊躇なく着ていた。 真戸を痴漢扱いし、絶叫するなど意外とノリノリである。(流石に真戸は女装と気づいていた)
東京喰種:re(ネタバレ・未読者注意)
ネタバレA | 序盤~ロゼ編のネタバレ |
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ネタバレB | アオギリ戦と以降のネタバレ |
ネタバレC | 地下黒山羊掃討戦と以降のネタバレ |
ネタバレD | 最後のネタバレ |
ネタバレA
「ごちゃごちゃ―――うるせえんだよ」
有馬貴将に敗北後、カネキは記憶を失い、嘉納の手により赫包を移植された喰種化被害者としてCCGに保護され、同時に喰種捜査官佐々木琲世として活動するようになる。
佐々木が力を欲した際にカネキは脳内に現れ、手錠をかけて隻眼の面を被った姿で体を返すよう求める。
人間オークション編ではオウルに一方的に嬲られる彼に白髪の子供の姿で「消さないで」と懇願した。以降、佐々木の脳内で共存する形で暮らすようになる。
日常では大人しいが佐々木への態度は冷徹。徐々に金木研の記憶が断片的に戻るようにつれて彼を肉体的にも精神的にも追い込んでいく。
ロゼ編では月山掃討戦が開始され、佐々木が月山と対決し討伐させまいと「殺さないで」と訴え妨害する。叶とエトの出現により佐々木は瀕死の状態に陥ってしまい、カネキは彼との会話で実は大好きな母親から虐待されていた過去と誰かの為に死にたかった事を告げる。
今度こそ己の願いを叶えるべくカネキは三年ぶりに目覚める。
佐々木でさえ苦戦させた叶を一方的に嬲り倒した後、再会した月山を赫子で突き刺しエトと対峙し手傷を全く負うことなくこれまた一方的に撃退し彼女の上半身と下半身を両断し高層ビルの屋上から墜落させる。
月山をビルから落とす形で逃がした後はエトから意図的に与えられた赫子を喰らい佐々木のときに失った片腕を回復させる。以降、佐々木琲世としてCCGに残りある目的の為に行動を開始する。
半年後は喰種達から黒い死神として恐れられ、名を馳せていく。
三年前と異なり、髪色は黒一色。赫子の形が人の手のように変化。そしてエトの赫子を得た後は彼女の赫子と似た性質を持つ。
→闇カネキ
ネタバレB
「いくつかの言語で たとえばマルタ語で―――――――"Re"は王を意味する」
「俺(ボク)は―――――「隻眼の王」だ」
アオギリ本拠地である流島攻略にCCGの大部分の戦力が派遣された時を見計らい有馬班に入ることでコクリア防衛の任務に就き事前に計画してあった通りコクリア破りを敢行。収容所からヒナミを救出するが予定外にもアヤトやバンジョー、トーカやヨモ達が同時間にコクリア破りを敢行しており有馬に駆逐されそうになったため、彼等を守って彼等にヒナミを逃がすことを任せ有馬と交戦。手足を両断され赫子の手足となり再びメラニン色素が消え白髪になるほどの激戦の末、有馬のクインケを破壊し無力化に成功する。
その直後の会話後、有馬は破損したクインケで自殺し今際の際に
『お前が俺を殺したことにしてくれ カネキケン』
と頼みカネキがそれを受け入れたことに感謝し死亡する。
その後、有馬にカネキの逃亡を幇助することを頼まれた0番隊と平子丈と共にコクリア脱出を図ったところ、ボロボロの姿で這いずっていたエトと遭遇。会話の中で有馬貴将が隻眼の王だと明かされる。
しかし有馬貴将はあくまで喰種達の希望となる本当の隻眼の王を生み出すための言わば登竜門の竜門の如き隻眼の王であり彼を殺せた喰種こそが喰種達の希望たる本当の隻眼の王となることを告げられる。
「有馬貴将を殺した喰種が存在すれば必ず喰種達の希望となる」
「それは煌々と―――太陽が放つ暈のように」
「――――青年 私と有馬貴将(隻眼の王)が温めておいた玉座」
「座すも壊すも君次第だ カネキケン」
カネキは、座すことを選択し隻眼の王となった。
半年後、零番隊と隠れ屋に移住。あんていくのメンバーと再会し、月山を通じてアオギリの樹の生き残り・月山家・零番隊・コクリアの脱獄囚達・クロ・人間の協力者と共に黒山羊を結成を表明する。間もなくしてピエロ襲撃戦が勃発し、アキラを救うべくRC抑制剤を手に入れる為にスーツ組と入手組の二手に分かれ、ピエロを討伐し捜査官達に隻眼の王の存在を世に知らしめる。スーツ組の統率役を月山に任せた後、アヤト、クロナ、滝沢を連れてラボに潜入し身柄を拘束されていた亜門と再会。
