概要
「共食い」嗜好の喰種には、稀にだが通常の『赫子』とは異なる身にまとうような赫子を扱う者たちがいる。彼らは「覚りし者」と掛け、『赫者(かくじゃ)』と呼称されている。共食いを繰り返した喰種の中から稀に発生する変異種であり、一般的な喰種に発生する捕食器官としての赫子とは別に、体を鎧のように覆う特殊な赫子が生じる。捕食した喰種から人肉とは比べ物にならない大量の『Rc細胞』を取り込み、濃度が上がることで発生するといわれている。
赫者及び半赫者は変異すると自動でマスクが生成され、皆奇怪な風貌をしている。また一部を除く共通点として、激しい意識混濁が発生する傾向があり、事実上の暴走状態となる。
赫者一覧
羽赫の赫者で、レートはSSS。全身を赫子で覆った巨大な四足単眼の怪物の姿に変異する。この姿は着ぐるみのような仕組みになっており、本体は頭部に収まっている。本体を殺さない限り何度でも再生して襲い掛かってくるなど、非常に凶悪。また、特等捜査官を歯牙にも掛けず、Vの精鋭を一瞬で葬り去るなど別次元の戦闘力を持つ。
羽赫の赫者で、レートはSSS。ショットガン状の赫子、ランス、ブレード型の赫子などの遠近を問わない多彩な攻撃方法を持つ。攻撃力だけでなく、再生能力も非常に高く、特等捜査官数人がかりでも火力不足になるなど、名実ともに最強クラスと呼べる実力を持つ。
尾赫の赫者で、レートはSSS。筋骨隆々な身体に手足の生えた異形の姿へと変貌する。巨大な身体から放たれるパンチは圧倒的で、通常の人間連中では太刀打ちが出来ないほど。
羽赫の半赫者で、レートはSS+。嘉納の実験によって生み出された半喰種。他の梟ベースの赫者とは異なり、非常にスリムな半赫者形態を持つ。(イメージとしては、芳村の姿を細くしたような姿)顔には格子状のマスクが形成され、両腕が槍のような形になる。
尾赫の赫者で、レートはSS〜。アオギリの樹の参謀兼隻眼の王の側近。上半身を赫子で覆い両肩からは柱のように太い赫子が発現する。頭部は竜の口のような形に変わり、最大の特徴としてここから4000℃の高熱を纏った赫子を放出出来る。
鱗赫の赫者で、レートはSS。赫者形態では口を除いた部分が無くなり、のっぺらぼうのような風貌になる。
甲赫の赫者で、レートはSS。全身を覆う黒い鎧のような姿を持つ。ヒトの死肉を集める傍ら、捜査官、喰種問わずに殺戮の限りを尽くしていた危険な喰種であったが物語開始時点で既に駆逐されており、その赫子は装着型クインケ『アラタ』として多くのシリーズが捜査官たちに装備されている。
鱗赫の半赫者で、レートはSS。腰の部分から禍々しい百足のような一本の赫子が、頭部には一つ目の仮面が形成される。鱗赫特有の攻撃力が非常に凶悪であり、甲赫のクインケであるアラタを破壊するほどで、さらに特等捜査官である篠原が反応できない程の速度を有する。しかしこの状態になると、意識混濁が激しくなり猟奇的な言動を繰り返すようになる。
- 焔
甲赫の赫者で、レートはSS。中国の喰種集団『赤舌連』の首領であり、10人以上の特等捜査官を葬った危険な喰種。物語開始時点で既に法寺項介によって駆逐されており、クインケとして登場する。彼の赫者形態や本人のビジュアルは一切判明していないが、姿は後述のタタラのものによく似ているらしく、火焔を放射する能力も共通している。
鱗赫の半赫者で、レートはSS。赫者形態では顔に無数の目玉の付いたマスクが形成され、攻撃範囲が拡大する。また、再生能力も高く、身体を真っ二つにされても元通りになるほど。(ただ、この人ほどの桁外れな再生能力は備えておらず、身体に負担が掛かる模様)
鱗赫の半赫者で、レートはS+。頭部と右腕を覆うように赫子が形成される。特に右腕に纏わせた赫子は巨大な腕のようになっており、そこから強力な打撃攻撃を放つ。
羽赫の赫者で、レートは不明。ヨシムラベースの半喰種であるため赫子は彼のものと同質であり、赫者形態も似通っている。攻撃力もさることながら、特筆すべきはその防御力であり、隻眼の王となった金木の攻撃を通さず、たとえ攻撃が通ってもRC細胞が逆流するという異常なまでの堅牢さを誇る。
鱗赫の赫者で、レートは不明。真紅で単眼の悪魔のような姿になる。腰からは極太の赫子が発現し、膂力が跳ね上がる。
全ての赫子を扱う異例の赫者で、レートは不明ながら確実にSSSレート相当の力を持つ。詳細は判明していないが、CCGの後釜であるTSCにおける最大の敵とされている。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
覚者 かくじゃ