概要
赫子を生み出す喰種の生態器官、赫包と金属質の素材「クインケ鋼」を素材として生み出される武器。普段はアタッシュケースに収納されている。
電気信号を送り込むと、喰種の赫包から赫子が出てくるように戦闘用の形態へと変化する。その製造過程は極秘であり、一般には知れ渡っていない。
赫子と同様に刃物や銃弾を通さない喰種の身体へ簡単にダメージを与えることができる。
しかし、現段階の技術では赫子の発現過程(Rc細胞放出→形状変化・固定→分解)を再現することはできず、赫子に比べれば形状は一様に限られ柔軟性に欠ける。
赫子の材料といえば人肉であるが食わせるわけにもいかないため、保存剤を注入することによって形を維持している。
形状や機能は素材となった赫包に従ったものになるため、強力な喰種の赫包は強力なクインケの素材となる。
一つの赫包が分割され、複数のクインケの材料に用いられることもあり、作中では53分割されたナイフ状のクインケも登場する。
生態認証機能が搭載されているため、本来ならば使用者として設定された人物しか使えないが、喰種側にはこの認証を解除する技術を持った者もいる。
クインケの名称は使用する捜査官の判断に任せられており、材料となった赫包の持ち主の名前や二つ名をつける者もいれば、自分で愛称をつける者もいる。
英語では"Quinque"という綴りが与えられており、これはラテン語で数字の『5』を意味する(フランス語の"cinq"、イタリア語の"cinque"、スペイン語の"cinco"などはこの言葉を起源とする)。今のところ、なぜこのような名前となったのかは不明。
種類
羽赫(うかく):主に射撃武器として加工されているものが多く、エネルギーの消費は激しいが遠隔攻撃が可能なため俊敏性に優れた捜査官に好まれている。
甲赫(こうかく):重く硬い特性から剣や金棒のような近接武器に加工されるのが一般的で、肉体派の捜査官に好まれている。
鱗赫(りんかく):ギミックの組み込まれた特殊な武器が多く、操作に熟練を求められることから技巧派の捜査官に好まれている。
主な使用者:鈴屋什造
尾赫(びかく):特に優れた点はないが欠点もなく、扱いやすいために主に新人捜査官に支給される。
キメラクインケ:異種の赫子を組み合わせた特殊なクインケ。技術的に結合が難しく試作品が存在するのみ。
主な使用者:真戸暁
クインクス
この先続編に関するネタバレの為、アニメ派及びコミックス派、未読の方はご注意ください
クインクスとは、クインケが内蔵された喰種捜査官である。