「もしもし滝澤くん。『この野郎』ですが。」
「…真戸さん。…遅くなって申し訳ありません。貴方への餞です。」
概要
CV:速水奨
CCG本局に所属する准特等捜査官。
20区に派遣されてきた滝澤政道のパートナーで、真戸呉緒の二代目パートナーでもあった人物。彼にクインケ操術を叩き込まれた武闘派捜査官。
普段は部下にも敬語を使う穏やかで紳士的な性格であるが、偶に辛辣となることがある。そして激怒した時には丁寧な口調で注意したにもかかわらず滝澤政道が顔面蒼白となったほどである。(おまけ漫画によると、滝澤はこの出来事がトラウマになったらしく、夢に見るほどである。)
捜査官としてはかなり優秀であり、13区の「ピエロマスク掃討戦」で大きな功績を上げ、その実力を見込まれて中国に派遣される。
そして彼の最大の功績は現地の巨大喰種組織「赤舌連(チーシャーリェン)」を相手にして事実上壊滅させたことである。このことから、アオギリの樹の幹部であるタタラから強い恨みを持たれている。
東京喰種√AのEDでは「赤舌連(チーシャーリェン)」と思われる喰種集団と共に描かれた。
クインケ
『赤舌(チーシャ)』
Rate:SS
Rc type:甲赫
巨大な大剣の形をしたクインケ。『赤舌連』の首領・焔から作られたものであり、凄まじい威力を誇る。その破壊力はあの梟へのトドメの一撃として使用された程。ただし、その大きさからかなりの重量があるようで、ここぞという場面以外では使われない。(実際に宇井も重いとぼやいてた。)
『ホロウ』
Rate:???
Rc type:羽赫
腕に装着する大砲型のクインケ。発射するのは一般的な羽赫のクインケのような弾丸ではなく、橙色の杭のようなもの。この杭は着弾した部分で炸裂する性質を持っており、一度喰らえば大ダメージは免れない威力を持つ。素体となった喰種は恐らく『赤舌連』の一員。
『ドゥヒ』
Rate:???
Rc type:羽赫
白色の銃型のクインケ。現在は滝澤政道に譲っており、法寺本人は使用していない。こちらのクインケはホロウとは異なり、一般的な羽赫のクインケである。素体となったのは『フェイ』という名の喰種であったようで、友人であったタタラは武器の形状だけでそれを看破していた。
『イイツウ』
Rate:A+
Rc type:甲赫
2振のランス型のクインケ。その形状から突き刺す攻撃で主に使用されるが、薙いで斬撃を放つことも可能である。威力も中々で、赫者となったタタラの腕を容易に貫いていた。素体となった喰種は上記のものと同じく『赤舌連』の喰種である可能性が高い。
他にもランス型のクインケを使用している描写もある。
活躍
初登場は原作漫画5巻で、アオギリの樹との戦いが始まる前にCCG本局の捜査官として篠原幸紀、滝澤政道と共に20区に派遣されて来た。主に『グルメ』の調査を滝澤と共に担当していた。
11区でのアオギリの樹とCCGの戦いでは、丸手の采配で20区の留守を任されていたため、参戦することはなかった。
確かな実力者でありながら、出番に恵まれなかった法寺だが、物語終盤の『隻眼の梟討伐作戦』では篠原幸紀、黒磐巌、宇井郡、鈴屋什造らと共に最前線で梟の相手を務める。ホロウによる高火力の後方支援と、ランス状のクインケを用いた戦法で着実にダメージを与え、『赤舌』を用いて梟にトドメを刺すという大立ち回りを見せた。
しかし、その直後に現れた本物の梟の不意打ちを受けてしまい、他の特等共々戦線から離脱した。
続編である東京喰種:reでは、以前の戦いの功績から特等捜査官に昇進している。タタラ率いるアオギリの樹を撃退し、クインケ鋼輸送作戦を完遂すると、その足でオークション会場に駆け付けた。
流島でのアオギリの樹殲滅作戦では、宇井郡、鈴屋什造と共に部隊を率いる特等の一人として抜擢される。上陸直後から多数の喰種を葬り、『赤舌連潰しの法寺』と恐れられていた。
そして因縁の相手であるタタラと対面し、副官であるアキラには「自分が死ぬ程度の想定はして立ち回る」ように忠告。開戦後、赫者形態となったタタラに4000℃の火焔攻撃と接近戦で多くの捜査官が殺される中、法寺だけは冷静に焔と同じ方法で彼を追い詰める。『赤舌』で彼を介錯しようと振りかぶるも、想定以上の速度で距離を詰められ危うく焼き殺されそうになるが、ここでオウルが乱入。両者の仲間割れを静観していた。タタラを殺し、CCGに返り咲こうとする変わり果てた元部下を前にして法寺は、
「全員。SSレート喰種『オウル』へ、攻撃準備。」
せめてかつての上司であった自分の手で幕を引こうと、涙を浮かべながら決意を固める。しかし、滝澤はこの決断に逆上。戦闘シーンすらなく彼に首を切断され、死亡するというあまりにも呆気ない最期を迎えた。
物語最終盤、最早彼の出番はないと思われていたが、滝澤の回想に登場。
法寺さんが俺なんかに負けるはずない
流島での滝澤との戦いで、法寺は死亡したのだが、その死の真相はかつての部下を手に掛けることに躊躇してしまったからであり、実際に彼は滝澤をあと一歩のところまで追い詰めていた。