人物
1964年9月13日生、東京都出身。
本名は下の名前が「順子」表記で、芸能人としても初期も本名表記で活動していた。現在の姓は「中根」。
小学生の時から劇団に所属し、子役として活動する。中学生のころ、『燃えろアタック』(テレビ朝日)でTVドラマデビュー。
1979年(昭和54年)、『3年B組金八先生』に出演、不良少女「山田麗子」役を演じ「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」の台詞で有名になった。このドラマで担任教師役だった武田鉄矢とはその後も交流がある。
この時期に電子戦隊デンジマン、太陽戦隊サンバルカンでゲスト出演している。
1980年、明治大学付属中野高等学校定時制高校に入学したものの、間もなく中退。
同年アイドルとして歌手デビューを果たし、1982年には紅白歌合戦に出場した(曲は「ホンキでLove me Good!! 」)
アイドルとしては先述の『金八先生』のイメージそのままに「ツッパリ」路線、ハードロック志向であり、20歳の頃には実際にロックバンドを結成している。
20代から30代までの間にはカーレーサーとして活動しており、グループAやスーパー耐久、スパ・フランコルシャン24時間などのいわゆる『箱車』レースに参戦していた。また二輪の8耐でも監督を務めていたこともある。
女優としてはドラマを中心に活躍し、気の強い役から穏やかで包容力のある役まで幅広く演じた。また、Vシネマ系の作品にも複数出演している。
かつては血の気の多い一面もあり、1987年には自身のスキャンダルを狙っていた写真週刊誌「フライデー」のカメラマンに激頏してマウントポジションをとりフルボッコにして逮捕されたことがある(和解成立により起訴猶予処分)。
私生活では2度の離婚(最初の夫がレーサーの松永雅博、二番目がお笑い芸人のコアラ)を経験し、結婚生活中に流産の憂き目に合うなどもしている。
政界進出
2008年に子宮頸癌に罹患して子宮摘出で子を望めない体となり、実父の介護も必要となるなど波乱が続いた。実父の介護をきっかけに自ら介護施設の経営にも乗り出し、これらの経験から医療や介護問題への関心を強めるようになる。
政治家転身を志し、野田聖子の仲介で自民党入り。2010年参議院選挙で初出馬。この際、芸能活動と政治家は両立が困難として女優引退を表明した。
当初は党側にもあまり期待されていなかったというが、女優としての知名度にあぐらをかくことなく徹底したドブ板選挙で党内5位の得票数をもぎ取って当選し、以降は党内でも評価が一転し順調に役職を得ている。
2016年に、24歳年下の元秘書(当初は公設秘書で、結婚にあたって私設秘書に変更している)の男性と再々婚。
2020年の総裁選では菅義偉を支援、菅内閣では厚生労働省副大臣に任命された。
2021年の総裁選では、兼ねてより縁の深い野田聖子を支持。
政治的主張は外国人参政権反対・靖国神社参拝を推進等保守色が強いが、上記の経験からがん患者やがん検診への公的支援推進、介護職への待遇改善など福祉の拡充も主張しており、医療関係の主張は同じ自民党の山谷えり子(子宮頸癌ワクチン接種や性教育に否定的)と主張が異なる部分もある。リベンジポルノ法案の取りまとめ役でもあった。
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種と検診の無料化を訴えている。このほか、少子化対策、児童虐待防止などの活動にも力を入れている。
党内では宮川典子と特に仲が良く、病気を隠していた彼女の異変に唯一気がついていたものの、宮川本人があえて語らなかったこともありなかなか切り出せなかったという。
福祉や医療系以外では、オートバイ議連にも参加している。
ニコニコ動画などでは、その力強い演説(※)を賞賛され、「ハマーン様」(『機動戦士ガンダム』シリーズ登場するキャラクター。女性政治家)という二つ名でも呼ばれている。
ただし、作者の富野由悠季はハマーンのような独裁者に安易に扇動される大衆を批判的に描いているので、深読みすれば一種の皮肉であると解釈できなくもない。
※代表的なものとしては2019年6月24日の本会議における「恥を知りなさい!」発言がある。ハマーンはこれに類似する「恥を知れ!俗物!」という台詞を作中で発しており、インターネット上で「ハマーン様」というあだ名が定着する大きなきっかけとなった。
女優としての主な出演作
TVドラマ
- 3年B組金八先生1期、2期。山田麗子役
- 電子戦隊デンジマン サチ子役
- 太陽戦隊サンバルカン エスパー少女・日見子 役
- 大奥 1984年版 千姫役