姿三四郎

すがたさんしろう

富田常雄の小説名並びに同作品の主人公。

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1 概要

2 メディア

2.1 映画

2.2 テレビドラマ

2.3 テレビアニメ

2.3.1 キャスト

2.3.2 スタッフ

2.3.3 キャスト

2.3.4 スタッフ

2.4 漫画

3 関連項目

概要

第二次大戦中の1942年から1945年に出版された小説。

明治時代、会津から上京した青年・姿三四郎が柔道家として活躍する物語。

モデルは西郷頼母の養子で柔道家の西郷四郎。

三四郎の必殺技「山嵐」も西郷四郎の得意技から取られている。

戦時中から何度も実写映画・テレビドラマ・アニメ・漫画など様々なメディア化が行われた。

2017年に作者の没50年を迎え、日本では当時の著作権法に基づいて翌2018年元日に著作権が消滅。パブリックドメインとなった。

本作の影響で小柄でありながら活躍した柔道家に「三四郎」というニックネームがつけられるようになった。「昭和の三四郎」岡野功や「平成の三四郎」古賀稔彦あたりが有名か。

女性の場合は「女三四郎」と呼ばれることがあった。田村亮子が「YAWARA!」にちなんで「ヤワラちゃん」と呼ばれるようになってからはあまり使われなくなったが、谷本歩実は師の古賀稔彦にちなんで女三四郎と呼ばれることがある。

メディア

映画は1943年から1977年の間に続編を含めて全9作が公開、テレビドラマは1957年から2007年の間に全6作が放送された。アニメはテレビスペシャルスペシャルで1981年（単発）と1986年（全3話）に計2作が放送された。

映画

作品名	公開年	監督	主演
姿三四郎	1943年	黒澤明	藤田進
續姿三四郎	1945年	黒澤明	藤田進
少年姿三四郎第一部山岳の決闘	1954年	小林恒夫	波島進
少年姿三四郎第二部大川端の決闘	1954年	小林恒夫	波島進
姿三四郎第一部	1955年	田中重雄	波島進
姿三四郎第二部（続・姿三四郎）	1955年	田中重雄	波島進
姿三四郎	1965年	内川清一郎	加山雄三
姿三四郎	1970年	渡辺邦男	竹脇無我
姿三四郎	1977年	岡本喜八	三浦友和

最初の映画である1943年映画版はなんと原作が未完のころに黒澤が原作小説の広告を見て企画を持ち込み、発売直後に読み終えて企画部長を説得、映画化権を獲得したという逸話がある。

さらに内務省の検閲に試験官として立ち会った小津安二郎が「100点満点中120点」と称賛したという。

1965年映画版は黒澤の脚本を忠実に映画化した作品として評価が高い。当初監督には岡本喜八を予定していたが、岡本が『どぶ鼠作戦』を優先したため内川監督となった。後年岡本は1977年映画版の監督を務めるにあたり「これと『座頭市と用心棒』は黒澤監督に怒られた」と語っている。矢野正五郎役で出演した三船敏郎はこれが最後の黒澤作品出演となった。

テレビドラマ

作品名	放送年月	放送局	主演
姿三四郎	1957年11月-1958年6月	KRテレビ系列（現TBS）	牧真介
浪曲ドラマ姿三四郎	1962年4月	NHK総合	舟橋元
姿三四郎	1963年11月-1964年5月	フジテレビ系列	倉丘伸太郎
姿三四郎	1970年1月-9月	日本テレビ系列	竹脇無我
土曜グランドドラマ姿三四郎	1978年10月-1979年3月	日本テレビ系列	勝野洋
愛と青春のドラマスペシャル姿三四郎	2007年12月	テレビ東京系列	加藤成亮〈NEWS〉