概要
人間と喰種のハイブリッドの総称。主に交雑によって生まれる雑種が一般的だが、金木研のように人間への「喰種化施術」によって後天的に変化した個体も出現している。
本来、人と喰種は相容れない関係にあるが、条件付きで交配も可能なようで、その際に生まれた喰種が隻眼の喰種なのである。半喰種も参照。
ただし、人が母体だった場合、胎児は栄養を摂取できずに餓死してしまうし、母体が喰種だったとしても、母体が胎児を栄養分と勘違いして吸収してしまう等の理由から、生まれることは極めて稀である。
それでも、無事に生まれた個体は、雑種強勢により、高い戦闘能力を持つ。
なお「喰種化施術」の考案者である嘉納明博いわく、施術により後天的に変化した個体の厳密な特徴は、「ヒト」という台木に「喰種」という穂木を添える接ぎ木を施すことで、ヒトの身体の脆さをカバーしながらも、喰種が必要とする栄養補給を部分省略したものであり、つまり喰種に近くはなるがベースはあくまで人間である。このため成功例はRc細胞管が人体に徐々に侵食することで、適応=喰種化が少しずつ進行していくようになっているが、カネキやオウルのように人体に欠損級のダメージを断続的に与えられたケースでは、この適応が急速に進行し短期間でより喰種に近い体に変貌(Rc細胞の増殖促進により頭髪が白くなるのが特徴で、逆にこれが抑制されると黒髪が一部戻る)している。一方でこういった無茶な適応は、細胞を強制的に早いサイクルで分裂させていることであるため、ベースとなっている人体がいずれ細胞分裂できなくなる=老化が急速進行し、Rc細胞を断続的に大量摂取=共食いを繰り返さない限り再生能力が衰えるとともに寿命も短くなる。
その他の特徴
喰種の特徴である赫眼は片眼にだけ発生する。(「隻眼」の呼称はこれに由来する)。
喰種の社会では、その希少性と高い戦闘能力から、半ば都市伝説の一種ととされている。
食性は喰種と同じで人肉を主食とするが、それ故に「凶星」と忌避されている。
金木研についての描写などから、喰種とは体臭や肉の味が異なり、美食の喰種に好まれる。
判明している喰種
クインクス
関係者
- 嘉納明博:金木をはじめとした半喰種開発に携わったマッドサイエンティスト。
- 地行甲乙:嘉納の半喰種化施術を元にクインクス施術を編み出した。