戦闘後はRc抑制剤を入手し、亜門を連れて基地へ帰還し程なくして完治したアキラ、亜門、滝沢と分かれた。
ちなみに10巻のおまけでは人間(0番隊の面々)に料理を振る舞っているがそのことについては「やっぱ誰かに食べてもらうのは嬉しい」と語っており料理の腕に関しては人間の頃から衰えていない。
ネタバレC
「ああああああああああああああああああ ああああああああああ??ああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああ あああ あああああああああああああ あああああああああああああああああああ ああああああ あああああああああ『あああ あ あああ』」ああああああああ※?ああああ???あ。あ。あ。」
不吉な凶兆を察知し、黒山羊(ゴート)アジトへ一人戻ったカネキ。そこで目の当たりにしたのは、CCGの襲撃を受け壊滅状況にある、元アジトの凄惨な状況であった。
ナキの死を知った後、トーカとヒナミを守るため単身で現CCG最強のS3鈴屋班に戦いを挑む。
…が、結果は惨敗。鬼神の如き戦いぶりを見せるも、阿原の決死の攻撃により形勢が悪化。最後には両手両足を失った達磨状態になってしまう。絶望的状況の中、いままで何度も変貌してきた自分達との脳内会議の結果、「トーカに会いたい」という思いが満場一致。その場に居たハジメを含めた全てのオッガイ達を喰らい、圧倒的な巨体へと変貌を遂げる。
複数の目玉模様を持つ、巨大な百足のような姿へと変貌したカネキは、地上へと進行する。東京の街を破壊し、一般市民を大量に虐殺してしまう。突如現れた怪物に人々は混乱し、逃げ惑い、はてには自衛隊が出動し応戦するも、全く歯が立たず、破壊と混沌は広がってゆく…。
「なにもできないのはッ!!嫌だ!!!!!」
トーカらによる、決死の捜索活動により、何とか救出され一命を取り留めたカネキ。体内に現在の研究班では説明できない謎の臓器を複数有し、もはや喰種とも違う何かと化してはいるものの、体調は良好であり、街を探索出来るまでに回復。自らの犯した大量殺戮という罪の意識に苛まれながらも、仲間たちの応援を励みに少しずつ立ち直ってゆく。その最中、多数出現した怪物から産み落とされた『落とし児』達による強襲を受け、自らの暴走を恐れつつも、それ以上に仲間の犠牲を恐れ強く念じた結果、羽赫のような赫子が出現、射出された弾丸により落とし児を殲滅する。
親友のヒデとも久々に再開を果たし、その凄惨な素顔を確認し、新たに町や仲間の存在を背負うことを誓う。
「みんなの手を借りながら…自分に出来る事をやり遂げたい」
「なにもできないのは もういやなんだ」
『パキッ』
東京に現れた、9体の怪物。そこより出ずる、おびただしい数の『落とし児』達。うち一体は崩壊期に入ったものの。残る8体の対処に追われるCCG&喰種チーム。カネキもまた、彼らとともに落とし児の対処へと向かおうとするも、落とし児の持つ『毒』への耐性を持つカネキは本体である『核』を直接討つべく案内役のアヤトと共に地下へと向かうことになる。
「旧多…」
道中、アヤトと別れ、単身最下層へと到達したカネキは、なにやら嘉納への恨み言をつぶやく旧多を発見。わずかの会話もつかの間、激しい戦闘へと発展し、赫者姿の両者が激突する。複数の十字架のような剣状の赫子をもって旧多を圧倒する。敗北し、失意の旧多に彼の胸中を悟ったカネキは、諭すように、彼に自らの意思を伝えた。
「この世界は間違ってない ただそこにあるだけだ」
「たとえ”いつか”なにもかも無駄になるとしても…」
「……僕は今日みたいにあがき続けます 旧多さん」
旧多の元を後にしたカネキは、ついに『核』へと到達する。そこで彼が目にしたのは、自らと同じく、旧多に利用され続け、変わり果てたリゼの姿であった―――。
「……ごめんなさい…あなたを…殺します リゼさん―――」
そして、東京は———。
ネタバレD
竜の体液の濁流にのみこまれるも、辛くもアヤトに救出されたカネキは、二週間もの間眠り続けた。その後、無事目覚め、仲間の元への帰還に成功した。
トーカとの間に、『一花』という名の娘を儲け、本来彼が最も望んだ家族との平穏な日々を手にした。それからは、自らが犯した大量虐殺の罪の意識に苛まれつつも、未来のヒトと喰種のために勤める日々を過ごしている。
「うん いい天気だね」
世界は 変わり続ける
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