谷亮子(田村亮子)は福岡県福岡市出身の政治家である。元柔道家。
血液型はB型。階級は48kg級。
現役選手時代はオリンピックで2度、世界選手権で7度金メダルを獲得するなど、日本を代表する女子アスリートとして国民的人気を博した。
その実力から、当時TVアニメ化もされ人気を博していた浦沢直樹の柔道漫画『YAWARA!』の主人公「猪熊柔」の名前を取って「ヤワラちゃん」の愛称で広く親しまれるようになる。
経歴
現役時代
福岡工大附属高校(現・福岡工大附属城東高校)、帝京大文学部卒業、日体大大学院在学。トヨタ自動車所属。日本オリンピック委員会・選手強化キャンペーン・シンボルアスリート制度を適用。
キレのある立ち技を特徴とし、世界選手権6連覇、全日本体重別11連覇、福岡国際11連覇、オリンピックでは2度の金メダル、2度の銀メダル、1度の銅メダルと、出場した5大会全てでメダルを獲得するなど圧倒的な戦績を誇り、女子柔道、柔道の普及に大きな貢献をした。
上述のような活躍から現役時代は国民的な人気を博した選手であり、実績も申し分ないものではあったが、国民栄誉賞の授与は見送られた。これについては疑問視する声が当時ファンからも多くあがったが、現在は「父親が反社会勢力で、2度の逮捕歴があったため」という説が有力とされている。後述の政界進出も、父が高利貸しに借金して作った自身の海外遠征費用の返済のために止む無く行ったという話がある。
政界入り
2010年3月31日付でトヨタ自動車を退職。同年5月10日、第22回参議院議員通常選挙で民主党の比例区公認候補として出馬表明を示した。また、柔道については現役続行を宣言し、2012年のロンドンオリンピックで金メダルを目指す意欲を示した。
しかし政界入りは大きな反発を招くこととなり、ネット上では
「谷でも金、ママでも金、政治家では金(かね)」などと揶揄された。後年でも「頭脳の実力でスポーツ庁長官になった室伏広治とは事情が違う」「衆愚政治」と、政治家としての資質を否定する声が一般的である。
議員と柔道の両立に関しては、同じ議員の三原じゅん子(両立は不可能として議員当選と同時に芸能界を引退)からも痛烈に批判され、既に年齢的にも肉体的にも選手としてのピークを過ぎていたこともあり、柔道ファンからも非難が相次いだ。
山口香など、柔道界のベテランからも公に苦言を呈されるようになる。
代表選考となる大会への出場も危ぶまれる状況となり、柔道界引退を表明。
ロンドン五輪出場を断念した。
小沢一郎の引きで政界入りしたことから、政治的なスタンスも彼を支持し、2012年夏の分裂騒動の際は小沢に従い国民の生活が第一に移籍、さらに合流にともない日本未来の党所属となり分裂に伴い生活の党所属。
党名が変わったことにより、生活の党と山本太郎となかまたち所属となった。
しかし2016年の改選を目前に一部報道で移籍が報じられはじめ、本人は同年6月に他党からの引き抜き勧誘がきていたことは認めながらも「参議院選挙に出馬せず、それをもって離党する」ことを表明。
政治家復帰には含みを残しつつも、一端政治から退くことになった。
政治に一区切りをつけた2016年より稽古を始め、2018年1月に、女子4段から女子6段へ昇段した。
有名な発言
「最高で金、最低でも金」
「ヤワラちゃんでいいです」 記者に本名で呼ばなくていいのかと聞かれ
「谷でも金」結婚し田村から谷に苗字が変わったため
「柔道のことを忘れた日は一日も無かった。」子育てから復帰した会見で
「ママでも金」
「小沢先生には長い間、応援していただいている。3月に入り立候補してはどうかとお話をもらい、4月下旬にやってみようと決断しました」