概要
1975年リリース。3枚目のアルバム『COBALT HOUR』に収録された、荒井由実(松任谷由実)の代表曲。浮気をした彼の元から姿を消し、ルージュの伝言を残して彼のママに会いに行くといったストーリーの曲で、リズミカルで踊りたくなるテンポの楽曲。ライブでもよく披露されており、もっぱら彼女のダンスナンバーである。
1989年に『魔女の宅急便』の挿入歌(オープニングテーマ)に起用され、エンディングテーマの『やさしさに包まれたなら』とともにリバイバルヒットを果たした。最近ではキリンビールのCMに起用され、古さを感じさせないメロディと、「腹いせにルージュの伝言を残す」というカワイイ歌詞の内容から、ユーミンの楽曲のなかでもとりわけ若い世代からの支持が厚い。
また、2022年の映画『すずめの戸締まり』においても、先述の『魔女の宅急便』へのオマージュの意味合いを含めた劇中歌として使用されている。
影響
当時のフォーク界のスーパースターであった吉田拓郎は、ラジオで「この楽曲は…」と、言葉を無くすほどの衝撃を受けたという。また、海援隊の武田鉄矢は「『海を見ていた午後』といい、この曲といい、こんな詞を書いちゃうんだもん」と言い、武田鉄矢はユーミンの存在によりシンガーから俳優へと転身していくきっかけになったとも発言している。
関連動画
『COBALT HOUR』(1975)
ミュージックエイト版(吹奏楽編曲:高橋宏樹)
サクソフォン四重奏版(編曲:木村綾)