「だからお前 俺と友達になってくんない?」
概要
金木研が「人間」としての感情を持つ中で柱となっている人物。
カネキとは正反対に活発な性格で、友好関係も幅広い。カネキとは幼少からの付き合い。ただし家族構成は不明。
小学校に転入したばかりのころ、ヒデがカネキに話しかけたのがきっかけで親友となる。
カネキ、西尾錦、と同じ上井大学に通っている。
東京喰種
※以下、作中の内容につきネタバレ注意。
陽気でおおざっぱを振舞うものの、他者の微かな機微に気付く鋭い洞察力を持っており、真戸呉緒の殉職の件もほぼ完全な推理で事件の本質に辿り着いた。
持ち前の勘の良さで喰種に関する事件の核心をついてくるため、こういった面はカネキやニシキにも危険視されている。
カネキが半喰種化したことを気づいているようであるが、決して表には出さず他言にしていない。
喰種の興味で独自に調査しヤモリに発信器をつけてアオギリの樹のアジトを特定し、匿名で喰種対策局に密告した。 小説版だとカネキを喰種だと確信している。カネキを喰種だと怪しむ生徒に細工をして疑いを晴らしたり、人知れずに彼を守っていた。
カネキ失踪後、喰種対策局のアルバイトとして働き上記の一件を丸出斎に見抜かれる。
結局腕を買われて捜査官補佐となり、亜門と真戸ペアの元に着いた。
休日はカネキを探しており、高槻泉のサイン会でカネキの名前を使って色紙を貰っている。
『梟討伐作戦』では戦地からは離れていたが半赫者化していたカネキと地下で接触。
困惑する彼に喰種となった事を「知ってた」と笑顔で受け止め、彼に戦うよう告げる。
その後、消息不明。記録上では行方不明者となっている。
しかしカネキの傷が完全に癒えていた事と血の味がした発言。そしてカネキの心の中に響く声。
これらを合わせると……。
東京喰種√A(ネタバレ注意)
原作と同様に行方不明となったカネキを案じ、CCGのアルバイトとして潜入して消息を探る。
そこでアオギリの樹に所属する眼帯の喰種を見つける。梟討伐作戦では捜査官の一人として潜り込み、亜門との戦いで倒れたカネキを救出した。
実はノロによって既に深手の傷を負っており、カネキと二人であんていくでひと時を過ごした後、息を引き取った。
ヒデの死体はカネキの手でCCGの元へ返された。
アニメのイラストで枝垂れ桜を背景にカネキがシーツで覆った誰かを抱えているものがある。
それは最終回で死んだヒデであることが判明した。
愛用の自転車には「pierrot」(ピエロ) のマークがある。
東京喰種:re(ネタバレ注意)
梟討伐作戦の終盤のカネキとの邂逅を最後に、そこから長らく本編には未登場であった。
しかし31.5話から衝撃の展開が起きる。
佐々木琲世の元にヒデが高槻泉から手に入れたカネキ宛のサイン色紙が届いたのである。
同話ではピエロのメンバーであるウタがボスの存在を明かし、更に√Aでヒデの自転車には「pierrot」のマークがある。
4巻ではピエロマスク喰種集団の名をあげ、ついでに7巻の演劇でヒデの魔女の従者役の恰好は少しピエロに似ている。
なので、一部のファン達からヒデはピエロと関わりのある人物なのではと様々な憶測が流れている。
クリスマスプレゼントが贈られた日は佐々木が「白髪の子供」と共存し始めた年。そしてウタからも眼帯を贈られている(ウタは眼帯のみを送ったと佐々木に告げており、サイン色紙は別の人)。
余談であるがピエロのメンバーはカネキを特別扱いしている者が多く、特にロマとニコはカネキの復活を求め佐々木を消そうと企てている。ウタが佐々木に眼帯を贈った行動も意味深い。
そして…。(以下、さらなるネタバレ注意)
「だって アイツの事好きっすもん」
案山子のようなずた袋を被る謎のCレート喰種、スケアクロウ。発声をしてもノイズのようになって聞き取れず、半喰種にされた亜門を助けたりした彼の正体は永近であった。
瓜江を救援に現れた丸手と共に現れ、画用紙に自分は永近であると告げた。声帯に異常をきたしているからか、コミュニケーションを交わす際は画用紙に文字を書くなりで行っている。
カネキが「竜」となった際には彼を止めるために専門家である嘉納をよく知る小倉に話を聞いたり(この時、会話が出来るように顔の下半分だけを隠した格好になっている)、カネキを探し出すために亜門やアキラと協力してCCGと喰種の協定を結ぶなどCCGに手を貸している。
なお、顔の下半分は何か傷があるのか見せられず、
トーカと話したときにマスクを取るが、影が出来て見えないようになっており、声色も変わっていた。(この時トーカは目をそらしている。)
通常のCCG局員ですら知り得ない、RCゲートに隠された隠匿機構のことすら知っており、それを丸手に流したりと謎は更に深まっている。
ヒデは謎が多い人物であり、回想や思考の台詞も一切書かれておらず今のところプロフィールや家族構成も不明である。
しかし前作や√Aでわかるように、ヒデはカネキの為ならば何でもする男であることを忘れてはならない。
その後、カネキが自分の意識を取り戻し、「竜」の中から救助され、瓜江たちクインクス班やトーカをはじめとする旧あんていく(現:re)チーム(月山、万丈チーム、ヒナミら含む)、アキラ、亜門らとの再会を果たして落ち着いたあと、カネキの本格的な喰種化後としては初めて落ち着いて、「隻眼の王」と「スケアクロウ」でも、「危険な喰種」と「CCGに協力する人間」でもない、大学時代以来久々の「カネキ」と「ヒデ」としての友人同士の会話をし、久しぶりに打ち解けるに至った。
なお、この会話をするに至って、口元から下を完全に隠したまま会話を弾ませるヒデに、カネキは「自分がしたことと向き合いたい」という意思の元、ヒデに「隠している部分を見せてほしい」と告げる。ヒデも最初は「恥ずかしい」とおどけていたが、カネキの意思を聞き、見せることを決意し、口元を覆う布の下を(この話で初めて、読者にも)開陳した。
……詳細は原作を参照して確かめていただきたい。
関連イラスト
関連タグ
余談(:re最終回未読者注意)
第一話から登場する彼だが、その名前が
・永近→ナーガ、地下。
・ヒデ→HIDE→HIDE(ハイド/隠す)
となり、彼が”隠された地下のナーガラジャ”であったかのような伏線めいたものとなっている。
さらに、前述の自転車の「pierrot」の文字や、ピエロ達の金木に対する入れ込み様の意味、ボスの存在も不明瞭である(ドナートはボスとは明言されていない)。
ナーガラジャとは、かつて和修から生まれた天然の隻眼の喰種であり、その人物が和修家に反旗を翻すも敗退し、地下に逃げ込んだ存在…いわば地下の王である。もしも彼がその末裔であり、ピエロが対和修(CCG/V)用の組織であったと仮定するとすべてのつじつまが合うが…。
最終回において、彼はあくまで父親を喰種に殺された一般人であったことが判明し、上記の考察は無意味と化したが、これらの要素ははたして偶然なのだろうか…?
もしかしてコイツに出番を喰われたというオチだろうか。
全ての真相は神のみぞ知る…。