曖昧さ回避
- 夏目漱石の長編小説。及び本作の主人公。本稿で解説。
- ジャストシステムの表計算ソフト。→Wikipediaの記述
以下は該当項目参照
- 三四郎(お笑いコンビ):漫才師。
- 姿三四郎:富田常雄の小説。及び本作の主人公。
- 1・2の三四郎:小林まことの漫画。
- 高木三四郎:プロレスラー、実業家。
- 阿仁の三四郎:矢口高雄の漫画「マタギ」「マタギ列伝」の主人公。「釣りキチ三平」にも登場。⇒マタギ(漫画)。下記イラスト参照。
- プラレス三四郎:有名作品の誤表記。
概要
1908年(明治41年)に朝日新聞に連載された。「それから」「門」に続く前期三部作のひとつ。地方の人間が立身出世を目指し上京していた当時を、一人の青年の成長を通して描かれていく。作品中には日露戦争後の日本社会を批評したり、男女の恋愛模様を表現するにあたって使われたキーワード「stray sheep」(ストレイシープ)が印象的である。
作品の冒頭部分
小林三四郎は九州から上京中の列車の中、一人の婦人と出会う。名古屋駅で乗り換えをする予定だった三四郎は同駅で降車する婦人の「一緒に宿を探して欲しい」という頼みを引き受ける。
ところが宿主は二人を夫婦と勘違いしたのか、一部屋にひとつの布団を用意する。婦人は断らなかったが困った三四郎は無用の気を遣い、一夜を明かす。
翌朝、別れ際に婦人はこう言って去っていった。
「貴方はよっぽど度胸のない方ですね」