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矢口高雄

やぐちたかお

秋田県出身の漫画家。「釣りキチ三平」のヒットで知られる。
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本名:髙橋髙雄(1939年10月28日~2020年11月20日)

概要

日本の漫画家、エッセイスト。株式会社矢口プロダクション代表取締役。
漫画釣りキチ三平」のヒットで知られる。
卓越した技量による美しい自然の描写はプロ漫画家の間でも手本とされた。
少年時代の経験を生かし、自然の中での生活をテーマにした作品に定評がある。

経歴

1939年、秋田県雄勝郡西成瀬村狙半内字中村(現・横手市増田町狙半内地区)の貧しい農家に長男として誕生。祖父を頂点とする封建的な大家族だったが、母は小説好きで実家から隠し持ってきた本を寝床で読み聞かせてくれた。
1949年、手塚治虫の「流線型事件」を読んでファンになり、屋根ふき用の樹皮を山から運ぶアルバイトで得た金で「漫画少年」を町へ買いに行き、漫画を模写した。末弟の富雄が百日咳で死去。
1952年、西成瀬中学校(現・増田中学校)に進学。学業優秀で、3年生の時には生徒会長も務めた。
1955年、中学校卒業後は東京のブラシ工場への集団就職が決まっていたが、教諭の小泉泰氏が両親を説得し、奨学金を得て増田高等学校に進学。村始まって以来の高校生となった。
1958年、高校を卒業し、羽後銀行(現・北都銀行)に就職。家族や村の期待を一身に背負っていたため「漫画家になりたい」とは言いにくかった。

1963年、結婚。
1966年、十文字駅(横手市)近くの支店に勤務。同僚の女性が職場に持ってきた「月刊漫画ガロ」(青林堂)に連載されていた「カムイ伝」(白土三平)を読んで漫画家への思いが再燃。漫画誌への投稿を繰り返す。
1968年、休暇を利用して上京して「ガロ」編集部へ出向き、長井勝一の紹介で水木プロを見学。
1969年、「ガロ」に投稿した「長持唄考」が入選し、掲載され、30歳にしてデビュー。
1970年、羽後銀行を退職し、郷里に妻子を残して上京。長井に紹介された「週刊少年サンデー」(小学館)で読み切り作「鮎」が掲載され、続いて「おとこ道」(原作:梶原一騎)を連載。梶原の提案でペンネームを矢口高雄とする。しかし、戦後闇市の描写に「三国人」という差別表現があったため糾弾され、梶原と編集部が謝罪し連載打ち切りとなる。

1971年、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で「燃えよ番外兵」(原作:小池一夫)を連載するが、人気を得られず短期に終わった。その後は「トップコミック」(秋田書店)や「週刊漫画アクション」(双葉社)で大人向け漫画を執筆。
1973年、「週刊少年マガジン」(講談社)から仕事の依頼があり、「釣りキチ三平」を連載。10年に亘り連載される人気作となる。
1980年、フジテレビテレビアニメ「釣りキチ三平」が放映される。(~1982年)
1988年、「家の光」(農協・家の光協会)に、「新・おらが村」を連載。
1995年、増田町営(現・横手市営)横手市増田まんが美術館が開館し名誉館長に就任。

2001年、プライベートコミック雑誌「平成版 釣りキチ三平」(講談社)の発行が始まる。
2003年、石ノ森萬画館の2代目館長となる。
2012年、長女が病死し、自身も前立腺癌で手術を受け、気力が限界に達したため、「平成版 釣りキチ三平」は未完に終わり、漫画家を引退。
2019年、Twitterに公式アカウントを持つ。
2020年11月20日、膵臓癌で死去。享年81歳。Twitter公式アカウントで次女の代筆により公表された。

余談

  • 少年時代、近所に住むマタギ釣りについて教わった。
  • 末弟の富雄が百日咳で危篤になり、母が町へ連れて行って医者に診せるよう懇願しても祖父は「寝てれば治る」と拒否し、富雄は死んだ。この件がトラウマとなり、田舎から出たいと願う。
  • 「ガロ」編集部へ出向いて編集長・長井勝一に落選となった原稿の批評を頼むと「絵がヘタである」と言われる。本当の目的は白土三平に会うことだったので、長井に紹介を頼むと「白土さんは人嫌いだから無理」と断られ、水木プロを紹介された。
  • 水木プロ見学後、水木しげるは矢口が原稿の封筒を持っているのに目をとめ、見せるように言い、「キミ、うまいよ!」「ただ、キミはまだマンガの描き方がわかっていない」と評した。当時アシスタントだった池上遼一つげ義春からはスクリーントーンの貼り方などを教わった。
  • ペンネームは梶原一騎の提案による。「矢口」は当時の住家の最寄りだった矢口渡駅東急)から。
  • 梶原一騎は「おとこ道」が打ち切りになった事を申し訳なく思い、講談社に矢口を使うよう頼んだため、週刊少年マガジンから「釣りで新作を」と打診が来た。
  • 「釣りキチ三平」の連載開始から6週後に掲載された読み切り「幻の怪蛇バチヘビ」は矢口が郷里でUMAバチヘビツチノコ)を追うというドキュメンタリー風の漫画で、ツチノコ・ブームのきっかけとなり、「釣りキチ三平」にも注目が集まった。反響の大きさから続編が描かれ、シリーズ連載となった。


関連タグ

釣りキチ三平 マタギ列伝 釣りバカたち 幻の怪蛇バチヘビ おらが村 かつみ

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